2016.12.26 / ものづくり
毎年
クリスマスの時期に展示を行います
今回のテーマは『冬の森』
昨年から『森』がテーマです
カリグラファーの中村弘美さんの作品も一緒に展示させていただき
文字の美しさと植物たちが
ひとつの空間で調和しました
今回の展示のシンボルツリーは
庭で剪定した桑の木でした
桑の木は、鳥たちが実を食べいろんな場所に運ぶため
庭のあちらこちらに育ってしまいます
ですので、タイミングを見計らって剪定しないと桑畑のようになります
今回、剪定した桑はかなり大きくなっていましたし
枝ぶりがとてもきれいだったので
使うことにしました
とても不思議なのですが
桑の木はなにも固定しなくても
枝が天井にバネのように支えてくれて
自然な姿で自立してくれました
あまりに自然なので、気づかないひとも
多かったです
今回は、ヒバや杉の枝をたくさん使いました
それも、地元で剪定したものを分けていただき
会場に1歩入ると森林浴のような香りが広がり
訪れた方から
まっ先に言われるのは
『香り』のことでした
リースもナチラルな感じでつくりました
ベースに使う杉の葉はあえて、切りそろえず
ふぞろいな感じで仕上げるのが好きです
冬に見る杉の枝は、すがすがしく
昔から、酒蔵に大きな杉玉が吊されると『新酒』ができたという
おしらせになっていました
杉玉は看板のような役割を果たしていたのだとおもいますが
看板を出すより杉玉のほうが
見た目も美しく、粋な感じがしますね
なにより、杉玉をみると自然への感謝や日本人の持っている
美意識を感じます
リースを飾ることも
農作物の方策祈願や新年に幸福を呼び込むという意味があります
柊を使うと魔除けという意味もあるようです
植物は昔から
私たちの暮らしに切っても切れない
たいせつな存在だということを
今更ながら感じています
冬の時期は
那須は雪に覆われるので
庭仕事も春までお休みですが
土の下では植物たちが
春の準備をしています
暖かい日がつづくと春だと勘違いしたタンポポなどが
花を咲かせたりします
なんだか
あわてんぼうだなぁと
くすっとしてしまいますが
そんな姿も心を和ませてくれます
もうすぐ
あたらしい年が始まります
来年も良い1年でありますように
良い年をお迎えくださいね
RARI YOSHIO