2020.5. 8 / ネットでオープンガーデン
5月に入り、我が家も待望のバラシーズン到来となりました。
ただ、今年はいつもと違うバラシーズンを迎えることになりました。
新型コロナウィルス感染予防のため、当面の間、不用不急の外出もできなくなり、
『Stay Home』が合い言葉になって、家にいて時間を過ごすことが多くなりました。
この時期、数年前は我が家でもオープンガーデンを開催していましたが、
テレビ番組で紹介していただいたこともあり、予想以上の方がお越しになって、
ご近所にもご迷惑をお掛けするようになってしまい、オープンガーデンはやらなくなりました。
それでも、親しい友人や知人を招いて、密やかにバラを見ていただいたりしていましたが、
今年はそれも自粛しておこうという雰囲気です。
そんなことで、少しでも気が晴れるようにと、『ネットでオープンガーデン』を企画してみました。
とはいえ、まだこの記事を書いている5月上旬は我が家のバラも咲き始めたばかりなので、
昨年、2019年のバラの最盛期の様子を振り返って見ていただこうと思います。
今年2020年のバラの様子は、また追って、このブログでもご紹介できればと思っています。
では、【Stay Home 企画】『ネットでオープンガーデン、自宅ガーデン2019』と題して、
昨年の我が家のバラシーズン真っ盛りの頃の庭の風景をご覧いただきますね。
こちらが、我が家の前庭。
前面道路に面した前庭は、西向きのオープン外構。
道路から建物に向かって、玄関アプローチの両側にバラを植栽しています。
右側手前の赤いバラは、数年前にアンジェラから入れ替えして、
現在はチェビー・チェイスというランブラー品種のつるバラになっています。
引き込み電柱にも誘引して、立体的な演出をしています。
玄関アプローチを数メートル行くと、建物があり、この建物外壁面を使って、何本ものつるバラを誘引しています。
こちらが、我が家のメインとなるつるバラの壁面です。
ガラス扉の両側から、壁面を使ってアーチ状につるバラを誘引しています。
画面右側(ガラス扉の右側)の壁面には、上からキングローズ、
その下にレッド・キャスケードというつるバラを誘引しています。
建物外壁面が白い大理石タイルなので、コントラストが強調して、赤いバラを重ねて誘引しています。
ガラス扉の反対側(向かって左側)の壁面には、ジャスミーナという房咲きのつるバラを誘引しています。
ジャスミーナの下には、鉢植えでパレード、レッド・レオナルド・ダヴィンチ、アニエス・シリジェルといった
バラを誘引・配置しています。
さらに、高木(アオダモ)の向こう側(左側)の壁面にも、数種類のつるバラを誘引しています。
この壁面には、遅咲きのバラを集中して配置し、花期がほぼ揃うようにしています。
時期的には、5月20日頃の様子になります。
こちらは、前庭の玄関アプローチと反対側の隣地境界の木製フェンス側花壇。
白いフェンスには、名花・カクテルの枝代わり品種、ピンクカクテルを誘引しています。
フェンスの足元には、オリーブの大木が3本植えてあり、その間に地植えのバラ、ヒューケラなどの宿根草、
ビオラやパンジーといった一年草を混植しています。
建物外壁面に誘引しているバラは、赤やピンク色で統一しているのに対し、こちらの白い木製フェンス側花壇では、
ピンクカクテルに同調するかのように、黄色やアプリコット色のイングリッシュローズを集めています。
写真では見えていませんが、バラにはない青色のクレマチスや青系のビオラ、オレンジ色のヒューケラなど、
カラフルな色合いでまとめ、このゾーンを可愛らしい色合いの『キャンディコーナー』と称しています。
もう一度、建物外壁面に戻ります。
先ほどの『キャンディコーナー』とは一転して、こちらは赤とピンクの統一感のある壁面。
手前(画面左側)に房咲きのつるバラ、ジャスミーナ、ガラス扉を挟んだ反対側に、
キングローズとレッド・キャスケード。
一番画面右側の地植えのコーナーは、以前、ここには高木のヤマモモを植えていたのですが、
それを伐採し、アーチを設置して、つるバラやシュラブ樹形のイングリッシュローズを植えました。
2019年はまだ植えたばかりで、さほど育っていませんが、
今年2020年は、とても充実した良い花壇になっています。
また、後日、今年の咲きっぷりをお見せします。
こちらは、ガラス扉を抜けて、中庭に入ったところ。
前庭が『オープン外構のフォーマルな庭』とすると、こちらの中庭は、『建物に囲まれた静かなプライベートな庭』
といった位置づけになります。
以前は、鉢植えのバラが所狭しと並んでいたのですが、だいぶ地植え化して、スペースを空けて、
ガーデンファニチャーを置いています。
このおかげで、庭作業をして疲れても、イスに座って休んだり、お茶を飲んだりしてくつろげるようになりました。
こちらは、中庭の中央付近から、前庭方向を振り返ったアングル。
向かって右側が母屋(住居部分)、左側にガラスで囲われた小さなスペース(サンルーム)があります。
サンルームは名ばかりで、実際には自転車やバイク置き場で、それ以外にも園芸用品などを置いています。
サンルームのガラスの壁面から母屋側に向かって、大型のつるバラ、ピエール・ド・ロンサールを誘引しています。
画面右側、建物寄りの花壇が、『ランウェイ花壇』と称しているコーナーです。
『ランウェイ花壇』をガラスドアの方から見たのがこちら。
実は、この部分には、建物の庇があったり、2階がオーバーハングしていたりして、雨や霜が当たらなかったり、
直射日光も当たりにくいという欠点があるのです。
その環境条件を払拭するために編み出したのが、この『ランウェイ花壇』というスタイルです。
『ランウェイ花壇』とは、鉢植えを入れ替え方式にして、咲いている鉢植えを並べて展示する、というスタイルの
花壇で、ファッションモデルさんが、まさにランウェイを入れ替わり立ち替わりウォーキングするというイメージで
名付けたものです。
写真をよく見ていただくと分かると思いますが、地面に7分目ほど埋め込んだテラコッタ鉢の中に、
ほぼ同じ大きさのスリット鉢に植え付けたバラを差し込んでいます。
ここは上部に2階が張り出していて日当りが悪いため、前庭の日当りの良い場所で咲いてから、
ここに咲いた鉢植えを移すようにしています。
『ランウェイ花壇』を真正面から見たところ。
ここは、我が家では鬼門ともいえるエリアで、なかな植物が上手く育たない場所なのです。
なので、毎年、試行錯誤しながら、いろいろなことを試みています。
昨年は、『ランウェイ花壇』の向かって右半分を地植え化しました。
やはり地植えにした方が、水遣りなどの管理も楽ですし、何と言っても植物も大きく育つからです。
土の中に埋め込んだテラコッタ鉢の底を抜いて、半地植え状態にしています。
この頃はまだバラは大きく育っていませんが、今年2020年はずいぶん大きく成長しています。
こちらは、『ランウェイ方式』のままの花壇。
上部に2階の床が張り出している関係上、どうしても地植えは難しいエリアです。
それでも、鉢植えのままでも、咲いた鉢を持ってくれば、それなりの風景をつくる事は可能です。
壁面に誘引したつるバラ(ヴァイオレット)とクレマチス(ビエネッタ)も、鉢植えのまま誘引しています。
『ランウェイ花壇』の部分を引きで見ると、こんな風になっています。
右半分は上部に小庇はあるものの雨風が当たる場所ですが、奥の半分のエリアは完全に上部が塞がれています。
でも、前庭からガラス扉越しに一番よく見える場所でもあるので、このゾーンにも活きの良い花を咲かせたいので、
『ランウェイ方式』を使って、旬の鉢植えをセットするようにしているのです。
ランウェイ花壇の向かい側のスペースは、サンルームと、その横のシェードガーデンになります。
この中庭は方角的には南になるのですが、隣接する住戸が迫っているため、日中かなりの時間が日陰になります。
都市部の住宅街では、このような状況になっている庭は結構あると思いますが、
そんな中でも、なるべく瑞々しい緑の空間にしたいと考えて、
一番日当り条件の悪いエリアを『シェードガーデン』として、ギボウシなどの日陰に強い宿根草を植えています。
シェードガーデンでも、高い位置になるとそれなりに日は差し込むので、
ピエール・ド・ロンサールなどの大型のつるバラを誘引してもよく咲いてくれます。
昨年は、中庭にガーデンファニチャーを導入したこともあって、何度かバラシーズンにガーデンランチをしました。
前庭と違って中庭は、外からの視線を気にせず、ゆったり静かに食事もできます。
大好きなバラに囲われ、ほのかに香る中庭空間で食事ができるのは至福の時です。
中庭の隣地境界側のブロック塀にも赤いつるバラ、カーディナル・ヒュームを誘引しています。
建物外壁に使っているのと同じ、割肌調の白い大理石タイルを貼っているので、
コントラストを強調して、ここでも赤い花のつるバラがとても印象的です。
如何でしたでしょうか?、我が家のオープンガーデン。
写真は昨年2019年のものですが、いち早く、バラの咲く風景を皆さんにも見ていただけたらと思い、
今回、まとめてみました。
『Stay Home』が叫ばれる昨今、家にいて、花に囲まれて静かに過ごすのも良いですね。
今年2020年の我が家のバラも早咲きのバラが咲き出しました(5月4日時点)。
これからどんどん、庭の各所で花が咲いていきます。
今年の庭は、昨年より更にパワーアップしていますので、
また、追って今年2020年の我が家の庭の様子もご紹介したいと思っています。
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