2016.12. 2 / お庭づくりの工夫
寒さを感じる乾いた風を、朝晩肌で感じる季節になりました。
庭の木々も枝を揺らせながら、冬じたくに入る時期です。
夏から秋にかけてだんだんと葉色を変えゆく常緑樹も、
すっかり冬の様相になっている落葉樹も、それぞれのペースで冬にそなえていることでしょう。
さて今日は、人気のハイドランジア「アナベル」の剪定について、
過去に撮った写真とともに考察してみたいと思います。
人気の西洋アジサイ「アナベル」
梅雨どきのお庭を明るく演出してくれる、
我が家のお庭には無くてはならない存在です。
散らない丸いお花をつけたまま、秋から冬へ
今の季節は、このように花は茶色くカサカサとした状態になりながらも
散ることはなく、枝の先にしっかりとついたままになります。
冬の作業「剪定」(11月~1月くらい)
毎年、枝だけになるこの時期から冬にかけて「剪定」をします。
枝から小さな新芽が見えているところより少しだけ上の位置で
ハサミでチョキンと切っています。
「新枝咲き」のアナベル
日本のあじさいとは少し違って、アナベルは「新しく伸びた枝に花を咲かせる」【新枝咲き】。
古い枝に花はつきません。
写真のように、剪定した場所から二又に枝が伸び、その先に花が咲くという
分かりやすい花のつき方です。
2本の矢印が出ている枝は、剪定した翌春に伸びて花をつけた枝。
下記の写真は新芽が開いている時期のもの。
剪定した場所がわかりやすいです。
冬剪定のとき、枝をどこで切るかによって、花数が変わってきます。
新芽をどのくらい残すかによって花数にも影響するので、
翌年の夏にたくさん咲かせたければ強く剪定しすぎないほうがよいということになります。
冬は地味な姿のアナベル
剪定を終えて地味に姿になった、春を待つアナベル。
剪定の強弱は、その年によってボリュームを調整しています。
周囲の他の植物の枝を多めに切ったときなどは、少し弱めの剪定にして
アナベル自体でお庭にボリュームを出してもらっています。
お庭の景色づくりに「アナベル」
お世話らしいお世話は、冬の剪定だけ。
手間いらずのアジサイは、お庭の景色づくりに最適です。
以上、ひとたび植えれば、数年でお庭にボリュームが出る「即戦力」アナベルの
剪定のおはなしでした。
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