2019.10.15 / ガーデニング(GARDENING)草花(FLOWER & PLANTS)
清水エスパルスの本拠地IAI スタジアムの芝生です。その施設付属の屋内で開催された静岡県講演会。
たくさんのガーデニング愛好家の皆様にお集まりいただきました。
小雨降るなかお集まりいただき、まことにありがとうございました。
静岡県でも多くの被害がでたそうですが、この芝生の美しさには驚きました。
完璧な水はけの整備ができているようですが、乾季は、その分の散水も大変そうです。
ガーデニングのシーズン開始は秋。日本の本州の気候は梅雨以降秋までが熱帯性気候。
秋から冬は地中海のような気候になるのでその両方の使い分けが難しいのですが、ある程度
わりきって行こうというのが、今の私の、ガーデニング・ライフの基本的な考え方です。
なぜ、イングリッシュ・ガーデンに惹かれるのか。それは、文明の過剰な発展に不安を感じる
現代人の自然への憧憬だと。19世紀以降の産業革命以降におきたイギリス美術や思想から
上の写真はウイリアム・モリスの言葉の一部分、人類にとってもっとも必要な芸術は何か。
草花樹木、庭をまとった家の必要性とそのインテリアにも花咲く柄が登場する意味を。
自然風のイングリッシュ・ガーデンの植え方には、ドリフト・プランティング、マッス・プランティング、ミックス・プランティングなどの方法がありますが、草花の庭も一列縦隊に植えるのではなく
トライアングル植栽によって自然に見えるその方法は、毎回の講座でお話ししています。
今温暖化の影響は世界中で問題になっています。ガーデニングも自然界に対して負荷のかかる方法は
避ける方向が望ましく、ヨーロッパで広まる新・宿根草主義の庭では、主に無農薬無肥料でも
美しく育つ植物に注目が集まっています。その答えとして日本の庭では、主に日本原産や
おそらく万葉の昔に渡来したであろう帰化植物などに注目をしてみるとストレスの少ない自然な
庭づくりが楽しめるのではないかと提案しています。まあ好き嫌いもあるので
この眺めは二日前の北海道 銀河庭園で目にした景色。アスターやミソハギなどの秋の風情。
私はこうした眺めに強く惹かれますが、興味ないというひともいますので、
入園料をいただく庭では、この方向に力を入れていくのは、まだまだ難しいです。
同じ日、見事に輝くように咲くダリア 'ヘイリージェーン'を見つけました。
よく「どっちなんだ?」と問い詰めてくる人がいるので困るのですが、両方好きです。
どっちかにしか興味のないひともいるでしょうけれども、両方それぞれに良さがあると思うので
メリハリというか。今の時代においてダイバーシティのような、なんでも登場してくる
さまざま、あれやこれやを、いかに調和させていくのかが必要に思います。
昨日の講演会でかわいいシズラちゃんが挨拶に来てくれました。ウルウルしてしまいました。
清水のキャラクター。そんなにゆるくなくてちゃんとできているので、
ゆるキャラとはいいたくないな。すごいかわいい存在感!
今週はもういちど静岡県へ。はままつフラワーパークに新たに作るホワイトガーデンの打ち合わせで。
また、来週23日(水)は、山梨県にて講演会。現在、山梨に向かう高速道路も中央線も台風の土砂崩れの影響で現在は不通ですが、来週には開通していることを願いつつ、準備を進めています。
その翌日から三日間は、中之条ガーデンズで秋の植栽。こちらも土砂崩れの影響がでているのですが
祈り願いつつ春の庭を夢見てがんばっていきます。
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