お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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もう、11月の1/3になってしまいました!

今月に入って、今週だけでも、3つのセミナーや講演会。現在、関わっているガーデンの数も、片手では数えられないバラエティに富んでしまっていますが、ありがたいのと同時に、どの項目にも、もっとじっくりと関わりたいのに、大急ぎで駆け抜けるような状態はあまりよくありませんね。

そんな中でも、どんな場合でも、私が目配りを欠かせないのが、観測史上最も暑かった厳しい夏を超えて、今、美しく存在している植物は、だれか!? 

その観察は怠りなく!以前は暴れるので敬遠していたガウラ。

剪定のタイミングさえ掴んでいれば、今日も咲いてチャーミングです。

特に、今の時期、ミューレンベルギア・カピラリスと一緒であればとてもチャーミングです。

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アネモネ `パミナ`も、頑張りました。

シュウメイギクの類になります。普通の白シュウメイギクも環境にあって(半日陰・湿潤な土壌・風通しヨシ)なら11月にとても綺麗!

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やはり、ミューレンとの相性が良いですね!

白いシュウメイギクが満開の代々木公園東京パークガーデンアワードのクラウドガーデンで

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先日、ガーデンフェス。その際に、1日に3度の講座を開催させていただきまして、そこでもこの夏を頑張った植物をご紹介させていただきました!

この日11月4日は、本当に過ごしやすいまさに秋晴れの美しい1日でしたので、代々木公園にはたくさんの皆さまにお集まりいただきました。庭が西向きで南に大きな建物とケヤキの大木。

サクラやケヤキの木は、大木ほどにこの樹木の根の大きく広い張り方が、他の植物の安住を許さないというか、あるいは伸びたその枝や葉っぱ?からアレロパシーが出るとも言われています。

が、実際に観察すると、大きなケヤキの木、サクラの木の下は、雑草も負けていることが多いです。そんな環境で、どこまでこれがうまくいくか。恐々の植栽でした。

でも今のところ何とかうまくいっています。立っている私の右側に、白い小さな花がたくさん咲いていますが、カリメリス`七変化`は本当に丈夫で程よいこんもり咲きで、手間いらずのお利口さんです。

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代々木のこの宿根草の庭の環境的な問題点は、こうしてまる2年のあいだ見てきた中でわかってきて、それも様々あるのですが、やはり厳しい夏の西日に耐えたか。どの品種が丈夫に打ち勝ったか。

そのリファレンスを残しておくのが、これからの庭。↑は、白絹病でペンステモンが枯れたエリア、大きな葉っぱはルドベキア、丈夫なので、やはりこれ。線状の葉っぱはもうすでに出てきたイフェイオンの葉っぱ。今はこうして隙間が見えていますが来年の夏にはあっという間に埋まってしまうでしょう。

地球環境に優しい方法で花や緑、庭を未来につなげるエコロジカルアプローチの庭。

季節の変化や違いを楽しむ21世紀の持続可能で生物の多様性を目指す庭。

今の自然主義、温暖化対策レジリエントガーデンを目指す庭には、とても、大切なことだと思っています

また今後とも、何が、生き延びて美しく生長できるか、見守って行きたいと思います。

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ちなみに、先週、はままつフラワーパークの、私がデザインした「フラワーフォレスト」のヘッドガーデナー、オザワさんが、今の状態の写真を送ってくれました。

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夏の暑さで桜たちはほとんど葉を落としてしまいましたが、計画通りにサンパチェンスがきれいに咲いてくれていました。しかし。これもオザワさんたちのメンテナンスの賜物でもあるでしょう。

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この庭ではサクラの木の下では、何も育たないと言う常識を知りながら、幼苗の時期なら一緒に仲良くできるのではないかと言う「仮説」において、宿根草や他の植物を一緒に入れています。

おそらく大きく育ってくると育たないものも出てくるかと思いますが、今年の花博イベントに合わせたこともありますが、今は素晴らしい感じに育った!

この後の変化を見守っていきたいと思います。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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