2020.12.15 / 旅(SIGHTSEEING)
イギリスの田舎の旅。素晴らしいけれども、駅から遠く離れたところにある庭やホテルは、自分で電話で、タクシーを呼んで行くことになります。
(到着時間がわかっていれば、ホテルからお迎えを手配してもらうのもあり)
ただイギリスの田舎は、日本みたいに駅前タクシーが常駐しているとは限らないので、電話で呼ぶ場合多く、なかなか大変。
ましてや旅の荷物があったら大変。やはりレンタカーに限ります。(だからこそ、ガーデンツアーは素晴らしいと思うのですが!)
去年の12月、 The Newt in Somerset に到着すると、こんなバスケット製の手押しカートで、マダム3人の荷物を運ぶベル・ボーイ&ガール。
この荷物があったので、大きめの車を借りたのですが、田舎の細い道は怖かったな。
話を戻します。
ヒースロー空港で借りたレンタカーを西に向かって走らせた。走り出し。最初はいつもドキドキする。
もう、若くないので運転は慎重に。
今回はナビもつけて、荷物もたっぷりと3人分、しっかりと詰める大型のオートマチックに。もちろん保険もしっかり。
ナビがないと、あの信号機もないランナバウトを2周3周はあたりまえ。5叉路ある分岐などザラだから、挙句に違う方向に行っちゃったり!
イギリスはほとんどの車が今だにマニュアルが多い。早めに予約しないとオートマチックで思い通りの車が借りられないので予約は9月に。
しかしこのレンタカーの料金の変動というか、会社によってかなりまちまちなのがよくわからない。
去年にもちょっと書いたけれども、思いだし編。60歳以上の女子?3人でのドライブ旅行。運転手は一番若い自分だけなので、みなの安全も預かってさらに慎重。車を借りたのはAVIS ですが、共同窓口。ヒースローのブリティッシュエアウエイズから繋がっているのはここだけ。ほかの会社は一旦空港の外に運行バスで移動しなくてはならない。他より高いけれども、効率と安心を選んでこうなる。若い時はもっとも安い会社を選んで、どこまでも移動できたけれど。
しかし、車から見える景色、サマセットに向かう丘陵が本当に美しい。
撮って撮って!とお願いし同行の友人に助手席から撮ってもらったのがこれらの写真。
ここは高速道路ではないけれど全体の平均速度は120キロ以上でかなりのスピード。
80マイルの制限であれば、それは、128キロ強であるから。
街中に入ると50マイルの制限。50マイルって、約80キロ、どうかしてる!のどかな村の道を50マイルで走れってか!
しかし、他の車がそういうスピードなのでまずいと思ったら道を譲るに越したことない。
この道、まだ直線っぽいけれども、急カーブでも80キロ制限なのであった。イギリスの方々はマナーは悪くないけれどもスピードに関してはシビア。
「お婆さんが運転してます」なんて、シールが売ってたらそれをつけて運転したい。
昔からお転婆だったけど、今は「お転」が取れた感じ?!
日本でも相変わらず、ゆっくりと走るタイプではないけれども、イギリスはすごすぎる。
イギリスではお婆さんのフリをしないと危ない。
イギリスの本当の素晴らしさはカントリーサイドにある。
とは、随分昔から言われていることですが、21世紀に入って20年が経ったいまもそれは同じ。
いやまたそれ以上に、さらに進化したカントリーサイド。
もう、なんといったら良いのか、わからない。素晴らしい。とか、すごいとか。舌を巻く。とか、感心しきりとか。いやもう、それじゃ足らない。
最初に目指した Houser&Wirth Somerset。ここで、リンカシャーから4時間以上もかけて一人で車を走らせてきたイギリス在住の白井法子さんと合流しマダム4人になる。
彼女に予約しておいてもらった Houser&Wirth Somersetのレストラン ROTH で遅めのランチ。
超カジュアルで熟成肉のステーキ。美味しかった。
その後、目指したのが Houser&Wirth Somerset から車で20分ほどのところにある The Newt in Somerset
目指した時、まだナビの地図に載っていなくて、完全に閉鎖されている昔のHADSPEN GARDEN の入り口に着いてしまった。
私はこの時は3泊4日の The Newt in Somerset への滞在でしたが、次に行けるとなれば、1週間は居たいと。そのためにこれからの1年間は節約をして暮らそうと元気がでる。この年末の休暇旅行ができなくても、その分も再来年か、どうかもしれないイギリス行きを夢見て。
特にこの The Newt in Somerset 敷地内のミュージアムには驚きと大感動の世界観に衝撃を受けた。
この時、公表されていないこの美術館。たまたまバッタリ出会った The Newt in Somerset のオーナー夫人、カレンさんに話しかけられ、ガーデンデザイナーだったらぜひ見に行って!と翌日のアポイントをもらわなかったら知らないままだったかもしれない。カレンさんのことはまたの機会い書きたいけれども、あまりの憧れの女性像にその日は彼女のことで頭がいっぱいになった。でも、写真を撮らせてとは言えなかった。ククク。後悔。
というわけで早速訪ねたミュージアム。
この時、去年の12月の時点では、まだオープン前。SNS上でもまだ秘密にしてねと言われていたけど、今年の春以降は解禁に。
オープン直後のコロナ禍に、かなり心配だけれども、この写真に写っているThe Newt のガーデナー。マイコちゃんはお元気だろうか。メールで挨拶しようとしてまだできていない。
紀元前から始まる庭の歴史のすべてがここに詰まっている。本当なら今年の秋のツアーでここを訪問する予定だったのに。
20名分のチケットも買ってあったんですが。ああ。それを思うと悲しいので。未来いN目を向けましょう。
そして、同じ敷地内にある庭。彼女が働くこの庭のモダンデザイン。りんごがたわわに実る頃にまた行きたいし。それは10月ころだろうか。
きっと、宿根草がもっとも美しい初夏も美しいでしょう。コロナ禍の状態が落ち着いたら必ず行きます。と、毎日心に誓って落ち込むような気分の時はこちらのインスタをみたり。
さて、ディナーの時間です。
この時、最初に二泊したThe Heyloft というコテージからあるいて2分の本館へ。
本館に泊まるほうがホテルライフは濃厚だけれども、分散する敷地内のコテージのほうが断然暮らしの感覚が向上する。地面に近い場所で眠る幸福。高層ビルはオーガニックじゃない。
クラシックとモダンの美しくコーディネートされた空間。
宿泊するホテル、冬がいいんです。この暗さがおちついていて、しっとりとして。照明の使い方。
本当に勉強になります。
実際に本当に暗いです。本など読めない。でもこの暗さの中で思索にふけったり
最初に借りた部屋でも、この暖炉の炎に癒された。時差ボケで眠れなくても、ここで起きている時間が良かった。
そして、朝が来ると木々のシルエットを透かして見える景色全体の美しさ。花を目当ての旅行ではなく景色の全てを味わう旅行。
さて、さて、この敷地内のミュージアム、ガーデン、スパ、ジム、カフェ、レストラン&ショップ。
その全てを味わうのに3泊4日は足らないと感じはしましたが、この体験の記憶で今年1年は色々乗り越えられた気がします。
モノより、思い出。だとすれば、思い出のための美しいモノ(景色や家具や照明器具もすべて)だと思う次第です。ちょっと無理をしてでも行ける時には行く。と思って頑張って来たつもりですが、その気持ちとは裏腹に今の状況は「行ける時ではない」ということで....。
つづく
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