2019.6.20 / 旅(SIGHTSEEING)
大都市ロンドン。たった一日の日程では、見たい全てを回るのは不可能です。
新しくなったガーデン・ミュージアムや様々な展覧会、気になるお店の全てを見たかったけれども
今回はやっぱりV&A 。開催中のディオール展に的を絞りました。
サウスケンのホテルからも歩いて10分ほどだったので、私もこの行列に並ぶ(私はこの右側で、もっと後ろにもズラー)
数年前パリで開催されたゴルチェ展以来だけれども、炎天下でない分マシです。
おしゃべり仲間と3人だったし。
しかし、相変わらず、何ヶ月も前から前売り券はsold out。
当日並ぶのも、限られたチケットと聞きましたが、物は試しの開館45分前の当日券列。
行列の最後の人に「予約なし、当日券はここに並ぶのでいいのかな?」
「タブンネ、でも、確証はないよ」とこの赤い髪の人たちに聞いて
その後ろに並んだ。そして、行列は見る見る間に長く伸びて
開館数分前から整理券を配り始める。これを手にして、さらに中に入って行列。
実際、切符を買う人は、あーでもないコーデもないと時間を選ぶので皆が長く時間を取る。
そのせいでさらに時間がかかる。進まない行列、私たちの数人前で係官が「午前中のチケットはここで売り切れです!」
いいや午後でもいいや、と、ようやく順番が来て最速で取れたのが「13:30」
その時既に10:30。
めでたくチケットをゲットした足で、近くのケンジントンガーデンズへ散歩に出ました。
途中、道の端には、幾つかの花壇あり。ここには、
ロンドン名物が昆虫マンションになったオブジェに、昆虫の好む花の咲く花壇!
そのまた少し先に、目指す現代美術の展示が主の、サーペンタイン・ギャラリーあり。
実は、サーペンタイン・ギャラリー、今年のパビリオンは、石上純也さん
(去年、オランダにその建築を見に行きましたよね!素敵でした)それで
一般公開は、6月21日からですが、きっと外からも見えるだろうと。
ああ、これだ。
このスレートの張り方は、美しいのだろうか?とか、地面のアンジュレーションは、もっとメリハリがあっても良いのではと、つい思ってしまいましたが、きっと見る角度でいろいろに変わるはず....。
英語にすると「ランダム・マナー」ここに注目。ランダムでいて、ある種の秩序ある自然美の表現。
というような氏の持つテーマが大変に興味深いです。
私も庭にランダム・マナーのある自然な美しさを目指しているからです。
国際的なプレス発表の写真はもっと迫力があって私の写真なんかよりもずっと美しかったので、
やはりもっと近くに行かないと分からないのかもしれない。
これは、2014年のサーペンタイン・パビリオン。スミルハン・ラディック氏の作品
このパビリオンが、ハウザー・ワースに行きましたね。
(サーペンタインで販売する絵葉書から)これをサマセットまでどうやって運んだの!?
と、思わず、サマセットでキュレーターに聞いてしまいました。
「ちょと解体して、大型ローリーを使って」って言ってましたが。
その少し先にあるザハ・ハディド設計のカフェレストランでお茶を。雨も降ってきたし。
表側からだけでなく、カフェ・レストランに入ったら裏側から出て、お庭を見るのをおすすめ
さて。軽くランチもとって、時間が迫る。
以前もここに来た方が一緒だったので、
「あらっ!空いてる!」確かに。これはありがたい。混んでるの大嫌いだから。でも
根本的に、本当に、並ぶのは大嫌いだが、これだけは見たかった。本物のドレスを。
オートクチュールのドレスを目の前で。(特にこれは凄かったです。
2017年にマリア・グラツィア・キウリがデザインしカンヌ国際映画祭でエル・ファニングが着た
ドレス。まあ〜〜細いウエスト。ここでもその感想?いえ、本当にこの羽根にため息)
イギリスで開催された展覧会の中で、過去最大で最も包括的な「Christian Dior : Designer of Dreams 」
1947年から現在に至るディオールが世界に与えてきた影響を、また、ディオールにその影響を与えた
もの(外国の文化や植物や歴史)との関わりにおいて、非常に感覚的にもわかりやすく展示した内容で
した。
パリの展示の方が大きくてよかったという人もいて、私はそれを見てはいないけれども
確かにそうかもしれないけれども、
確かに写真で見るとその大規模さに驚くけれども。また、展示の解説パネルのいちいちを
解読する時間が取れませんでしたが、いやもう、絶対にみるべき。
デザインの系譜がわかりやすく、非常に腑に落ちる展示でした。
まだこれからイギリスへ行くチャンスのある方にはやはりおすすめです。
「服」という、人が纏うことで魔法が生まれることのある......、まるで柔らかな彫刻。
おおおー。これがこれか。しかし、このような細いウエストでなくては、
こんな理想形にはならないのですものね。
(セシルビートンが撮影したマーガレット王女、21歳のポートレイト、1949年)
イギリス人がどうしても長く立ち止まるのは、マーガーレット王女のドレス。写真と実物が同時展示。
実際のお姿はさぞかしお美しかったでしょう。
目を見張ったのは、実は、テーマを決めた展示の中のディオール歴代のデザイナーの作品群。
ガリアーノとラフシモンズの才能が光る。
!あ、仕事に戻らないと!残念ながら、今日はここで時間切なのですが、この後もなる早で続けますね。
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