2020.7.18 / ガーデニング(GARDENING)草花(FLOWER & PLANTS)
青山通りの植栽地は、現在ボランティアの皆様と共に維持、管理に努めています。
ここは、ナチュラリスティック植栽の考え方をベースにした花壇ですが、
ナチュラリスティック=メンテナンスが要らないわけではなく、
もちろん、バラや多くの一年草の花壇と比べれば、無農薬、花殻摘みは基本的になしで、
一度土着すれば、マメな管理は不必要。
とはいいつつ最初の1〜2年は特に、地面下の根張りが十分ではないため、その空きに雑草が入り込んできます。
イギリスにおけるナチュラリスティック植栽の先駆者。ナイジェル・ダネット氏は
「なぜ、ナチュラリスティック植栽を行うべきか?という議論ではなく、それを行う方法の 理由を見失わないことが重要であり、格言「アートフォームとしてのデザインの設計:自然に合わせる」の部分が大切に関連すると考える。 植栽は、芸術作品のように人々の心を動かし、捕らえて、楽しませなければならないことを
忘れないでください」と、述べています。私も強くそう思います。適地適草。は大テーマですが、人々の心を動かし、捕らえて、楽しませなければならない。
でも、そのためにどうしたら良いのかは、まだ私自身イギリスから帰国して22年。
だいぶわかったとはいえ、試行錯誤。富士山登頂でいうとやっと5合目をすぎたような..。
バラやフジが満開のピークのようなデザインは目指していませんが、マルチプランティングの設計には、眺めの楽しさは重要でも
ナイジェル・ダネット氏も触れた「美しさは見る人の目にある」という古い格言に則れば、枯れた花や雑草のような草(グラス)を展示することに抵抗感を示す観客のほうが多い現状もあります。
むしろ、そっちのほうがこの庭の存続に問題を投げかけるのかもしれず。先日も美しく風にそよぐカラマグロスティスをうっとりと眺めていたら
「これは雑草ですか」と聞いてきた方がありました。
ピート・アウドルフ氏は、「私の庭は現代美術のようなもの」だとも映画の中で語ってた。
そこには膝をたたいた。Gardens are a sort of living picture
青山通りの植栽は、株)Q-GARDEN さんによって、今年の3月に整地されたのち、すべての植物を新たに植栽しました。
まだ、完全なコロニーが形成されているわけではありませんが、植えた時が終わりではなく、この植栽をガイドしていく1年になろうかと思います。コロナ禍のなか、なかなか難しい状況でもありますが。
雑草は常にあたり近所から種が飛んでくるのと、ほんの5センチほどでも元々繁殖していた雑草の根っこ(主に、ヤブガラシ、ドクダミ、スギナなど)が残っていると、そこからまた出てきます。これは地上部を抜いただけではまた根が残り、また出てきます。
10年先まで見据えた宿根草の庭。秘策というほどでもないけれども、対策を考え設計をしました。
本当は、普段の新たな庭の設計なら100種類ほどは植えるのに、20種程度で抑えたことにも理由はある。
しかし、こんなことを書き始めると原稿用紙1000枚でもかけそうなほど。複雑な考えが入り組んでしまいます。
7月19日の趣味の園芸は、「まちをニワに ㉃街の景色はみんなで作る!」を放送します。
1年間「まちニワ」を放送した総集編です。
青山通りのナチュラリスティックについても、もう一度ちょっとだけ紹介していただきます。
番組の前半で短い時間ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
放送:7月19日(日)朝8時半〜 Eテレ
再放送:21日(火)午前10:25〜
23日(木)ひる12:30〜
それから、実は同じ日、日曜日の夕方 に
このナチュラリスティック・プランティングのオンライン・ワークショップがあります。
参加無料「先着100名まで。」なので、まだ、空きがあるかどうかは不明ですが、
zoom 講座を開催。お申し込みは pdf のQRコードかメールアドレスから。
お申し込みいただいたのに、すでに、あぶれちゃったらごめんなさいです。
コロナ禍、会場で数百名の参加者を募っての講座ができなかったので、急遽こんな風になりました。
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