2020.11.23 / 花の名所、花のイベント
11月も終盤、今年も残すところあと1ヶ月ほどになってしまいました。
我が家の庭のつるバラも、来春に向けてそろそろ誘引の季節になってきました。
いろいろバラの手入れの季節です。
ところで、最近、バラ以外の植物にも傾倒しています。
その植物は「フジ」。
僕の自宅近くの公園にもフジ棚があるのですが、ここ数年花が咲いたのを見たことがありませんでした。
そこで、自治会の有志数名と、一年ほど前から冬と夏の剪定に加え、施肥など、手入れを始めています。
以前はフジ棚からこぼれ咲くほど美しく咲いていた風景を取り戻すべく活動を開始しました。
そんなこともあって、フジが見事に咲いている風景を求めて見に行くことが増えました。
今回は、その中でも美しいフジの咲く風景をご紹介しようと思います。
こちらは、滋賀県蒲生郡日野町鎌掛にある、正法寺という臨済宗妙心寺派の小さな禅寺です。
今から三百年以上も昔に、普存禅師という禅僧が、近くの人家の隣にあった古ぼけたお堂の中の観音菩薩を
今の地に移し、お堂を建て、境内を整備してフジの木を植えられたそうです。
そのフジが三百年以上の歳月を経て、見事な花房を垂れるように咲いています。
こちらが、そのフジ棚。
なかなか見事なフジ棚です。
フジ棚というと、高い位置に井桁を組み、そこにフジの枝を誘引し、井桁から垂れ下がるフジの下を
歩けるようにしているイメージですが、
ここでは、フジ棚の下には行けない反面、フジの枝を誘引した井桁の天井を斜めに配置しています。
こちらは、フジ棚の一番端から見たアングルです。
フジ棚が斜めに大きく傾いているのが良く分かります。
斜めにすることで、左側の園路から見るフジは重なりあって、より立体感のある風景になります。
また、適度に透かせた剪定により、フジ棚を透けて降り注ぐ光と影がとても美しいです。
こちらは、園路から見たフジ棚。
思った以上に剪定されて、枝数はかなり少なく、光を中まで届くように配慮されているのが分かります。
枝を多く残せばたくさん咲くということではなく、剪定の良い手本となりました。
続いては、正法寺のすぐ隣にある「花の郷・日野ダリア園」をご紹介します。
こちらは、その名の通り、秋のダリアが有名な庭園ですが、それ以外にも春の牡丹や芍薬、クレマチスも有名です。
数年前にここを訪れた時も、芍薬を見に行く目的でした。
もちろん、芍薬や牡丹なども素敵だったのですが、僕が最も惹かれたのは、園内にあるフジのトンネルでした。
こちらが、その見事なフジのトンネル。
先に紹介した正法寺のフジとはまた違う趣きの素晴らしいフジの風景です。
薄紫色のフジの花が重なり合い、一番奥は霞むように見えています。
フジのトンネルの反対側から見たところ。
同じ品種のフジの木が、単管パイプで作られた簡素なフジ棚に誘引されていますが、
構造物より、主役のフジに目が行くので、全く気になりません。
フジ棚の中から斜め方向に見たアングルです。
フジ棚から枝垂れ咲くフジの花穂は1m近くにもなります。
この美しいフジ棚の下を小さな子供連れのファミリーが歩いてきます。
ここでも、フジ棚を透ける日の光が地面に陰影をつくり、とても美しい風景を作っています。
美しいフジの風景を見に、多くの観光客の方が訪れていました。
日野ダリア園のフジのトンネルは、まだあまり知られていないフジの名所です。
是非、フジの最盛期には、正法寺と日野ダリア園、この二つのフジ棚を見比べてみてはいかがでしょうか?
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【 フジの名所、正法寺と日野ダリア園 について 】
1)藤の寺・正法寺
住所:滋賀県蒲生郡日野町鎌掛2145
TEL:0748-52-6577(※日野観光協会)
※ 詳しくは、以下↓の日野観光協会のHPをご覧ください。
https://www.hino-kanko.jp/nature/fuji/
2)花の郷・日野ダリア園
住所:滋賀県蒲生郡日野町鎌掛2198-1
TEL:0748-52-5651
※ 詳しくは、以下↓の日野ダリア園のHPをご覧ください。
http://hinodariaen.com/
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