お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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家や庭への、理想があります。それ、和風とかイギリス風とかではなく。その基本は、自然の脅威から守られながら(ささいなこと藪蚊なども含め)自然と馴染んで、安穏に、くつろげる場所。それが自分の居場所となれ。

という理想。近年は地球温暖化の影響で、その理想も、特別な意味を持つ様になりました。でも生きていくうえで植物や地面、近くないと私はちょっと。

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なので、普段の生活でも、それぞれの窓や出入り口に植物が寄り添うように設計し、その世話をするのが苦にならない程度の植物のボリュームも目指すのですが、30年以上前に私が描いた理想の基本は変わらない。

緑や地面が離れた生活は考えられず、自宅は、それを目指して作ったつもりです。で、その気づきのスタートやその基本形はイギリスで学ばせていただいたけれども、やはり、日本は、すごい伝統。それをあまり知らない自分に。というか、生まれたときから椅子やベッド、カタチだけ洋風の暮らしをしていて、洋の真髄知らないからと30年前に渡英して、今は、和の真髄知らない!?からと、ここ数年、京都通いが続いています。その道にはまるきりのシロウト。

それで、自らの研修旅行はこの2年、海外に行けないことのかわりに日本国内の旅行。東京にいたんじゃわからない世界を識るために。しかし、2度も緊急事態宣言でキャンセル。桂離宮も2度キャンセル。

嗚呼、なのでこのたびようやく。

IMG_8841 2.jpegそれで今回は、俵屋旅館でした。

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俵屋さんの「自然と馴染んで、くつろげる空間」のことを、何かで読んで。それ、自分の居場所だと思っている私は、これは、いつかいかなきゃと。

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しかし、GoToキャンペーンなどが始まってしまっては、きっとよくないので早く急いで。と思って、その前後で仕事の峠を超えて今回の旅路となりました。最初の写真は俵屋のそと玄関で。この控えめさにノックアウト。

有名旅館のサービスや食事の質を語る方は少なくないけれども、そのデザインはどうだろう。古典と現代をどのように

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部屋の庭の瓦の上のツワブキがちょうど咲いて。

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アーネスト・サトウ氏のアーネスト・スタディにて、このハンスヴェグナーの椅子が本当に良くて。

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つづく


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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