お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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3月に入って草花たちがメキメキ!1月2月は雨が降らない日が続きましたが、少しは恵みの雨

あるでしょうか?水道水とは雨水の力は比べようがないので雨のあとはぎゅーっと新芽が伸びてきます。

特に、秋から葉っぱがたくさん上がっていた冬越しの生長の早い種類(ラナンキュラスラックスなど)は

根っこからぐんぐん水を吸うので、乾燥もかなりスピーディ。植木鉢で育つ苗は、1日おきくらいに

水やりをするようになりました。

ちょっと変わった色調で花咲いた ラナンキュラス・ラックス 'アイオリア'。

本来の色調の青紫よりも黄色が勝っているのでベイジュっぽい色ですが、すてきな色です。

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ところがある日、寒い日もあったので2〜3日水をあげなかったら、ばらばらに茎が暴れて倒れてしまったのでした。

慌ててしっかり水やりを(こういう時は必ず応急処置として、V-RNA 根っこに直接エネルギーを

与える土壌集中活性液を約300倍に薄めて散布。できれば葉っぱからもエネルギーを追加したいので

スプレーで葉面散布するのも効果的)。数日でしっかりと茎そのものは立ち上がったのですが、

花首あたりで曲がってしまったのは、直りませんでした。私はこれを、ラオコーンと呼び

蛇がのたうち回るイメージの彫刻を思い出して、その表情をも鑑賞価値と見方を変えて楽しむことに。

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今年は結局、東京はそれほど寒い日がなかったので、休眠打破しない球根がありそうで心配です。

この写真にあるのは、カマシア `サカジャビア` 。斑入り葉が美しい白花のカマシアです。

ちょっとお値段も高めだったり、夏の高温多湿期に球根が腐りにくい球根は、大粒団粒構造の培養土

ストレスフリーの土に植えています。これでアリウムなども3年目の春を迎えて、今年もまた葉っぱが。

嬉しい!しかし、フリチラリアなどで、実はまったく芽も葉も上がっていない球根があり、

何も上がってきていないエリア(同じストレスフリーの土)を手で掘り、その所在を確認しました。

ちょっとショックだったのは、植えた時のままの姿でシーンと眠っていました。

寒さに当たらず休眠打破できていないのだと思います。

このまま夏を越すにも長雨で腐るかもしれないので5月の末には掘り上げ予定。

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休眠打破の話が長くなりますが、今年の冬は、はままつフラワーパークが東京より寒い日が多く

その結果!なんと、去年の春は眠ったまま夏を越したアリウムたちが、今!発芽中。

これには驚きました「あれ?去年の秋はここに植えてないよね」というような位置から

大きさの違う芽がでていたからです。

また、この写真とは違いますが、一昨年浜松で植えたアリウム・オブリクムがまったく発芽しなかったのに

北海道銀河庭園では見事に爆発的に開花。やはりこれも寒さに当たらないと芽がでない種類の球根の

特徴ですね。ちなみに、台湾では、チューリップ、地植えしても咲きません。以前台湾で庭を

デザインする際に、そのことを知ってちょっと驚きました。ゆえに台湾のガーデナーがチューリップに

憧れる話をきいてなるほどと、冷蔵庫で冷やした球根を使う話も持ち上がっていましたが。

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宿根草はスプリングカットバックをしなくてはいけない時期を、やや過ぎていますが。

タネがかわいいシュウメイギク、まだ新葉を出さないので、見えてくるまでは目印に残しています。

なので、雨がなければ地面の植物にも最近は水やりを。やはり冬は地面もかなり乾いています。

シュウメイギクは湿った土が好きなのでこのあと腐葉土と週に2度くらいは散水を。

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その際に、こだわっているのが、散水ノズルです。

銅理論を書いたオーストリアの発明家で自然主義者ヴィクトル・シャウベルガーのことは

何度か話題にしていますが、こちらはシャウベルガー関連の製品ではなく、日本の職人さんが手作りした真鍮製の散水ノズル。

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シャウベルガー理論の製品はPKS と呼ばれて、銅製です。銅製シャベルのイオン効果は、

使っているひとにはきっとわかる土や根っこへの優しさ。

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ステンレス製のノズルとは感覚的に違う柔らかな水がでると感じています。価格的にもっとお安いノズルも

便利で良いのですが、アジャスター部分からジョロジョロと水漏れするような不良事態が起きやすく

2年に一度ほどは買い替えをしながら使っているものも多いです。

特に構造が全部プラスチックのものは壊れやすい傾向がありますね。でも散水ノズルは何年でも使い続けるので

良いものを持っていると安心です。

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ただあし、この真鍮ノズルの短所、作りがシンプルな分、ホースとのジョイントを付属の別パーツを使って

力一杯閉めておかなくてはいけないこと。これは、かなりフィジカルな要素で、腕力というか指力がないと

しっかり閉められない。私と近い年代の女性だと、ちょっとしんどいかも。緩めだと水を止めた時などに外れやすい

なので、もしも指の力に自信がない方は万力やペンチを使ったり、若者や力自慢の方にお願いするのがよいかもです。

でも、まあ、なんでも

ペンチがあればとりあえずしっかりと止まります。

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ひとつひとつ丁寧に穴を開けられたはす口は銅製でこの穴と素材が水を柔らかにしていると感じます。

空気をはらんで天の雨水に近いフワフワ感あり。この細かい穴が良いのです。

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瓶やボトルの蓋が開きにくいのでペンチやプライヤーの力を借りること、増えてきています。

なので、ホースとノズルも道具の力を借りてしっかりと止めて。

構造が簡単なので、外れやすい問題があるとすれば、しっかり閉めれば良いので解決策あり。

しかし、プラスチックやゴム製品だと、長い時間屋外においてあって、時には

雨風にさらされて劣化することもあるので、それはそれで、新しいのを買い換える考えもありつつ

今や我が家の水道栓、全部でルーフガーデン、ベランダ、南の地面庭。駐車場。北の庭。

全部で五箇所がすべて少しづつ時間をかけてこの真鍮ノズルに変わって行きました。

こちらでも、私が注文を入れて作った真鍮ノズルがあります。通常のものは水栓がついていなくて

水のon off は元の水道を止めないと出っ放しになるのですが一時的なストップなら手元で止められます。

それによってまたちょっと高くなってしまったのですが。何年もの間、頻繁に使う道具なので

まめに買い換えるよりは。と、いうことでお許しください。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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