お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

専門家「風景」をつくるガーデニング術

遊び心を取り入れた、中庭のアクセントとなるサンルーム

居場英則

『風景をデザインするガーデニング』と題して、半年ほどこのブログを書かせていただいていますが、

そろそろネタも尽きて来たかな~(汗)。

個人のブログと違って、ただ何となく日々の出来事を綴るだけでなく、何か読んでいただいている皆さんに、

多少なりとも参考になればと思って、過去に撮り貯めた写真の中から、毎回10点ほど写真を選んで

記事を書かせていただいています。

今回は、我が家の中庭の一角にあるサンルームについて、いろいろ書いてみようと思います。

● 半屋外の多目的空間、サンルーム

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こちらは、昨年2015年5月に開催したオープンガーデン当日のサンルームの風景です。

我が家の庭は、前面道路に面したパブリックな前庭と、建物で囲われたプライベートな中庭と、

大きく2つのゾーンに分かれていますが、このサンルームは、ちょうど前庭から中庭へと導かれる途中に

位置しています。

普段は、自転車やバイク、それに園芸用品を置いておく、物置のような空間ですが、

オープンガーデンのようなイベント時には、ここがお出迎えの受付のような場所になります。

芳名帳を書いていただいたり、スピーカーを置いてBGMを流したり、飲み物をお出ししたりする場所として

活用しています。

この日は、ワイン箱を積み上げた仮設の展示コーナーに観葉植物などを飾って、

楽しそうな雰囲気を演出してみました。

● サンルームの収納棚を、多肉植物の展示スペースとする

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こちらは、サンルームのプチリフォーム前の壁面収納の様子。

DIYで制作した収納棚には、剪定ハサミや手袋、液肥や活力剤などの園芸用品を収納したり、

上の棚部分には、多肉植物を植えた可愛らしい鉢をリズミカルに並べたりして楽しんでいました。

この当時(今から3年前)は、サンルームの壁面は、ブロック積みに建物外壁と同じサーモンピンクの左官仕上げと

なっていました。

中庭をより楽しい空間にするために、このサーモンピンクの左官仕上げの壁面を、

青い板張りにプチリフォームすることにしました。


● できそうなことは何でも自分でやってみる

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サンルームの奥の左官仕上げの壁面を、ブルーの板張りに変更しようと思い立って、いろいろ計画を練りました。

どんな材料を使って、どんな風に施工するか・・・。

ボクは、プロの業者さんにお願いするのではなく、できるかぎり自分で何とかできそうなことは自分自身の手で

やってみることにしています。

これまでにも、ウッドデッキテラスやパーゴラも、DIYで制作してきました。

特別な工具がなくても、最近はホームセンターで工具のレンタルもしてくれるし、

材料もかなり本格的なものが手に入ります。

それらをどう組み合わせて、どんなものを作るのか、いろいろ考えている時が一番楽しいですね。

まずは、壁面に取り付けていたDIYで作った棚を取り外し素地の状態にしてみました。


● 試行錯誤、悪戦苦闘しながら作る楽しみ

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サーモンピンクの左官仕上げの壁面に、ブルーグリーンの板を貼っている工事の最中です。

なるべく素人でもできる簡単な方法を考えながら、時には上手くいかないこともありますが、

少しづつイメージしたものが出来上がって来る喜びは、何にも変えがたいですね。

写真は、正面の左官仕上げの壁(ブロック塀)に、板張りを留める横桟を打ち付けた後、

仕上げとなるブルーグリーンに塗装した板材を左側から順次、貼っているところです。


● 板張りが後、収納棚を取り付けて、プチリフォーム工事完成!

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細かいところの精度の問題は多少ありますが(汗)、何とか、イメージ通りの板張りの壁面が出来上がりました!

向かって右側の壁面は、前のサーモンピンクの左官仕上げのままですが、正面は、すっかり印象が変わりました。

こういった鮮やかなアクセントカラー(挿し色)が入ることで、全然、印象が変わりますね。

どんな風に、このサンルームを演出して行こうか、考えるだけでもワクワクします。


● 半屋外のサンルームを室内空間のようにデコレーション

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こちらは、サンルームのブルーグルーンの壁面に設置している収納棚の上です。

収納棚には、お気に入りの鉢を使って、多肉植物を植えて、並べています。

その上のブルーグリーンの壁には、友人がつくってくれた、植物アートのイラストを額装したものを壁掛けにして

飾ってみました。

このサンルームは、扉のない、半屋外空間ですが、まるで室内空間のような演出をしています。

● 鏡を使って、より空間の広がりを演出する

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こちらは、サンルームの壁面に丸いアンティークタッチの鏡を設置した様子を撮った写真です。

ディノスガーデンスタイリングの有名ブロガーとして連載を持たれている、ブロ友のメアリーさんが、

ご自宅のベランダガーデンで、ミラーを使った演出をされているのを拝見していまして、

ボクも真似させていただきました(汗)。

小さなミラーでも、壁面に手前の風景が写り込むことで、壁の奥にももうひとつ空間があるように

錯覚して見えてしまいますね。

狭い空間により広がりを与える素敵な工夫だと思います。

我が家のサンルームでは、紫陽花の切り花を天井から吊るして、その姿を鏡に映り込むようにしてみました。

ブルーグリーンの壁の中に、紫陽花の色が入り込んで、なかなか楽しい雰囲気になりました。


● ちょっとしたアイテムに遊び心を加えてみる。

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こちらは、サンルームのブルーグリーンの壁面に、スコップを吊るための

フックを付けた様子です。

アンティークな仕上げのアイアン製で、トカゲのデザインのものを2つ選んで

取り付けました。

取り付けちょっとした遊び心を加えるだけで、庭はぐっと楽しいものになりますね。

● サンルームの開口部につるバラ、ピエール・ド・ロンサールを誘引

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こちらは、サンルームの出入り口の上部を撮影した写真です。

このガラスの壁面には、中庭に地植えしているつるバラ、ピエール・ド・ロンサールを誘引しています。

殿堂入りの名花、ピエール・ド・ロンサールのピンクの花色とサンルームのブルーグリーンの板張りとが、

可愛らしいコントラストを構成しています。

奥には、白とピンクのブーゲンビリアの鉢植えも置いてあり、奥行き感を演出しています。

花を添えることで、より華やかな印象に写りますね。

● カラフルな花が咲くビジューボックス(宝石箱)のような中庭空間

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こちらは、今年2016年の我が家の中庭風景です。

建物に囲まれた我が家の中庭は、ピンクの花で埋め尽くす前庭と性格を異にして、

色とりどりの花が咲き誇る、ビジューボックス(宝石箱)のような空間です。

特に、5月、バラのシーズンは、バラだけでなくサルビアや紫陽花など、ブルーの花色の植物も咲き、

一層華やかな風景になっています。

そんな中、中庭と視覚的に一体感のあるサンルームのブルーグリーンの壁面が、アクセントになっています。

画面右端に見える、ブルーグリーンの大きな壁面が視界に入ることで、中庭で咲く色とりどりの花が

より引き立てられるように思います。


今回は、『遊び心を表現するサンルーム』について、DIY風景も交えながら書いてみました。

如何でしたでしょうか?

是非、皆さんも想像力を豊かにして、楽しいDIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?        


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

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