2019.8.11 / 旅(SIGHTSEEING)
今回の奈良行きは、仏像探訪が目的でした。家族も全員、天平時代から今に続く奈良のお寺や
仏像には特別の思いがあります。(今や成人した息子も!)なので、家族みんなで興奮感動を
共有できるのは本当に嬉しい!ずっと行きたいねと言い続けて、敢行!
今回の最初の目標は、まず!747年に創建された新薬師寺へ。
日本最古で最大の神将は、何時間でもお側にいたい素晴らしい存在感。
何度でも手を合わせてご挨拶を。講堂で写真が撮れないのでブロマイド状の絵葉書なども買ったんですが、この立体感が素晴らしく。ついにネットでこんなのあるよ。と知人の教えで、
買ってしまったバザラ大将。右。フィギュアでも、やっぱりカッコイイ!今から千年以上も前に!?
後ろのフィギュアは、法隆寺前のお土産屋さんのガチャポン300円で。
前回の訪問は、2009年のミセス誌の取材で。ようやく!10年ぶりに来ることができた!
ああでも、残念ながら、個人で仏像の写真は撮れませんので。こちらは裏の書院。
こちらでのんびりと十二神将のビデオを。とても暑い日でしたが、エアコンなしで
扇風機の風で心地良い時間でした。
極彩色だった神将のお姿がまたカッコよくて!この力漲る造形美。
目的の十二神将とお逢いしてしばらく過ごし、その余韻を味わうのに、奥の書院で1時間ほど寛ぐ。
誰もいなくて。素晴らしい時間でした。
あらー、このてぬぐい活用法。なかなかいいわあ。しかも思い切り奈良色。シダの生えた絵柄が
すてき。今はもう売ってないのか?!
新薬師寺の境内庭も美しい。秋は紅葉が美しい。10年前は秋でしたので。この後、春日大社へ。
奈良駅や、奈良町のホテルから新薬師寺まではそれほど遠くないけれど、上り坂なのでタクシーで。新薬師寺を後にして、春日大社までは、ずっと歩いていくのがおすすめです。
春日大社には、新薬師寺から住宅街を歩き大通りに出てすぐ向かいの太古の森の散歩道にすぐに入れる。
春日山原始林のなかを歩いて、春日大社御本殿までゆったり歩いて15分ほど。
鹿のいる場所は世界中の観光客でごった返していました。今回の旅では見たい仏さまの講堂内は
人がほとんどおらず、どこもとても静寂に満ちていました。それが最高!
こちらは十年前に訪ねたお店。今回は経営者が変わってしまったのか。
雰囲気が違う。京都も変わってしまったお店があったけれども、伝統といえども、変わる。
なくなる存在もあるのだと、ちょっとがっかり、するところも。
さて!翌日は朝から、奈良国立博物館! ただいま開催中の企画展、
「いのりの世界のどうぶつえん」展は最高でした。図録を買えばよかったのに!悔やんでいます。
仏教美術に見る動物や想像上の生き物の作品を一堂に展示。
釈迦三尊像など、象に乗ったお釈迦様や、個人的に大好きな春日鹿曼荼羅や十二神将にまつわる干支の動物の表現に魅入られます。〜9月8日まで。
昼前から、奈良駅でレンタカーを借りて、中心から離れた秋篠寺→唐招提寺→法隆寺と一気に回る。秋篠寺は、もちろん、技芸天様にお参り。芸術やデザインに関わる仕事をするひとはここで
ぜひお参りを!山門すぐ横に無料駐車場もあって助かる。暑いので2台しか停まっていない。
ロケなどでおじゃまするときは全部ロケバスで行ってもらえるけれども、これを公共交通機関で回るのは、高温注意報もでていたので、レンタカーで回って大正解でした。ちなみに運転手は私。
ウインカーとワイパーが自分の車と逆なので何度も晴れた日にワイパーを回しながら。
それにしても秋篠寺の苔庭、美しい!なんて美しいのだろうか。
ミラクル!と思いながら眺めていました。
次は唐招提寺へ。本当に観光客は少なく、お参りの方しかいないのでこの世界を、蝉は煩いのですが、空間的には見事な静けさのなかで拝観。この屋根!!!なんという美しいモジュール!
先に歩くのは、家族
唐招提寺。写真は、10年前のミセス誌のロケで訪ねた時の。どの角度から撮るのが
この建築の美しさをもっとも美しく捉えられるのか。
十年前の私。この時は、案内役で。
私なりに、奈良天平時代風にマッチするスタイリングを考えて登場しましたよ。
実はマルニのジャケットにドリスバンノッテンのスカートですが。唐招提寺にて。
8月はハスの花が美しく咲く。お寺の建築とのマッチングは完璧ですね。
唐招提寺の境内も苔の美しいエリア。鑑真和上の廟所への往復で見られる美しい景色。
さあていよいよ、法隆寺へ。こちらは、建築見学がメインで。この境内のランドスケープ。
最高です!ああー美しい!
境内ガランとしていて、周りにひとはあまりいなかったけれども、密かな小さい声で
うわあああ〜!素晴らしい!と家族で叫ぶ。五重塔は日本最古の塔だといわれていますが
この美しさ!完璧な美の造形。そして、建築力学。
もちろんですが、どの角度からみても美しい!五重塔の真柱には仏舎利。最下層にある
釈迦に関する説話が洞窟のようなシチュエーションで塑像で表されていますが、暗くて距離もあるので私にはよく見えず、あーっ!もっとじっくり拝観したいのに!と思ったまま、この場を離れました。
法隆寺は、西院伽藍・大宝蔵院、東院伽藍共通拝観券(1500円)を買って入るのですが、
途中で一枚落としてしまったよう。暑かったので、いろいろ歩いているうちにぼうっとしていたに違いない。しかし、入場の際
「パンフレットもってはるんやったら、切符はあったはずやから、どうぞそのまま入ってください」とやさしく言っていただき嬉しかった。
その後、レンタカーのまま奈良ホテルに戻る。24時間借りたので朝の近鉄に乗る際に戻す。
ホテルのレストランからの眺めも楽しく
このクラシックさを楽しむために、必ず、旧館の部屋を選びます。
私はこのホテルへは、5度目くらいの滞在ですが、10年ぶりの室内は旧館もバスルーム含め新装しておりました。面影があるのは窓辺のみ。30年前ほどに泊まったときだって、ものすごく古かったですから。そうだったかと。
残念なことに玄関正面の大階段を耐震工事中。楽しみにしていたバーも現在クローズ。
期待していた場所が閉まっていて、がっかりいたしましたが、変わらないものもあり
ダイニングルームは30年前に来た時と同じでホッとします。
サラダのレシピも昭和の感じでした。暑かったので、生ビールで乾杯。
奈良京都の話題。長くなりましたが、本日はこれまでー!最後までご拝読ありがとうございました!
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