2018.12. 3 / ガーデニング(GARDENING)旅(SIGHTSEEING)草花(FLOWER & PLANTS)
この写真は、12月のニューヨーク。ハイラインの様子です。6年前に尋ねた時の。
たまたま、クリスマスころに雪が降って...。
今、来季の植栽の計画を建てています。10年前と比べたら、憧れのPiet Oudolf 風植栽が許されるというか、受け入れられる状況に、時代が追いついて来ていると感じる。
この後、このナチュラリスティックな宿根草の植栽を、
もっと世の中での認知を、進めていきたいと思っていたし、現実に進んできています。
嬉しいことですが
スタイルだけの話ではなく、この異常気象に堪えられる庭。こそが重要な課題。
ある意味、Piet 植栽には、逆に誤解もあると感じる今日この頃。
やっぱり、日本の暖地の気候に向いていない植物が多い。北海道は行けそうだけれども。
また、ナチュラリスティックというだけで、Art form のない植栽では魅力がないし
また、植物の状態の良い時と悪い時の状況を、
その地域独特の地勢や気候で把握しないと、難しいし。
ローメンテナンス。
は、目指すところだが、手入れなしでは、美しさの維持は難しい。
また、カラマグロスティス'カールフォスター'は本当に美しい植物だと思うけれど、
(ボナリエンシス、カレックスなどの背景のスクリーンプランツがカラマグロスティス'カールフォスター')
水はけ悪く、雨の多い場所に植えたのではだいなし。要するに高温多湿の環境では
うまく育たない植物多し。
ただ、高温には耐えるので、屋上ならうまく行く品種が結構、あり。北海道では耐寒性のある植物というセレクションが鍵だけれども。
そこで先日、北海道のナーサリーさんからカラマグロスティス'カールフォスター'を注文し、再度、東京で植えることに。(10年ほど前に植えたことがあったが、植え場所が悪く倒れてひどい姿になった)なにしろ、銀河庭園で10年前に見て惚れ込んだので。
なので、ルーフガーデンへ。ちなみに、スティパ・ギガンチアもなんどか東京で植えてみているが、多雨で調子を崩す。
関東以西では、高温多湿、これからは高温多湿多雨。そして突然の豪雨にも堪えられるものを探している。
FUTURE PLANTS のGerrit さんに「倒れにくい宿根草」のお勧めを聞いたとき、ペルシカリアの仲間達。とのお返事。
ペルシカリアはタデ科の植物で、暑さ寒さにも耐える傾向あり。でも
冬の地上部は消えるか少し残るか。そのときに公共庭では、どうするか。
人々の寛容さというか。この景色でクレームが、ないなら
よいのだけれども
こうなる前に切り戻されるべしという常識もある。
倒れるか倒れないかは自然任せなので。
倒れたら刈りこむべきだが、そんなにマメに管理できない場所もあります。
全体的に構造が美しいとその構造デザインが植栽の弱い時期をカバーしてくれる場合がある。構造デザインは重要ですね。
今年8月に尋ねたオランダ北部のヴィヴァーズブルグ公園は、このダッチウェーブガーデンツアーの、カリキュラムの最初に尋ねたPiet Oudolf 植栽だったので、この景色を見て、慌てました。
ここは、まだきれいなほうのエリアで「どうしようか!」
いいわけをいっぱい考えちゃったほどです。
ここがまったく手入れのない場所だということも、わかっていたので、
それをピートさんにお会いしたとき、お話したら、
「やっぱりそうか」と残念そうでした。
このとき、Piet さんの庭で、伺ったこと、干ばつの状況では、まめに水やりもしたし、不要な雑草は手で抜いたし(ご自分たちで)ほかのPiet さんのドキュメンタリー動画のなかでも、植物の面倒を見る大切さはよく語っておられるので、何も手間をかけないということではなく、従来のイングリッシュガーデンのバラ園ほどに必要な花殻摘みや剪定や施肥や農薬の使用はない。という点でのローメンテナンス。
そんな、程度の問題があるのですが
人は往々にして、白か黒かどっちかというような気分で決め込みがち。
そこを説明していくのに、ちょっと時間がかかります。
■おすすめ特集