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専門家吉谷桂子のガーデンダイアリー ~花と緑と豊かに暮らすガーデニング手帖~

アネモネ、去年の夏をサバイバルして冬の間咲く

吉谷桂子

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実は写真のアネモネ、去年の11月から今もずっと咲いています。

バイオゴールド・ソイルを使って植えた球根は、植えっぱなしでも、夏のサバイバル度数が高いのです。

もちろん、時に、サバイバルはするけれども、球根が充実しないと葉っぱだけ出て花が咲かないので、これほどにずっと咲いたのは、嬉しかったです。

また、暖冬ということもあって、次々に花が上がってくるので、自然世界の異変ではないのかと、若干心配にもなりますが。

開化は1輪か2輪のペースですが、やはりかわいい。それに色が良いですよね。

真っ赤とか真っ白はよく見ますが、こうしたパステルは珍しい。

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ただし本来は、春に咲くアネモネ。一昨年から植えっぱなしだったものが11月に咲き始めたときは「え?」と思ったのですが、このアネモネ、2年前の秋に開化株を買ってきて植えた花。何か、そういう生態に変化したのかと。

思い出しても、去年の夏は、厳しい夏でしたよね。酷暑、台風、大雨。乾燥した夏を過ごせる高原地域ならまだしも、高温多湿の東京の夏、植えっぱなしではアネモネの株は夏越しができない場合が多いのですが、そういう時期を休眠しながら、球根を腐らせずにサバイバル!栄養を欲しがるのは秋か春。球根の充実をイメージして、脇に緩効性有機肥料をちょっとおいてみた。long live 願って

それには、やはり、肥料というよりも、水捌け保証のコンテナ栽培で、通気性の良い土を使うことが肝要です。

ほかにもバイオゴールド・ソイルで夏越しのできている高温多湿嫌いな球根は

アリウムのいろいろ。今はまだちょっとだけ芽をだして、生命の存在感をわずかに覗かせているだけですが、春が近いことを感じさせてくれます。いろいろ、自然現象やウイルスなど心配なことがあるとは思うのですが、庭のことをしっかりやっておくのは今のうち。

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春が近いと感じたら、庭のパトロールをしつつ、園芸材料備品の整頓を。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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