2021.3.10 / ガーデニング(GARDENING)草花(FLOWER & PLANTS)
この写真は、北海道銀河庭園です。ドラゴンガーデン、ドラゴンの背びれの部分に咲くのは、カモミールかな?と、アリウム・クリストフィー。
その隙間から顔を出しているアリウム。アリウムが好きですが、その理由は、もちろんその形や色です。
初めてイギリスで目にして、以来30年近くさまざまな視点からアリウムを見つめてきました。こちらは、ロンドンのリージェンツパークにて。アリウム・クリストフィー。
ただし、一般的なアリウムは、日本の関東暖地での夏越しがなかなかに難しかったりしています。
北海道では、一度植えたものが増えたりしているのも目にして、それは羨ましく思っていました。
しかし、アリウムグループには、実に様々な種類があり、700種以上の大きな属のなかには、かなり丈夫なものもあります。こちらはピート・アウドルフさんのご自宅庭。アリウム・クリストフィーに見えます。シューベルティよりは小型です。
ネギ属でユリ科、ネギ科、ヒガンバナ科などにも分類されて。そうなると私もよくわからなくなるのですが、
ラテン語のalliumとは、ニンニクの意味で、臭いの程度に差はあるものの全体に強い「ネギ臭さ」を特徴とするそうですが。どちらかといえば、球根が小さいタイプは夏も越しやすく、大きな球根は、本州では夏に腐らせてしまうこと多し。
何年か前、自宅ルーフガーデンに植えたアリウム シューベルティ。2年目も咲きましたが、
その後消滅。3年目でも東京で咲いたら嬉しかったですが。
本州の暖地では夏越しが難しくて、一度植えては最初の春で消滅も多く、植えては一度は咲いて、よく年消滅。
どうしても何年も咲いて欲しいと思ってしまいます。
しかし、写真のアリウム ミレニアムは、花は小さめですが、暑さにびくともせず渋谷でも青山でも中之条ガーデンズでも元気!この写真は実は渋谷宮益坂。うちでは、バラの足元に植えたして「ROSE &GARLIC」的なイメージでコンパニオンにしています。そのニンニク的な匂いがアブラムシ除けに良い.....。しかし、
それを初めて知ったのは、25年前のイギリス時代。今の日本では、夏や害虫が厳しいので、保証の範囲ではない。
けれども植えておいて、決して邪魔にはならないという印象です。
なかなかポピュラーになっていきませんが、アリウムに魅せられて四半世紀。写真がなかなかなくて。
(この写真もポジフィルムのまま。拙著からコピーしました)
初めて観たのは、1993〜4年か、コッツウォルドにあるバーンズレイ・ハウス.その庭の
植栽デザインを仕切っていらっしゃったローズマリ・ヴェレーさん、ご存命の頃の庭で。
それはもう本当に美しかったし。あの頃はアリウムといえば、アリウム・ギガンティウムが主流だったと思います。
さて、実はこの春、ベジトラグ(通気水はけの良い構造!)に植えておいたアリウム・プルプレアとアリウム・ネクタロスコルダムが今年で3度目の芽を出してきました!3年目は初めて!
植えっぱなしで、夏を越し、冬を越して生き残ってくれて嬉しいです。
ここまでくれば、肥料が足りていれば咲くかな?東京の夏でも、やはりストレスゼロの土だったことが
夏の腐れを回避できていたのではないかと思います。これからいろいろ球根が目を覚ますので楽しみです!
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