2018.10. 1 / ガーデニング(GARDENING)旅(SIGHTSEEING)草花(FLOWER & PLANTS)
9月29日(土)開催された池袋コミカレの講座で、スライドショウ上で、書き写せなかったかもしれない文言をここに記載させていただきますね。
以前も、別のブログで似たようなことを書いたことがありましたが、
*改めて「 The New Perennial Movement」新・宿根草主義とは?
それは、私が、この傾向を感じるようになって10数年以上が経った今、研究というには大げさですが、それはどういうことかを探してきた今の、結論でもあります。
講座でもお話ししましたが、さまざまな庭の方法があるなかで、これも、今の時代や状況に非常に参考になる庭のあり方だから知っていて損はないというつもりでお話をしました。
逆に、私が関わる庭で、入場者数の獲得を求める場合、まだ、この方式がうまくフィットしない状況もあります。そこは、苦悩しています。あくまでも、私なりのマーケッティングがあり、
観客のニーズを土台にデザインをしてしまうのも、それがデザイナーの仕事だから。
ま...、あの...、さんざん、タネやドライになった宿根草のシルエットを残していると、観客から
「枯れた花を放置してキタナイ」とか、言われてしまいがちですし。グラスは雑草だらけとか
言われがちだし。
また、雨が多いので、ヨーロッパほどにはきれいなドライプランツにならないので
....難しいですね。(ため息)
でも、大好きな宿根草の庭。このムーブメントを意識して作る方向の先には
未来への負荷も、少しは、減るはず。
New Perennialistsは、自然主義的(ナチュラリスティック)な眺めのため、ドリフト状(あるいは、マッス状)に植えられた草本の多年草とグラス類の庭である。
現代の自然状況(資金、人手不足、温暖化、降雨不足の問題など)に適した、庭づくりであり、新しい宿根草主義では、フォルムとストラクチャーのバランスを考慮して植物を選び、それぞれの生態系にとって適切な植物を植え付けることに重点を置く、色彩はあくまでも次の選択肢。手間のかかるバラや、その土地において、あるいは性質的に倒れやすい高性の宿根草や一年草は、植えない。
「根っこどうしのコミューン」と、リアンヌさんがおっしゃったのには、膝をたたきました。
イングリッシュガーデンのクリストファー・ロイド氏も、
「雑草の生える余地をなくすほどに、宿根草の根を張らせる」
と、昔からおっしゃっていました。
ところでコミューンの意味をちゃんとお伝えできていなかったかも、
ひとことでいえば、自治的共同体ということになるのでしょうか。宿根草の根っこ同士が自治的に成長を繰り返すので、新・宿根草主義の庭では、dig up & divide 株上げ、株分けもないということ。たとえば、アネモネ・フペンシスは、我が家でも、10年ほど植えっぱなしで、なんとなくそこに
それと、ピート・アウドルフ氏の書籍やサイト関係のなかで、語っておられること、幾つかの言葉のなかで、
"For me, garden design isn't just about plants,...で始まる一節。
It reminds you of something in the genes -- nature, or the longing for nature."
で締めくくられる言葉に乗せて「Ecology meets Design」エコロジーがデザインと出会って出来上がる世界観。 もしや「Ecology meets Art」でもいいかもしれない。
最後は、あなたや私の遺伝子レベルで心の琴線に触れるような庭の眺めを求めていくとすれば
それは、どんな眺めであるのか。ということでもあって、それは、満開の花の眺めもいいけれども
ちょうど、8月下旬に訪ねたオランダの庭の自然主義的な庭に、感動するのは、それが
自分の心がもとめているからだということがいえる。
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