2019.12.25 / ガーデニング(GARDENING)旅(SIGHTSEEING)
実は、9月にイギリス行きを決めた時、かなり、スケジュールに無理があったものの
(なので関係各位に怒られそうだ。すみません。でも、今後の仕事にこの経験はとても必要だった)
今回の京都行きを同時に決めていました。この東福寺方丈「八相の庭」は最初の目的地。
京都駅に新幹線が到着して、すぐに10番線、JR奈良線に乗り換え次の駅が東福寺駅。
駅から10分くらい歩くと東福寺のあるエリアへ。素晴らしく清掃された道をしばらく歩く。
荷物が少し多いのは、東京から直接、ホテルに荷物も預けずに、まっすぐここに来たから。
いかにも上京したおのぼりさん的ですが。
一旦、ホテルなどに寄っていたら時間もそうですが、感覚的なインプレッションが鈍ってしまいそうで。
新幹線降りて30分以内!って価値あるんです。これがタイムトンネルの気分になれるコツ!
以前、イギリスに住んでいた時期、イギリスに住んでいる自分の眼差しで、成田空港に着いて割と直後に京都に来て、フレッシュに京都を体験すると、一層の感動を孕んで、今、見えている世界が一層、新しい発見に満ちて価値のあるものに感じていたことがありました。しかしまあ!このランドスケープの使い方素晴らしい!
なので、今回は、ピート・アウドルフや、ザ・ニュートのような新型の庭を見た直後に京都の庭が見たかったのです。それぞれの見事な価値にさらなる尊敬の念を。
この垣根!石組み!グッドデザイン&クラフトワーク、そしてグッドメンテナンスに満ちている。
先入観は全て取っ払って、新しい世界からやってきた外国人のような、それでいて日本の伝統のしみじみとした良さも慣れて知っている、学生時代の冬休みや夏休みはしばらく京都で過ごしていた昭和の日本人の私だ。
今回は、まず、重森三玲氏の作庭した庭の拝観。重森三玲氏は、イギリスで、20世紀のモダンガーデン(Modernism )の代表5人に選ばれた日本の作庭家、芸術家であります。(他に、オランダのミーン・ルイス、メキシコのルイス・バラガン、アメリカのガレット・エクボ、いずれにしても、ここにイギリス人が入っていないのは、別の意味で多すぎるからだろう)やはり京都まで来ないと拝見できないので。今回は特に。
1939年に完成した東福寺方丈「八相の庭」、また季節を変えて訪問してみたいですが
新幹線で京都に来るなら直接すぐにここへ来ると、あいだに雑踏も味合わずにすむので、感動もひとしお。
次に目指したのが東福寺方丈「八相の庭」から歩いて10分強にある 光明院「波心庭」。
こちらも1939年の重森三玲氏の作庭。檀家寺ということで、受付の人は出ていらっしゃらず、
声だけかけて、竹筒に300円を入れて拝観。とにかくあまり人に会わない。
東福寺もそうでしたが、観光客というか、見学者も、ほとんどいなかった。この静寂が何ものに代え難い。
苔と白小石の配置。背後のサツキ類は花の咲いていない時期の方が私はきっと好きだ。
ただ、美しい。配置の妙を見る時
漠然と外から見るよりも、畳のグリットや障子の枠越しで配置を見た方がその美の計算(完成度)がわかりやすい。
ああ、なるほど、こうしたのか。と、具象的に理解ができる。
そして再度、感覚的に景色を拝観。あ〜〜!素晴らしかった!お天気も良くて暖かでした。
さて、最寄駅、京阪鳥羽街道駅まで歩いて、4駅先の祇園四条駅で下車。
目指したのは、おなじみ鍵善。十代の頃に京都の叔母に連れられ、初めてここのくずきりを頂いた時は
その味の深みが理解できず、恥ずかしながら途中で飽きてしまったこともあった。
その後、20代、30代、40代大人になって、繰り返し、ここへは来ました。最後に来たのは40代だったか。
50代の頃は忙しすぎて京都にさえ来られなかった。
本日、63歳の誕生日に食べた、くずきり。今までの人生で最も味わい深く美味しく思えました。
木屋町通り沿いを歩いてホテルへ。夜は、好物の生湯葉のお店へ。
まあ、クリスマス気分とは最も縁遠い、しかし、最上に美しかったクリスマスデイでした。
このように、旅行の順序、スケジュールを決めるのも、ただ、有名なところへ「点、点」と、行けば良いというものではなく「線」のつながりも重要で、その「印象」を盛り上げる順序やお膳立ても大事だと思っております。
さて、明日は、12月26日。シンガポールのガーデンツアー締め切り日です。
ツアーが、催行になりますでしょうか?
効果的に感動や勉強のたくさんできる旅が、人生の一大重要事項と考えておりますが
迷っていらっしゃたら、是非とも感動を共に味わうツアー。ご参加いただけますように。
もしくは、お電話で03-5949-5481 担当:志田さんまで、
吉谷桂子シンガポールツアーとお申し付けください。
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