2019.8.26 / ガーデニング(GARDENING)
まだ、8月ですが、立秋から、すでに数日が経ちました。
朝晩の気温も少し下がって、虫の音も聞こえてきて。この、キィキィ、コロコロは、コオロギ?
あ?秋が近い?ゆったりと庭仕事ができる季節が近づいてきたでしょうか?
今まで、早朝から蝉が鳴いていると、暑さ倍増な気分でしたが、ようやく、
この秋は、庭をどのようにしようか、考えるのも、楽しくなってきました。
今月登場の「GARDEN STYLING」は、初めての、秋発刊です。
いままではずっと「GARDEN STYLING」。春の発刊でした。そのためには前年の秋から準備。
でも、今年は5月からずっと準備をして。なので、我が家の庭の一番いい時(バラも開花中)
に自宅で撮影を。そのバラの綺麗な時というのもその前の秋の準備の成果です。
私、常々、実際のガーデニングの始動は、春ではなく、秋!と、ずっと思ってきました。
だって、春に始動しても、瞬く間に梅雨が来て、熱帯ワールド。
しかし、秋の始動なら、イングリッシュガーデンの計画がじっくりとできます。
(寒冷地は事情が異なると思います)
秋に宿根草や球根を植えて、春への準備。
これがガーデニング適応季節へのベストタイミングだと思っています。イギリスや北海道とは違う。
先日も話題にしていますが、温暖地の夏は、ヨーロッパと事情が違うので、同じように夏越しができないのと、ガーデナーにとってもなかなか厳しい。
十数年前に撮った写真ですが、ベスチャトーガーデンの晩夏。夏に雨が降らず、焼けたような
雰囲気になっていますが、注意深く選ばれ配置された植物のフォルムのコンポジションが美しく
支柱がなくても直立する草花の、なんと生命力にあふれて美しいことか。
イギリスで7度の夏を過ごし、帰国して今まさに21年目の夏。
イギリスやオランダのガーデニングとはちょっと違うパターン、
日本の温暖地のガーデニングパターンとは。...........可能なのが、秋に始まり初夏に終わる。
こんな感じ。初夏までは、ほぼイギリスと似たような植栽で、草花の世界が作れるからです。
この写真は、6月に訪ねた、イギリス、サラ・ラーベンさんのパーチヒルにて。
日本でも、ほぼ同じ景色が作れますが。
梅雨が来たら、景色は熱帯に。そんな時。一旦、庭は休業でも良いのじゃないかと。
5月の私の庭。この感じまでが好きな世界。
8月の今、この寄せ植えは、こんなふうではなくて、切り戻して緑だけになってしまっています。むしろ、蒸れないように気をつけ、特にアリウムを夏越しさせるには、葉が枯れたら掘り上げが安全ですが、私はこのまま、バイオゴールドのストレスフリーの土に植えっぱなしです。
それから、私は今まで、植物量が過剰なほどに多い植栽で来てしまいましたが、
自分の庭に関しては、今後の気候や体力も考えて草花のボリューム少なめに引き算し。
逆に、庭の景色の引き立て役の道具を洗練させて、好きな景色を作っていけたら良いと思っています。
気を許すと、ついつい、ごちゃごちゃしてしまうので。すっきりとまとめるには引き算。
そのためには、庭にたくさんの色を使わないこと。
要素を増やさない色彩、もっとも主張の少ないのが、グレーですが、
(オフィス家具など、そうですね)
グレージュはリビングにもマッチさせやすいベーシックカラーです。
グレージュは、色の引き算に大活躍。イメージとしては、麻の生成りのような世界観。
ガーデン・ファニチャー。そんな、好評のグレージュに加えて、今回、ホワイトウォッシュが初登場しました。カタログ上左。
今までなかったのが、不思議なほどのニュートラルなホワイト色ですが。
グレージュは、シックな完成度。落ち着いた印象の眺め作りに最適。それに対し、
ホワイトウォッシュは、爽やかさ、シンプルさ、透明感を。また、コントラストをつけやすく
ダークな色調の小物や銅葉の植物、真っ赤な花や、ビビッドな色の草花にもマッチします。
なので、落ち着いた感じで行くなら、グレージュ。
若々しい感じで華やかにも清楚にもできる自由度の高い色彩は、ホワイトウォッシュ。
ちなみに、グレージュの収納庫はある意味、存在感を消す意味もあって適合色。もしも、大型の収納庫も
ホワイトになってしまうと、大きく見えてしまい、庭に圧迫感が出てしまうでしょう。なので、アクセント家具をホワイト、
収納などの実用を求めるものは、グレージュが最適です。
さて!少し涼しくなったら、この爽やかなホワイトウォッシュで秋の庭の準備をしようと思います!
■おすすめ特集