イギリスでは、干ばつのことが問題になって、現在は、ドライガーデンがトレンド。というほどに
乾燥する環境に強い植物を植えたガーデンが増えています。
バラは、比較的に乾燥には強いはずですが、やはり病害虫のこともあるのでしょうか。
また、以前はよく見かけたバラと宿根草のコンビネーションガーデンもあまり見かけなくなりました。
ローズガーデンと名のついたカーデンでも、病気に強い宿根草が多めに植わっている印象があります。
冬の イギリスや、オランダは冬の間は結構雨が降っています。なんだか薄暗い。
最近は晴れ間も増えてきたようには思いますが、
いつも庭はべちゃっとして湿気があって、東京でも 先日、雨が降り続いたので、気温が低いとイギリスの冬を思い出します。でも、普段、東京は、あまり雨が降りません。
乾燥していて寒いです。去年も一昨年も、1ヵ月以上の間、1度も雨が降らないことがありました。
なので、去年の1月〜2月ごろ、前の秋に植えた球根たちの花芽の促成の為にも、
1月2月は代々木公園の水やりのことで毎日心配でした。
実際にこの企画に最初から関わってくれたナーサリーの方が、ボランティアで通ってくれたり、水やりのためだけに私も行ったりしていました。庭の作業をしながら散水を続けるなど、水も1日近い時間をかける仕事でした。
しかし、今は、もう春の準備中です。
そして、早めに、また厳しい夏が来ると、気象予報士の方もおっしゃってました。
どうも春が来るのも早そうです。三寒四温。この寒暖差で 私はひどいくしゃみが出るのが、どうも寒暖差アレルギーらしいのでした。
干ばつや急激な気温の上昇にも耐えていける丈夫な植物の見極めが大切ですね。
さて、冬の水やりは少しトリッキーですが(気温も下がり始める。夕方に水やりをしないほうがベター)。しかし、 球根類は水分を必要としています。夏と違って高温多湿と言うわけではないので、根腐れすると言う事は無いかと思います。
まず、霜が降る地域では朝は、土の表面が湿っていますが、土の中は凍っている場合もあったり、案外乾いていたりします。 数日間雨が降っていないようでしたら、これからぐんぐん水を飲み始める。球根たちや宿根草にはやはり午前中のうちに水やりをしっかり。
また、寒さに対して微妙なタイプの植物は午前中の水やりOK、夕刻の水やりで体調を崩すので
NG。
夏は人間も植物もぐいぐい水を飲むように植物たちにも、水分補給が必要ですが、気温の低い冬のあいだ、空気が乾くからといって、夏のように毎日の水は必要ない。でも、まさに 水やりは、一概には言えないところがたくさんあって植物たちの根っこがそれほど水を飲んでいないかどうか、植物を見ながらわかるようになるとグリーンフィンガー。 東京では多肉植物でそこそこの耐寒性のあるものは屋外で育っているエケベリアなどが私の庭にはいろいろ野良状態で育っているものがありますが、いちども水やりをしていません。むしろ断水しながら冬越ししたほうが安心。
しかしセンペルビヴムのような高山性の多肉植物は真夏の断水が安全。冬は乾燥の早い場所で水やり。
まさにいろいろですよね。
植木鉢は乾く。植木鉢が小さければ乾きも早いのでそこはコンディションをチェックして。
それぞれの植物の植った条件、日当たり風通し、空気の乾燥によってコンディションが違うので、
まさに、必要か必要ではないか、自分の目で判断、確認して補給するほかありません。
さて、去年は夏の高温に加え、干ばつも厳しかったので、日本の気候が高温多湿とばかり決めつけられないと思うようになりました。
あ〜!だから難しい。
その点、イギリスは 冬の天気が悪く、夏はからりと晴れる。
その干ばつ事情が日本と違う。
しかし日本でも土壌環境や日当り、角度方位、風通しの環境改善すれば生き延びる植物あり。
とにかく観察眼、先読み、判断いろいろ必要ですね。
写真は去年のイギリス、HAMPTON COURTショウにおける、 イギリスのガーデン番組でお馴染みの
人気ガーデナー、キャロル・クラインさんの作ったガーデンにて。
植物たちはベス・チャトーガーデンからやってきたとのこと。
写真の奥でデザイナーのキャロルさん(BBCのガーデン番組人気のキャスターなので)が行列して並ぶ人たちと本にサインをしたり、会話をしています。 この時キャロルさんにご挨拶した際、
「名刺をちょうだい。日本に行ったら連絡するから」と。
それ、ちょっとドキドキするけど楽しみです。
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