お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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厳しい夏でした。想定内ではあったとはいえ、枯れた植物の情報が各地から伝わってきます。

あなたの庭でも、何か、枯れたりしませんでしたか? 私の庭でもいくつかが枯れました。

2mほどの中木も枯れました。びっくりでした。そして、これから台風。ちょっと憂鬱になりますね。

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普通、地植えの植物は、数年の間育っていれば、そんな簡単に枯れないのに。

青山通りの庭も、今が正念場。.......ちょっとづつの損傷がありつつ、病気や外注も少しづつあり。

水やりは、ボランティア皆様の参加のおかげで、どうにか秋を迎えられそうですが...。甘くない現実。

特に、9月は病害虫。いちばん厳しく結果がでるような感じで。ちょっと心折れそうな感じ...。

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このところ暑かったので集合はいつも夕方。終わると日が暮れているのです。しかし青山は、夜も明るいです。

昨日も、青山通り宮益坂でちょっと問題起こり、植物のケアへ。

私もですが、その都度集まってくださる皆様はもちろんボランティアです。ご近所に掛け合って一回あたり数百CCの水を、横断歩道を渡たり、もらって来たり。重たい水、運ぶのも大変です。

近くに住む人もいますが、私のように遠くから通う人も結構います。本当に、ありがたいのです。

そして、時々なのですが、誰かに抜かれている。イタズラ?イジワル?悲しいので写真は載せません。

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写真(上)は、2018年8月下旬、ご参加くださった皆様のおかげで催行できた「ナチュラリスティック・ムーブメント」を巡るダッチ・ガーデンツアー。皆様のお顔を文字で隠してごめんなさいですが、お顔出しNGかどうか確認できなかったので。さて

最後の日に訪ねたのは、ピート・アウドルフ先生の設計による Leuvehoofd公園。https://oudolf.com/garden/leuvehoofd-2

そのとき宿泊していたロッテルダムのホテルのまん前、そのためにロッテルダムのこの場所に宿泊を決めたようなものであったのでしたが、このルーフェブ公園、他の個人庭園のようにきめ細やかにメンテナンスがされていないので、パッと見たところ、あまりラブリーじゃなかったかもしれない。ご参加くださった皆様の反応を見ても、「ああ、またこれか」みたいな。(失礼!)近くに停泊していたクィーンエリザベス号の方が、ずっと人気あった。

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でもこのとき、プロのガーデナーも数人参加していたので、公共公園のナチュラリスティックの庭のあり方としては、ここは非常に参考になるものだったので、すぐに仕事に活かしたい数人はかなり熱心に植物の見頃とはいえない状態の観察として、食い入るように見ていた。

特に、のちの青山通りの植栽工事に至る総責任者、コーディネーターとして、私のデザインワークを下支えしてくれたQ-GARDEN社長の 小島さんと私はジロジロ状態、例えばこの、あまり一般的な意味では綺麗と言えないかもしれない黒々したエキナセアをも、のちの青山通りに姿を重ねて見ていたもの。これでよしとするのかどうしようかと。

何度かお話ししたとは思いますが「ナチュラリスティック・ムーブメント」 という言葉の持つ意味は、ただ単純に植物を自然風に植える。という意味ではありません。グラスや立ち枯れた花の世界もあれば良いというものでもない。

でも、自然と向き合って、季節、気候、地域に照らして植物を観察するものの見方。

そこを精進。

そして、興味を持ち始めたら、これほど面白いこともないと。....思うのですけれどもねえ。

華やかに花の咲く季節以外は、どうも人気がなくて。観光庭園はそこが悩み。もう少し花っぽくなるよう

ただいま、少し改善中です。

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写真(上)は先日も掲載していた中之条ガーデンズ。私がデザインはしているものの、日々、今年の春から浜松から引っ越して中之条に住む森山さんが素敵に維持管理してくれている。この仕事は編集者。みたいなところもあって、足し算引き算の計算にも美意識がいる。

先日の、イコロの森主催のウェビナーで面白かったのは、ナチュラリスティックの庭でも、その人なりの異なる表現方法が幅広くあるということ。スーパーナチュラリスティックガーデナーのトニーさんは、かなり広い庭を一人で管理しているが、奥さんにヒューケラ1株植えられても、気に入らず別の場所に植え替えたと言った。それはよくわかる。

で、それが他人の加植栽でも許せる範囲なのが、優秀なヘッドガーデナーの仕事ぶり。

私には、そういう存在がいないと各地のガーデンは成り立たない。それで、みんなそれぞれ本当に優秀なのだ。

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で、話を戻そう。グラスを植えたからってナチュラリスティックではないのは何度も話題にしていますが。(上)中之条ガーデンズのスパイラルガーデンのモナルダ。本当に丈夫な宿根草ですね。この背後に見えているスティパも時々手でしごくようにしてボリュームを減らす。

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(上)中之条ガーデンズのパレットガーデンのヒオウギ。

本来の自然の植生群落の中で、植物自身が生き残りをかけ、根を下ろし自分の領域を維持する方法を参考に、それを反映したいと思ってる。このヒオウギは、もともと中之条ガーデンズの敷地内の余地になんとなく植わっていたのを移植させてもらった。なかなか売ってなかったから。ここへ来て、スタープランツになった。

イギリスのナチュラリスティックの旗手、ナイジェル・ダネットは私にとってナチュラリスティックは、野生で目にしたものを再現しようとすることではなく、その FORM を参考にすることである。

設計された植栽は、生物地理学的アプローチの一部として、テクスチャー、色、美学が参考になる」彼の設計したバービカンセンターの庭はまさに際立つFORM が美しい庭ですが、かなり強い美的な意図を感じる。アートフォームがある。

単純に自然風。は私はあまり興味ないのです。野性的な庭というだけでは。

デザインの意図が見え隠れ。するような感じが好き。そこにアートフォームを見つけてワクワクします。

ピートさんのそれには、それを強く感じる。うまく見え隠れしている。

しかし!その意図だって、自然の猛威には簡単に敗北〜。日本の気候は難しいですね。

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話を青山に戻します。

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今台風が来ていますが、泣きっ面に蜂?(蜂はミツバチじゃなくてアシナガとかスズメバチ)

みたいなことにならないことを祈るばかり。

そして、このグラスや夏を乗り越えた美しいブラウンの植物の評価が悪くないことも願う。

今年はまだ一年も経っていないので、勢力が弱いけれども、本当はこれからシュウメイギクが盛り。

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写真は、9月上旬の星の王子さまミュージアム。青山にもシュウメイギク、たくさん植えてあります。

シュウメイギク ハドスペンアヴァンダンス。とても丈夫です。我が家でも10年以上。

西日のあたるあまり風通しのよくない場所で大きく育っています。なんとか、青山にも定住して

くれると良いのですが。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

とりとめなく長くなってしまったので、明日に続く....


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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