あっという間に、今年も1ヶ月が経ちました。
今年は暖冬傾向で、冬の庭作業も例年よりやりやすい気がします。
我が家の庭も、つるバラの誘引などの大掛かりな作業は概ね終了し、だいぶ落ち着きました。
そんな中、先日の週末には、我が家の冬の庭作業の一環として、バラ用の薬剤の整理と、
バラやクレマチス、シャクヤクなどへの寒肥やりを行いましたので、今回はその紹介をしてみます。
まずは、バラ用の薬剤関係の整理です。
我が家のバラ庭では、毎年2月後半~10月末くらいまでの期間、概ね2週間ピッチで薬剤散布を行っています。
100品種を越えるバラを所有しているため、中には病害虫に弱いバラも多く、
薬剤に頼らなければ、他のバラへの感染拡大も懸念されるので、やむなくそのようにしています。
我が家では、乾燥しているためか、梅雨前後からのハダニの害が毎年発生し、頭を悩ませています。
耐性の強いハダニ用に、何種類もの薬剤をローテーションさせて使っています。
ハダニだけでなく、黒点病やうどん粉病など用の薬剤も、同様に系統を変えて散布するため、
薬剤の種類が多くなってしまいます。
こちらは、液体の薬剤ですが、我が家ではバラの本数も多く、一回で散布する薬剤の量も多いため、
小さなボトルタイプではすぐなくなるし、割高になってしまうので、500mlの業務用サイズのを
購入することが多いです。
こちらは粉末タイプの薬剤。
使いやすいように、プラスチックの容器に移して使っています。
これらの粉末状の薬剤が、しまっているプラスチック製の箱の底に結構たまっているので、
この時期に水でキレイに洗うようにしています。
天気の良い日に、前庭でこれらの薬剤を収納しているプラスチック製の箱を水で洗って、天日干しします。
それらを種類別(液体か粉末か)に収納しなおして、冷暗所(日陰に置いている物置)へ仕舞います。
これで薬剤関係の整理は終了です。
続いて、寒肥の準備です。
この時期、つるバラの誘引がひと段落したところで、毎年1月末頃に実施しています。
こちらが今回、寒肥として使う予定の資材です。
以前は、バラの教則本(赤本)に記載の寒肥の配合に従って、骨粉、油かす、牛ふんたい肥、
ようせいりんぴなどを使っていました。
これらを、地植えのバラだと株元周辺に穴を数か所あけて寒肥として入れていたのですが、
バラの株元を宿根草が覆うようになったことや、高木の根がバラの近くにあって、
それらを穴をあける際に根を切ったことで樹勢が落ちたり、株立ちの枝が枯れこんだりしたため、
最近は穴を掘らずに、バラの株元に「輪肥え」として撒くように変えました。
こちらは、ここ数年実施している寒肥で使っている資材です。
インスタグラムで知り合ったバラのお友達が実践されている寒肥の方法で、我が家と同じように、
バラの株元に穴を掘らず、株元の周りに「輪肥え」として撒く方法を実践されています。
その寒肥資材が、茨城県にある丸総通商さんという資材メーカーさんが製造・販売されているボカシ肥料と
カニがらです。
これらを混ぜて使っています。
地植えのバラだけでなく、鉢植えのバラやクレマチスにも、このカニがら+ボカシ肥料を使っています。
今年も、この肥料資材を取り寄せました。
こちらも、昨年、肥料メーカーさんのメネデールさんのお試し企画で使わせていただいた資材で
「バイオマイスター」。
土壌改良剤ですが、寒肥の役割も果たすようで、昨年、こちらのバイオマイスターを
いくつかの品種で試してみました。
その成績も良かったので、今年もリピートで使ってみることにし、業務用サイズの「バイオマイスター」を
園芸店で購入しました。
それ以外にも、余っていた「寒肥」(肥料をミックスされてホームセンターで売っているもの)や、
牛ふんたい肥、腐葉土などの資材も土壌改良剤として混ぜ込んで使います。
さらに、今年はとあるメーカーさんよりお試しでいただいた土壌改良剤も使ってみようと思っています。
それらを混ぜ込んで作った特製肥料です。
今年は、このオリジナルブレンドの寒肥で試してみようと思います。
(あくまでも参考で、自己責任で実施してくださいね。)
こちらは、大型の鉢植えで育てているイングリッシュローズのエブリン。
鉢の四隅に穴を掘って、そこにオリジナルブレンドの寒肥を投入します。
こちらも、8号スリット鉢のままで誘引しているつるバラで、シャルル・ド・ミル。
同じように、スリット鉢の中の土を掘って出し、そこに寒肥を入れています。
こちらは、前庭花壇に植えているバラ(木立性のイングリッシュローズ、壁面に誘引する大型のつるバラ)。
花壇の中央に株立ち樹形のアオダモを植えているのですが、ここ数年枯れこんでしまいました。
また、アオダモやバラの株元には、宿根草のアジュガを密植していますので、寒肥を入れるために、
アジュガをどかせるのも面倒なので、それらの上からオリジナルブレンドした寒肥を被せるように撒いています。
こちらも、前庭・玄関アプローチ脇の植栽花壇です。
ここにも、アーチやトレリスに誘引しているつるバラや、クレマチス、冬で地上部は見えませんが、
シャクヤクなどを植えています。
ここも、宿根草のアジュガを植えていますので、土面全体をカバーするように、オリジナルブレンドの寒肥を
被せています。
こちらの大量の鉢は、主にクレマチスです。
鉢植えのクレマチスにも、土の上から、オリジナルブレンドの寒肥を被せています。
こちらは、前庭・玄関アプローチ脇の小壁の前に植えている旧枝咲きのクレマチス、ペルル・ダジュール。
一見すると鉢植えに見えますが、テラコッタ鉢の底を抜いて、半地植えのようにしています。
ここも、土面の上から寒肥を被せています。
こちらは、鉢植えのシャクヤク。
シャクヤクも花が大きいため、肥料をたくさん必要とする植物です。
鉢植えなので、限界はあるのですが、寒肥として、バラやクレマチスと同じ、オリジナルブレンドの寒肥を
土の上から被せています。
こちらは、中庭で育てているたくさんの品種のギボウシの鉢植えです。
最近は、ツツジ類にもはまっていまして、多くの園芸品種をコレクションしています。
それらの鉢植えにも、土の上からオリジナルブレンドの寒肥を被せています。
寒肥を施すと、鉢もすっきりキレイに見えますね。
こちらも、大株のギボウシで寒河江(さがえ)という品種を植えたテラコッタ鉢です。
昨年は、木立性のバラを植えていたのですが、樹勢を落とし、この鉢では大きすぎるので、
サイズダウンして植え替えしました。
空いたこの鳥柄のテラコッタ鉢に、お気に入りの大型品種のギボウシ・寒河江を植え替えしました。
大きな鉢植えに大きく育つギボウシを植え、中庭のシェードガーデンで存在感を持たせる演出です。
この鉢にも、土面に寒肥を被せました。
一連の冬作業もこれで概ね終了です。
12月から始まって、約2か月。
週末を使って、冬の庭作業を続けてきましたが、ようやくこれでゆっくりできそうです。
あとは、春の到来を待ち望むばかりです。
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