2021年4月17日土曜日、中之条ガーデンズが正式にオープンしました。残念ながらオープン当日は
雨でしたが、翌日の日曜日はよく晴れてまだ咲き残っているハナモモやサクラなど、この
ガーデンの象徴色のピンクが園内の景色に広がります。
すべて思い通りとはいきませんが、入り口、メインゲートもブラックにペイントされて華やかなピンクや赤が
引き立ちます。
中之条ガーデンズのなかで、私がデザインを担当するのは、スパイラルガーデンの植栽と構造デザイン
そして、
ナチュラルガーデンは植栽のみです。4月の今は、まだ宿根草がようやくお目覚めの景色です。
原種チューリップ。あれれれれ。消えてしまっているところあり、誰かが食べてしまったのか??
玄関の寄せ植えは昔ながらのクラシックな寄せ植えにしてあります。
このタイミングに間に合うように、私のセレクトに合わせ、ウィッチフォードのジム・キーリングさんが去年の秋に
作ってくれました。
写真では分かりにくいですがピンクのレイヤーがつながるように。
今回のオープニングにあわせて玄関に左右に置いたウイッチフォードのコンテナ。配置は先月決めたものの
寄せ植えは、寒さに弱い植物なので、外に出すのが怖かったのと、ちょっと楽しみながら
じっくり作ったら二日近くかかってしまいました。ゼラニウムの花の向きのバランス。
いずれ散って別の場所から咲くとわかっても最初からバランスが狂っているのは耐えられないので。
でも、花の作業はまだ楽なものです。
中之条ガーデンズのロゴやCIカラー、グラフィックの基本など含め、それからこの地図を手描きしたのは
基本の全てのデザイン、この5年間、まさに心血を注ぎこの庭を独自の美意識でリ・デザインしてきたのは、
吉谷博光です。パチパチパチ!凄かったでした。実に。
ここまでよく来たなあと、感心するばかりです。ただし、もともとあった部分を残している箇所も、かなりあります。
八角形の武道館みたいな建物はそのまま。そこから伸びている道も、もともとあったレストランの建物はブラックに塗装して再生。ゼロから全てを作った庭ではないので「リ・デザイン」が正しい言い方でしょうか。
しかし、地形も変えたので、すごいこと。
エリア別に持たせてある意味や構造デザインの説明をする博光。昨日の中之条ガーデンズで開催された
パネルディスカッションにて
6.pdf 地図のpdfです 。オレンジに塗られたところは一切デザインに立ち入っていないエリア。
新たにできたザリガニの池(へんな名前だと私は思うけど)かなりロマンチックなのに。
こうして書いてしまうとここで実は私がもっとも頼りにしている森山かなこさんの名前がでてきませんが
ヘッドガーデナーとしてスパイラルガーデンやナチュラルガーデンだけでなく、庭のあちらこちらに
魅力的な宿根草や球根の景色を展開しています。
「赤い小屋」は長らく中身がありませんでしたが、ヒロミツがデザインした家具や調達してきた家具も入り、
森山さんのフラワーアレンジで、昨日と今日でワークショップを開催。
雨のなか、ここでお茶をするのは最高です。
オープニングのテープカットにて。町長はじめ、衆議院議員の先生方や来賓が並ぶ一番端っこに、ヒロミツと私。
テープカットの瞬間だけ、マスクはずすと想定していなくて、ちゃんとメークしていなかった!顔黒い。
少し、ニュースにもなったのですが、なにぶんオープンが雨だったので。本当は初夏が良かったなあ。なんて、
https://www.asahi.com/articles/ASP4J72XWP4JUHNB00C.html
こうした記事を読むと、もっとも頑張った吉谷博光の名前が出てこないのが不思議ですが
(なんか解せないのですが)時間が経ってご理解をいただける日もくるでしょう。
ぜひぜひイギリスの真似ではないオリジナルの日本の新しい庭。中之条ガーデンズにお越しくださいませね!
https://www.town.nakanojo.gunma.jp/garden/n-gardens/
宿泊は、四万温泉が近いです。7年間通ってきたので、温泉宿しかないので、ちょっと苦労してきました。
ひなたみ館や柏屋さん良いのですが、人気高く週末はコロナ禍でも満室多し。
宿泊先を探すとき、大手のブッキングサイトで探すのは早いけれど、ここいいかもと、名前がわかったら、その宿やホテルのオリジナルのサイトを調べたほうが、宿泊パターンもいろいろあって、お得なことが多いです。
朝ごはんを食べずに旅館を早朝にチェックアウトしたいとき、とかの温泉旅館素泊まり法とか(食事は近所の寿司屋か食堂で)
2014年に初めてここを訪ねた時から、7年目。初めて見たときは無理だと思ったけれども。この地形までも
変えて(敷地後方はガーデンズじゃないので変えられないけど'汗)送電線も排除できないけれども
ここまでは、来ることができました。写真は6月上旬。
すり鉢状の低いこの植栽地には水がなだれ込んできますが、地盤は強烈な粘土です。水はけが悪すぎて
まだまだうまく「美しく育たない」植物も少なくありません。私が70歳になるまでには
どうにかよい結果を出していきたいけれども、そのプロセスを見ていただくのもガーデニングの
醍醐味です。
そして秋の様子もね。
それからなんと言っても、河井伸志さんのバラはすごい。これはもう!見なくちゃね。この
ナチュラルガーデンのエキナセアが素晴らしいのは、6月中旬からです。
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