イギリスやヨーロッパのホテルやショップ、ガーデンが Reopening!
次々に、そのニュースが入ってきます。なんとか、この大変な時を乗り越えて行ってほしい。
まだまだ油断はできないし、私たちも海外渡航はできないので、憧れの場所は、想像やネット上で
楽しむほかありませんが、これでひとまず、少しづつ前に進むことができるでしょうか?
写真は、去年の今頃、6月8日から、6月20日までの間に催行できた
恒例のイングリッシュ・ガーデン・ツアーのいろいろと
その終了後に訪ねた、デイルズフォード・コテージの私が借りた家の前に広がっていた景色です。
イギリスの叙情的な景色を見ると思わず
「コンスタブルの絵みたい〜」と思ってしまいますが、それよりも、もっと美しい。
しかし、ツアーの最中は雨が多く、ものすごく寒かったのでした。思わずマークス&スペンサーで
羽毛ジャケットを買ってしまったほど。写真は Sarah Ravens Garden 花弁が薄くて萎れやすいサルピグロッシス。
花が黒っぽいのでそのフォルムが際立つ。私は、もちろん、きれいに咲いている時も好きですが、このように少し萎れかかった花の姿にも、興味がある(ピートさんが映画の中で語っておられたように)
それは、現代美術と似ていて、評価は分かれる。しかし、ここにメッセージがある。
表面だけでない、奥のほうにしまってあった言葉が浮かんでくる。
イマジネーションを刺激されるのはそんな瞬間です。
先週末は、A4ギャラリーから、マギーズの建築展に因んで
■映画「FIVE SEASONS ザ・ガーデンズ・オブ・ピィト・アゥドルフ」(日本語字幕版)
■トークショー映像「ガーデンデザイナーの庭造りからランドスケープまで」
の配信があったので見ていただけた方もあったかと思います。
私の拙いガーデンデザインの講座。お恥ずかしいところでございますが
今回は、注目のマギーズ建築ということもあり、建築やデザインに少し寄ったお話をしたので、
栽培の話はあまり入れませんでした。むしろ、ピート・モンドリアンやディ・スティルや
バウハウスに話が飛んじゃいましたものね。なぜかそっちで熱くなってしまうのが欠点か。
そこで、施工中からハウザー&ワースを見ていた平工詠子さんの話からもわかるように、
あの場所は土壌が悪く、それが中之条ガーデンズのパレットと状況は似ていた。
コンストラクターとの軋轢。
要するに粘土質の土壌に、それを固めるかのように、ブルドーザーが地面を走りまわっていた。
のは、同じことがおきてた。それでは宿根草が生き延びられない。大雨が繰り返しやってきていた
サマセット。
去年訪ねた時も、また(まだ)、植え直しされたばかりの場所や、ヘッドガーデナーの
マークさんが手にしていたのは、土壌改良材。前にも書いたけれど、...
私「ピートさんは、植栽前に土壌改良について何か指示はなかったの?」
マーク「彼は僕たちをトラストしているから、それは任されているんだ」
「ふーん、そうなんだ」私なら一番最初にウルサクいいたいところだけれども。
私はそれを聞いて、その時は意外に思ったものでしたが、再度映画を見るとやはり、土壌が
最悪だと話していますね。少しましになったけれども。と、いうことも。
ああした映画、いいですねえ。現地に行ったような気になれる。
何度見てもいい。また配信してくれないかな。
とはいえ、全体的にはやはり大変美しい Butomus umbellatus 日本では見たことがありません。
全体的に美しいということは、それだけで偉大なこと。どこの庭にも、所々で問題が
起きるのは当然と考えて、逆にどんな植物がどこでうまくいくのか、じっくりと観察して
それを、大いに学びのチャンスに変えたら良いのですよね。
イギリスのガーデンツアー。もっちろん、草花の庭を見学するのが目的ですがそれだけでなく
そのテイスト、雰囲気を味わうことが、醍醐味だと思います。さりげないディスプレイとか。
そんななか、かなりの苦労してでも、個人で行かないと味わえない場所。
本当に、行くまでは、いろいろと大変だったけれども。
宿泊と車の手配。慣れない道の運転。このときは、本当に大変だ!
と思ったけれども、その価値はあった。デイルズ・フォード・コテージへの宿泊でした。
コテージなので、家を借りる契約はホテルに泊まるのとは少し違う。面倒。
また、そのやりとりは、私の英語力ではかなり怪しい。不安だ。とはいえ、
オーガニック・ハーブを買ってきて
部屋には、ハンパースが用意され(ワイン、ジン等のほか
デイリーフード。おいしいパンやバターや紅茶にコーヒー。
このタマゴは、デイルズフォードのマーケットで買ってきた。本当に美味しかった!し
美しかった。
部屋に備え付けのデタージェント類おすべてオーガニック。洗濯機の上に置いてあった洗剤と
柔軟剤。ローズマリーの香り。実際にローズマリーオイルが入っている。もちろん。
ジンといえば、お酒ですが、今イギリスで話題のノンアルコール・ジン。シードリップ。
ロックや炭酸割で飲むものですが、うっかり二つも買って後からお値段がお見事だったので
のけぞりました。もっと、大事に飲めばよかった。
こちらのコテージは、二人向け。こちらも素敵でした。
私たちが3人で泊まったのは合計5人まで泊まれる3ベッドルームとシティングやキッチンなどそして庭つき。
コッツウォルドに4日間。暮らしたという思い出、一生ものだと思います。
しかしながら、車の運転はなかなか。この田舎道クネクネ道を80キロ以上の速度で走る
イギリスの人たちの運動神経にはめげます。若い時はそれがなんともなかったのだから
60歳を過ぎた私にはちょっとキケンな。今年はそれの最後のドライブ旅行をしようと思っていたけれども、ついに、今年の初夏の海外渡航は不可能になりました。しかし、来年の可能性は.....?
それもまだ、わからないのですよね。
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