2020.3. 7 / ガーデニング(GARDENING)草花(FLOWER & PLANTS)
今、私の庭でヒメリュウキンカ Ficaria verna フィカリアベルナ が満開です!
毎年必ず春に咲きます。暑い夏〜秋の間は消えているのに、春になると元気な葉っぱが溢れ出す、その存在感が魅力的な宿根草。大好きです。要は、自分が夏に弱いので、夏にメンテナンス・エネルギーを注がなくて良い植物が助かる!
というか。夏は、手間いらずな庭でありたい。花が咲いてもじっくり庭で一緒院過ごすのもしんどい。
春はヤブ蚊もいないので庭いじりが楽しい。という自分の都合です。完全に自生しています。
なにも、なんにも!手を入れたことがない。これぞ、ナチュラリスティック植物のお手本。
ヒメリュウキンカ Ficaria verna はキンポウゲ科ヨーロッパの原産ですが、夏の暑い時期は休眠しつつどんなに厳しい東京の猛暑でも台風の大雨でも地面下で、生き延びている。最初のうちは、夏には跡形もなく消えるので、枯れてしまったのかと思った。でも、実は私が植えた覚えもなく、何かの株に混ざって入っていたようだ。
しかし、毎年春になると元気に群生。かわいい限りです。手前は、香りの良いヘレボラス。
それに気をよくして、去年植えたヒメリュウキンカ( フィカリア ベルナ)カッパー。
増えすぎもせず。おとなしいのが良い。
こちらも園芸店で見つけた去年の株。花いろが少し違います。庭の、春しか陽が当たらない湿り気のある落葉樹の下などに植えておくと春一番でヘレボラスと一緒に咲きます
ガーデンズ・イラストレイッテッドの2月号が届いたので。ちょうど渋谷の工事に伴い、泊まっていたホテルでこれを読んで和んでいました。一ヶ月弱遅れで届くのですが、2月号は超充実!
The Newt in Somerset の庭ほか、重要情報が満載でした。創刊された1992年から定期購読をしてきましたが。そろそろやめようかなと思う頃に充実を発見するのでやめられません。
そこに、このヒメリュウキンカ Ficaria verna の特集が。イギリスにこのフィカリアのナーサリーがあるそうで
さまざまな園芸種を紹介していました。酷暑を土に潜ってしのぐ、こんな植物に注目です。
写真と文章にのめり込んでいてハッと我に戻ると、都会のまんなか。
わずかな緑があるのは救いですが、緑と同時に土、本物の地面がないと私は落ち着きません。
やはり、植物の豊富な場所に住みたいとつくづく思います。さて、家に戻ってほっと一息。
ほかに、私の庭では、ラナキュラスラックスが咲いてきました。あちらこちらで咲いてきたよ!
と報告が入ります。こちらは球根花ですが、夏をしぶとく地面下で生き延び晩秋になると緑の葉っぱを吹き返す。今、その一番花が先はじめました。
そして、最高に嬉しいのは、ベラトルムのサバイバルです。この写真はベス・チャトー・ガーデンズにて。
今はまだホスタの芽出し時みたいなツノが突き出ているだけですが、去年の夏は、もう越せないかと心配していました。でも、夏には地上部が消えてても、春まで休みだったのね。
この葉っぱ美しいでしょう?
今、宿根草の庭を考える時、もちろん、栽培環境や園芸的な栽培条件を第一に、デザイン面では
葉群のコントラスト、コンポジションをどのようにバランスさせるか。
大きい葉や彫刻的な葉っぱが庭の景色をまとめるので、それをどう使うかですね。
北海道の自生地ではこんな感じ。地元のガーデナー山口さんからは「バイケイソウ」と、聞いた。
この眺めが美しくて、毎年、何度も羨ましい気持ちで眺めていたし、ただし北海道のガーデナーには、
「ええぇ?東京では無理でしょう???」と言われた。寒冷地、極寒の地の明るい日陰、湿地っぽい場所に育つ。なので、東京では無理だろうか。
でも、試してみないと気がすまない。手前はマムシグサ?どちらも毒性があるので、食べないようにと。
苗は、去年の春に、偶然、はるはなファームさんから譲っていただいた。
それがうまく行っている!嬉しい!嬉しい!
この写真はイギリスの、シシングハーストキャッスルガーデンの春です。実は
ベラトルム(あるいはベラトゥラム)を初めて見たのは、四半世紀も前のシシングハースト。
The Nuttery の木蔭でした。妖精がいる!と思った場所。葉っぱ界の pleats please みたいな葉っぱは何?
と、思ってました。
ヨーロッパの気候と東京では環境も気候もまったく違いますが、気温というよりも、湿地か乾燥地。
風通しや日当たり具合でうまく合致するとうまく育つ植物があります。これもtry & error で発見するガーデニングの楽しみです。明日は朝、10:30から、宮益坂の植栽地の様子を見に行きます。アフターケアのチェックを兼ねて。
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