2017.1.25 / お庭づくりの工夫
先週は、三重で22年ぶりの大雪が降りました。
積雪は約50センチにもなり、ふだん降ってもせいぜい数センチの地域だけに
今回の大雪では雪本来のパワーを目の当たりにしました。
降雪から1週間経った今でも、あちこちに雪が残っています。
雪が多い地域のお庭仲間からは、雪が降ると、植物が寒さにしっかり当たって
春にきれいに花が咲くというお話を聞き、自然の摂理はすごいと感じています。
花を愛する一方で、葉っぱを深く愛する私の庭では「葉」を楽しむ植物がたくさんあります。
この季節は、落葉してしまう植物もたくさんありますが、一年を通じて
大好きな「葉っぱ」を楽しみたくて、私のお庭では「葉」をメインで鑑賞する植物をたくさん植えています。
今日は、その中から、おすすめの「リーフ系」植物を、
育て方のポイントとともにシリーズ化してご紹介していきます。
ビギナーにおすすめ!
ヘデラ(アイビー)
色や形、葉の模様など無数の品種が流通しているヘデラは、
とても強くて育てやすく、初心者の方にもおすすめの植物です。
生育に強い光を必要としないので、お部屋でも楽しめます。
★ヘデラを育てるポイント ざっくり3つ★
・真夏の直射日光は避ける
ヘデラ本来の持つ色や質感を楽しみたい方は、葉を強い直射日光に当てないようにしましょう。
強い日差しで枯れることはありませんが、美しさが半減してしまいます。
特に気をつけたいのは、室内で育てていたヘデラを急に直射日光に晒すことで起こる葉焼け現象です。
葉がやけどをしたような色になってしまうこともあります。
・ヘデラ本来のおしゃれ感は、鉢植えで
なんだかオシャレに見えるヘデラなどのツル植物の良さといえば、ツルに対する葉の付き方。
半日陰で育てたり、また鉢植えで育てることで、ほどよく葉と葉の間隔が空いていい感じに。
地植えにすると生育は旺盛で元気に育ちますが、あちこち気根を伸ばしてへばりつき、
密度の高いワイルドな育ち方をします。
・斑入り品種は華やかさをプラス、斑ナシ品種は落ち着きをプラス
お花を使った寄せ植えの脇役にするときは、ヘデラの使い方でぐっと印象が変わります。
全体的な寄せ植えの明暗の調整にも、またツルがあるので動きを追加するのにも
ヘデラはあれこれ選べて便利です。
★ヘデラの育ち方 実例★
1.ヘデラの庭植えで、無機質な壁面をカバー
無機質なブロックやコンクリートなどの壁面を隠したいと思ったら、ヘデラが便利です。
写真は庭植えですが、鉢植えの場合はここまで旺盛な生育力は期待できないので、
鉢をすごく大きくするなどの工夫が必要です。
(写真にあるように、建物の基礎内部まで隙間があれば侵入していくので、
ときおりチェックが必要です。)
2.ツルが伸びる性質を利用してガーデンスペースを延長
土のないところにも緑がほしいと思ったときに役立つのが、ヘデラ。
写真にあるのは、葉の大きな品種「ヘデラ・カナリエンシス」の斑入り(ヴァリエガータ)です。
葉が大きい分、遠くからの見栄えがよいため、街の中での景観づくりにもよく使われています。
生育力はとても強く、寒さにも強いです。
3.ユニークなヘデラを単体で植えて、本来の良さを楽しむ
形がユニークな品種は、それだけでもぱっと目を引く存在になります。
もう何年も植えっぱなしにしているヘデラは、郵便受けのほどよい影の下で
マイペースに育っています。
4.シンプルなヘデラを寄せ植えにしておうちで楽しむ
オーソドックスなグリーンのヘデラを、シャムオリヅルランと一緒に
寄せ植えにしています。
斑入りの植物と組み合わせるなら、濃いグリーンのヘデラがおすすめ。
シンプルな寄せ植えですが、ヘデラのつるの動きになんだかうきうきします。
5.お花の寄せ植えにヘデラを使って華やかさをプラス
お花の寄せ植えに遊び心を加えてくれる名脇役のヘデラたち。
ヘデラがあるだけで、見る人の目線が動くアクティブな寄せ植えになります。
お花の色や形に合わせて好みのヘデラを選んで組み合わせる楽しみもあります。
今日は、葉を愛でる植物としてヘデラをピックアップしました。
緑に飢えている冬の時期だけに、次回もまた別のリーフをピックアップしたいと思います。
なお、ヘデラは通年流通していますので、ホームセンターやショッピングセンター
の観葉植物コーナーへ、お気に入りのヘデラを探しに行かれてみてはいかがですか。
それでは、本家ブログでもお会いしましょう♪
毎日更新、がんばってます!
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