2022.9.14 / ガーデニング(GARDENING)草花(FLOWER & PLANTS)
この秋、代々木公園内に作庭の計画をしているのは、宿根草を中心とした庭です。
実際の一般公開は、来年の春、桜の咲く頃以降の予定です。
↑は、現場を見て最初に描いた鉛筆スケッチ、完成イメージです。宿根草のフィールドのような。
アイデアを考えていたのは、まだ気温の低い時期でしたが、描き終わった時は、梅雨に入っていました。
植物のことを考える時、その季節、気象状況に左右されやすいのですが
宿根草の最盛期は梅雨の終わるころ。実は日本においては厳しい季節の始まりでもあります。
イギリスの6-7月とは大違い。
着彩スケッチは 8月、現実に宿根草はシードヘッドになったものも登場する時期です。
同時に実際に植えたい植物も8月の終わりの発注。すると、思っていた品種の在庫切れがいろいろ。
この業界では、植え付けの半年前、だいたい六月に予約を入れるので、これは懸念材料でした。
いまのところ、フロミス・ルッセリアナやアムソニア・フブリヒティがなかったり。
アリウム・ミレニアムがアリウム・サマービューティに。完成イメージのスケッチは、絵に描いた餅
でありながら、デザインのイメージを他者と共有するために有効です。さらに、宿根草の成熟に
3年はかかり、来夏すぐにこうなるわけではないので、ここに、一年草のニゲラなどが参入予定。
庭の名前は、「Cloud garden」 クモニワ、雲庭です。
プランの段階で、ボランティアで参加を募るガーデニング仲間たちが、植物ベッドに踏み込まずにメンテナンスが
しやすい構造にしたかったのと、水捌けと風通し確保のために、このような形にしました。
ここ数年、土の水捌けや根張りに関して神経質になっているため、レイズドベッド(盛り土花壇)です。
↑は、ほとんど最初の打ち合わせの時点で思いついていたスケッチ。即興で、ボールペンで描いた。
ファースト・インプレッションで沸いたイメージ。最初は、雲というよりも、アメーバでした。
当初は、樹木・灌木を植えることができないという規定を知らなかったので、樹木も入っていますが、
現在は、宿根草がメインで。
ロゴタイプはパソコンにあったフォントからの最初のインプレッションから。実は、庭のスケッチよりも先に、
誰がロゴタイプをデザインするのか。そんな話題になる前早々、私が勝手にいくつかの案を出していました。
私の元職の杵柄にて。ノーマルなゴシックやフーツラなどのフォントを使用したロゴも作りましたが
最初から手書き風のロゴで、と思っていて、その後、何日も時間をかけオリジナルを作りました。
草の生えてるロゴなど、あまり見かけないかな。と、思いまして。
オーガニック、生物多様性の意味も込めて、ナナホシテントウ虫のキャラクター付きです。
ロゴによって、若い子たちにも興味を持ってもらいたいので、popなイメージを目指しました。
勿論メインの内容は「アワード」。多くの方々にむけて募集、
ぜひとも、応募をしていただきたいガーデン・コンテストです。
しかし、一年に渡って、ロングライフなコンテスト。審査も数回に渡るので、なかなかの挑戦です。
なので、どんな内容で挑戦をするべきかのヒントになるようなことも明記しておきたく思います。
もちろん、それは募集要項に書いてありますが、ここでは私なりに思うところを。
そして、このたびのコンテストの募集要項に沿って、具体的にどんなイメージか。
20年以上前に、オランダやイギリスで台頭のはじまったニュー・ペレニアル・ムーブメントが
それに近いといえます。でも、オリジナルの考えで迫るアイデアも広く募集中ですので、この考えは一助と思ってください。
New perennial movement (新・宿根草主義)、またの名を、ナチュラリスティック・ガーデニング、あるいは
ナチュラリスティック・プランテング(自然主義的な植栽)の考え方を基本とした、ガーデン・デザインの庭です。
(↑ 今年の北海道銀河庭園 植えたばかりの宿根草、スタキス 'フメロ' 北国北海道なら、美しく夏を越せるはずと、選びました。
「フメロ」といえば、ピート・アウドルフさんの庭のある土地の名です。
でも、代々木には、どうか???実験済みではないので、今回は、選んでいません)
さて、いままで、何度か講演会やこちらのブログでも話題にしていきましたが、
ナチュラリスティック・ガーデン、現在、私がベースにしている4つの考えとして
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