お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

専門家吉谷桂子のガーデンダイアリー ~花と緑と豊かに暮らすガーデニング手帖~

写真だけでも...@はままつフラワーパーク2020- II

吉谷桂子

IMG_5370.jpeg

はままつフラワーパーク「ホワイト・ガーデン」今朝、パークの小澤美緒さんから、送られてきた写真です。

本来なら、今日から浜松に行く予定だったので、見たかった景色がこれだった。

朝は曇り空だったそうですが、「花曇り」は、影の色が薄めにでるので、カラーコントラストが柔らかい。

IMG_5279.jpg

こちらは昨日の夕方にいただいた写真。少し角度やアングルを、光の時間帯を変えることで景色が変化する。これだから庭は、何度でも見たいもの。

塚本こなみ理事長が仰ったように、5月5〜6日のあたりがパラソルのシロフジが満開になるだろうと。ズバリでした。

DSC_1148.jpeg

こちらは、5月1日に撮影。タイミング的に今しかないと、車で日帰り往復約8時間、ちょっとばかり決死の覚悟でパークに行った時の私の写真ですが、5日間の経過で草花の生長プロセスは変化があって、まさに生きる絵画です。

私の想像上の設計では、手前のアンジェリカがもう少し大きくなって手前の眺めに大きなパンチを与える予定でしたが

案外生長が遅かった。フジが垂れ下がる「線」なので、手前には、「天に面を向ける、アンブレラ型」の

植物を配置する。ほかに「天に面を向ける、アンブレラ型」はアンミやオルラヤもそうですが、パンチの点では、アンジェリカをおいて他にないだろうと。プロのカメラマンにも声をかけて!と思っていたのだけれども

やはり、それも難しかった。クリックして大画面で見てくださいね。

「今回は絶対に行きます!」って言っていただいてた方も多かったので、その分、行った気になっていただくべく。

昨日と今日で小澤美緒さんからの写真がいっぱい届いた。以下も小澤さんの写真で...。

IMG_5249.jpg

だあれもいない庭で、自分のオーラも消して作業をしていると、それに気づかず野生動物が間近にいるときがあります。特に小鳥たち。

カメラを構えていたらたまたま入ったのでしょうね。

IMG_5255.jpg

さて、今日から、まだところどころで咲いているチューリップとパンジーを一斉に抜いて

夏の花壇に向けて作業が始まります。現地とはテレビ電話がつながるのでそこで配置の相談を。

IMG_5232.jpg

右側に見えている長藤とのコンビネーションも考えた色彩計画です。ぜひ、近視眼的に庭を見る目と

遠視的に庭を見る目の、両方の観点で庭を見てほしいのです。

全体の構成そのものが絵であり、それが絵になるように庭を作っているのだから。

しかし、フラワーパークのインスタ写真は花のアップがほとんどですね。近視眼的な世界のほうがスマホの画像には良いのかもしれません。

IMG_5227.jpg

また、植栽の配置をしているときは、すべての苗が小さく、当然色彩もなく、その後どういう株の張り方をするのか

想像はするけれども。このエリアはちょっと失敗しました。ギクシャクしている箇所が散見できます。

しかし、ここにこの後アリウム・ギガンチュームが

咲いてくると一変します。

IMG_5307.jpg

黄花のバプテシアと黄花のコデマリ'ゴールドファウンテン'のコラボは、裸地多めで雑草を生やしたくない場所にはおすすめ。ただし、狭い庭ではすぐに根も葉もいっぱいになってしまうので、広めの庭向け。ともに互いの根っこ張りの強さでは引けをとらないから。

さて!まだ写真は山ほど届いているし、ほかにも休園を余儀なくされている北海道の銀河庭園や箱根星の王子さまミュージアム

また、今朝は安曇野の三郷公園からも写真が届きました。そちらもご紹介したく....(つづく)

コロナ禍により精神的にも厳しい連休後半でしたが、草花に触れているときだけは、気分的にはそこから「退出」できる瞬間ですよね。


■おすすめ特集

吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


Instagram@keikoyoshiya 

Archives

Recent Entories