2020.2. 3 / 旅(SIGHTSEEING)
たまたまだったのですが、用件の予定よりも早く、2月3日の夜20時。京都に着いて、京都駅からホテルまでタクシーに乗ると、よく喋る運転手さんでした。いろいろ話すうちに「きょうは、節分やからオバケみれるんやないですか?上七軒や壬生でも...」あっ!そうだ。
映画「舞妓はレディ」で知った、節分の行事のある特別な1日でした。「節分おばけ」は、江戸末期に京都で広まった厄除や災難除けの風習だそうで、節分の夜に鬼や化物がでるといわれていた時代のこれは、いわばこれ、日本版ハロウィーンのような。そんな厄払いの行事。
実はズバリの写真を撮れなかったのですが、舞妓さんたちに混じって時代劇の町人の姿、マイケル・ジャクソンのようなオネエサンや、「イヤ!オネエサンそれ何?」と聞かれて、(マイケル・ジャクソンやし。ご自分でそう言っておられた)いろいろな扮装の方々と薄暗い祇園の道ですれ違いました。驚くほど観光客のいないこんな京都を見るのは久々です。
写真は薄暗い道の向こうからお囃子が聞こえてきたので行ってみると、日向ひょっとこ踊りの列が、ざっと50人ほど。やじうま、見物客も同じくらいの数しかおらず、独占するみたいに1時間ほどお囃子について歩いてしまいました。
ひいらぎとイワシの「柊鰯」の飾りもあちらこちらで見ることができました。ひとけのない暗い道で節分を味わうと、まさにそこからひょっこりと鬼がでてきそうな気がしました。特別な夜です。
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