お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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3月に入って、東京を含む温暖地では、一斉に地面の下で眠っていた宿根草や球根が芽を出してきました。

春植えの作業ができるようになってきたので、私も各地で大忙しです。

3月17日の代々木公園は、もうびっしりと!特に去年のコボレ種のニゲラがドシドシ増えていて。

これまでもかなり間引きをしてきましたが、すごい勢いで増えています。

もう少し減らさないとなぁ。

そして、球根はスイセン、イフェイオン。

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そして、今年すごい勢いなのが、アリウム パープルレイン。増えてる!

一球のアリウムからこ〜んなに!びっしりと。あの厳しかった夏を越して嬉しい!

しかし、アリウムは夏過ぎには地上部が消えてしまうので、入れ替わりに葉を広げる、背が伸びる宿根草とバトンタッチができるようにコンビネーションをする必要があります。

なので、春はまだ小さめのオーナメンタルグラスや、春はまだ存在感の少ない宿根草を近くに植えている。

春に存在感。夏に休眠。そんな植物と夏に活躍する植物を近くに植えてバランスを取っているのです。

例えば、春の球根のそばに夏に活躍するオミナエシ、エキナセアのような丈夫な宿根草。

ところが春に活躍夏に消える宿根草もいます。

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この写真は、今の私の庭。今、ヒメリュウキンカが満開です。

かれこれ10年以上。ずっとここで毎年春に咲いています。その、お約束感が大好きの理由。ほかに、私がこの宿根草を愛する理由は、いまはキラキラした黄色のデイジー型の花と、びっしりとハート型の葉を広げていますが、夏には休眠して消えてしまうこと。湿った半日陰の灌木(アジサイ系の植物)の下で春だけ活躍して夏以降は姿を消す。そして、そのエリアに雑草が生えにくい。真夏の暑い時期はあまり庭仕事したくないので、手がかからないのが良い。春咲きの球根と同じですね。

さて、一年中葉っぱが常緑の植物、東京ではアガパンサスやツワブキなどは環境にあっていると花を咲かす季節以外は緑のきれいな植物で一年中大きな変化がないのですがそれはそれで..。

ほかに春に華やかで夏に消えるもの。晩成で夏に存在感の増す植物は春先はパッとしない。そんな植物のハビタをよく知って狭い庭でもたくさんの植物を植えるのは可能ですが、なによりも、その植物の活躍時期をよく知っておくこと。そうやって春夏秋冬の芽出しから枯れるまでのパフォーマンスを知る楽しさ!

ほとんどの宿根草や、基本的な球根は秋に植えることが多い(スイセン、チューリップ代表的な秋植え球根が多いなか、ダリアやカンナのような春植え球根もあります)が、秋に新たに球根を植える際はそれまで植わっていた球根の地上部が消えていると、それと気付かずにシャベルで夏以降の休眠中の球根を割ってしまう失敗や、1、2月はまだ地面の下で眠っている宿根草の存在に気付かずにイジメてしまうこともなきにしもあらず。なので、春はいよいよこれからの見せ場を作ろうと思う隙間の植栽に芽のでている今こそが、最後の植栽のチャンスということになります。

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さて、今日は、群馬県中之条ガーデンズで春のための最終植栽へ。

寒冷地耐寒性のある植物たちは、ようやく芽を(目)覚ましつつあり

寒さで痛んでしまう植物もあるので、今が補植のタイミング!

グラスの切り刻んだマルチの下を軽くホリホリ、ここに今回は、少し増やしてみたかった宿根リナリアを植えました。今はこんな感じですが、少し暖かくなると!・・・・楽しみです!


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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