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専門家吉谷桂子のガーデンダイアリー ~花と緑と豊かに暮らすガーデニング手帖~

後出しジャンケンみたいなバーノニア@中之条ガーデンズ

吉谷桂子

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秋は厳しさを超えた植物が今の季節らしさを表してくれますが、たまにこぼれだねや、剪定のタイミングで季節外れに咲く花があります。

フレッシュな感じで開花しているバーノニア。

本日の中之条ガーデンズ、ナチュラルガーデンに、そんな季節外れ、後出しジャンケン的なバーノニアが咲いて。バーノニアにありがちな大きく一本立ちではなく株がよく分岐して美しい樹形に。こんなふうに良い感じで分岐してくれると良いのですが、大抵は2m近くも大きくなって悩むのでしたが。

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中之条ガーデンズ、ナチュラルガーデン。こぼれだねの宝庫です!!!!

なにがどうして、こんなに溢れて芽を吹いているのか? ↑これから計画通りの新しい苗を植えるため、コボレ軍を除去中。大きな葉っぱは、バーバスカム ウエディングキャンドル。

なにがどうしてこんなに増えるのか。そう思って観察するだけでも実は楽しいガーデンなのです。

エキナセア、バーバスカム、オミナエシ、ルドベキア、ワレモコウetc

お店で買えば「?円」とも考えてしまいますが、環境が変わるとうまく育たず。そして、コボレ種は、そこで根付くとしっかりとした根を張り、将来的にはやはり丈夫な株になります。

今日はたくさんの実生コボレタネ君たちを雑草のように抜きました。それは、どうも・・・、心を鬼にして、抜きまくった1日でした。移植したくてウルウルしました。

行けるかどうかは環境的には、わかりません。

環境とのマッチング。簡単ではありませんよね。

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秋の夕日にシードヘッドが輝くオトコエシ。これもどうやらコボレ種。

環境に合わず消えていった宿根草に対して、環境に合って増えすぎるものあり。

そのコントロールの大変さは、厳密に。というよりも「折り合っていく」景色がナチュラリスティックな中之条ガーデンズのナチュラルガーデンです。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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