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専門家吉谷桂子のガーデンダイアリー ~花と緑と豊かに暮らすガーデニング手帖~

2021春3月の桜とチューリップ!はままつフラワーパークにて

吉谷桂子

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はままつフラワーパークの桜とチューリップ!今、本当に見事です。

このエリアは、私がデザインするガーデンのヘッドガーデナーも務める小澤さんがデザインするエリアで、

今、桜と同時に、圧巻のチューリップです。

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思わず一緒に写真を撮ってもらいました。ピンクの服を着て着たらよかったのにと思いつつ。

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えええ?3月下旬に八重桜関山が咲くのか。と、若干怖いような気にもなりましたが。

だって暖かすぎるでしょう?

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でも、実に美しい発色。ここも小澤さん。やはり桜には、同系色のピンクが一番合いますね。

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紫の同系色も素敵!私はこれが好きだったなー!

でも、女子には受けても、どうも男性は真っ赤なチューリップが人気のようです。

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でもこの、ストリーム沿いの赤いチューリップもすてき!

間に、宿根草の新緑も植わっています。

さて、チューリップだけの花壇は、その瞬発力の美しさにおいて比類ないのですが、花が終わるとストン。

と、スイッチが切れたようになるので、イングリッシュガーデンでは通常、球根は

一年草や宿根草と混ぜて植えます。

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そのスタイルをとっているのが、私がデザインしている150mのダブルボーダーです。

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今の時期はオレンジ系が勝って。とても目立っています。ワールドフェイバリット。

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早咲きで丈夫な印象。青山通りにも植わっています。実はオレンジ系の花のなかに黒いチューリップを入れているのですが、黒は遅咲きが多く。

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今はまだ咲いていません。夕焼け小町。近くでじっと眺めると美しい。絞り柄。

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この多年草とのミックス植栽の実用性についてはまた後日書きたいと思います。

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黄色から始まって、オレンジ、赤、黒、白、ピンク、パステル、紫、ブルー、ライトイエローとグラデーションで色が繋がります。

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でも、ピンクのグラデーションも今の気分にはピタリ。

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ただそこでも、お目覚めの遅い宿根草と混ぜるのか、常緑と組むのか、そこも植栽デザインの悩みどころですが

平米あたり30から50球程度を入れる単植と違いさまざまな根張りを計算に入れて植栽箇所によって

多い場所では平米25球。少ない箇所では5球前後など。6月の発注段階でその数と種類を計算しながら決めていく。そのデスクワークの時間の長いこと!それに比べて、チューリップの開花時期の短いこと!

だからこそ、見ていただきたいのですが、このコロナ禍ではなかなか、難しいです。

なので、せめて写真だけでも!

種類ごとの花の一輪ずつを鑑賞したり写真で撮ったり、あるいは空や背後の山の景色と重ねたり。

1箇所の庭でも、チェックを始めると1日中いてしまいます。

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そして、図面に来期のために、反省修正用の備忘録を。それは小さな自分の庭も同じで、今の結果を見て

来年どうしたらよかったかをノートに書いておくと良いですよね。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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