お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

DSCF0806 アリウムクリストフィーとカモミール.JPG

この写真は、北海道銀河庭園です。ドラゴンガーデン、ドラゴンの背びれの部分に咲くのは、カモミールかな?と、アリウム・クリストフィー。

その隙間から顔を出しているアリウム。アリウムが好きですが、その理由は、もちろんその形や色です。

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初めてイギリスで目にして、以来30年近くさまざまな視点からアリウムを見つめてきました。こちらは、ロンドンのリージェンツパークにて。アリウム・クリストフィー。

ただし、一般的なアリウムは、日本の関東暖地での夏越しがなかなかに難しかったりしています。

北海道では、一度植えたものが増えたりしているのも目にして、それは羨ましく思っていました。

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しかし、アリウムグループには、実に様々な種類があり、700種以上の大きな属のなかには、かなり丈夫なものもあります。こちらはピート・アウドルフさんのご自宅庭。アリウム・クリストフィーに見えます。シューベルティよりは小型です。

ネギ属でユリ科、ネギ科、ヒガンバナ科などにも分類されて。そうなると私もよくわからなくなるのですが、

ラテン語のalliumとは、ニンニクの意味で、臭いの程度に差はあるものの全体に強い「ネギ臭さ」を特徴とするそうですが。どちらかといえば、球根が小さいタイプは夏も越しやすく、大きな球根は、本州では夏に腐らせてしまうこと多し。

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何年か前、自宅ルーフガーデンに植えたアリウム シューベルティ。2年目も咲きましたが、

その後消滅。3年目でも東京で咲いたら嬉しかったですが。

本州の暖地では夏越しが難しくて、一度植えては最初の春で消滅も多く、植えては一度は咲いて、よく年消滅。

どうしても何年も咲いて欲しいと思ってしまいます。

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しかし、写真のアリウム ミレニアムは、花は小さめですが、暑さにびくともせず渋谷でも青山でも中之条ガーデンズでも元気!この写真は実は渋谷宮益坂。うちでは、バラの足元に植えたして「ROSE &GARLIC」的なイメージでコンパニオンにしています。そのニンニク的な匂いがアブラムシ除けに良い.....。しかし、

それを初めて知ったのは、25年前のイギリス時代。今の日本では、夏や害虫が厳しいので、保証の範囲ではない。

けれども植えておいて、決して邪魔にはならないという印象です。

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なかなかポピュラーになっていきませんが、アリウムに魅せられて四半世紀。写真がなかなかなくて。

(この写真もポジフィルムのまま。拙著からコピーしました)

初めて観たのは、1993〜4年か、コッツウォルドにあるバーンズレイ・ハウス.その庭の

植栽デザインを仕切っていらっしゃったローズマリ・ヴェレーさん、ご存命の頃の庭で。

それはもう本当に美しかったし。あの頃はアリウムといえば、アリウム・ギガンティウムが主流だったと思います。

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さて、実はこの春、ベジトラグ(通気水はけの良い構造!)に植えておいたアリウム・プルプレアとアリウム・ネクタロスコルダムが今年で3度目の芽を出してきました!3年目は初めて!

植えっぱなしで、夏を越し、冬を越して生き残ってくれて嬉しいです。

ここまでくれば、肥料が足りていれば咲くかな?東京の夏でも、やはりストレスゼロの土だったことが

夏の腐れを回避できていたのではないかと思います。これからいろいろ球根が目を覚ますので楽しみです!


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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