2018.11.12 / ガーデニング(GARDENING)草花(FLOWER & PLANTS)
私のガーデニング史上、最高の影響を与えていただいたのが ベス・チャトーさんです。
雑誌やテレビの取材ということで、直接のお話を聞けたことも大きな理由ですが、
やはり、ご本人の口から
「芸術と栽培」の両方の重要性を語られたのが、大きく。
プランツエコロジーの提唱者であるベスさんの言葉から、ART が語られる時。
未来の気象に対する予見も含めた植生さえも、芸術的霊感を感じたことです。
今回。掲載している写真は、1996〜7年に取材で伺った時に撮った写真。これが初夏で。
一番上のベスさんのポートレイトも、私が撮り、これはご生前にご本人に額に入れてプレゼント。
生まれも逝去も私の母とほぼ同じ年なので、やはり特別な存在です。
やはりベスさんこそ。いま、イギリス、ヨーロッパ、アメリカで全般的な主流のトレンドとなっているナチュラリスティックな庭の基本の礎というか。
ただ、ナチュラルなだけでは、ダメで、そこに芸術の香りがすることも寛容かと。
この90年代の終わりに Piet Oudolf さんはベスさんやハドスペンのNori Pope さんたちと逢っていて、その写真も見受けますが、きっと、やっぱり、影響は受けているはずと思うのです。
スティッキー・ウィケットのパムさんも、アーティスティックで自然な庭を作る方でした。
最後に訪問したのは、2000年初頭のガーデンツアーで。
この時を最後に、彼女が病気をしたとかで公開中止になってしまった。
ハドスペンも、然り。Noriさんたちが、カナダに帰ってしまったから。
今年オランダツアーで訪ねたPiet Oudolf さんの庭も今年限りの公開ということで、9月に、私の友人(編集者・アートキュレーター)が尋ねたところ、Piet さん、一人で庭で雑草抜きしていたそうです。
「声かけなかったの?」
「かけなかった。だってさ....。」
「わかるわー。そういう時、声をかけらるのいやだもの。写真を一緒に撮ってくださいとか、言えないよね」
で、彼は一言。「いやあ、庭、すごかったぞ。綺麗だったからそれでいいんだ」
美しさに対する感覚。万人共通ではない面もあるのでしょうが、新たな時代の価値観や、私たちが間違いなく年々歳を重ねていく価値。そのあたりも探っていきたい講座です。
https://cul.7cn.co.jp/programs/program_854612.html
Piet さんの映画の予告編(実際は、イコロの森のガーデナーさんによる邦訳字幕付き)
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