2019.11.11 / ガーデングッズ使用レポート
11月に入り、朝晩の冷え込みが厳しい今日この頃です。
今年も残すところあと2ヶ月足らずとなり、年末を目前に控え、何かと慌ただしくなってきました。
秋バラも終盤で、そろそろ来春に向けての庭の再整備を考え始める季節になりました。
さて、今回の記事は、前回に続き、ディノスさんの取り扱い商品の中から、かねてより僕が是非使ってみたいと
切望していた商品を実際に使わせていただいてのレポート記事をお届けしたいと思います。
今回、使わせていただいたのは、こちら↑の商品。
「人工木ボーダーフェンス・ハイ(2枚組)」です。
我が家の前庭、玄関アプローチ脇の花壇の奥、隣地境界部分の目隠しフェンスとして使わせていただきました。
我が家は、つるバラがメインのガーデンということもあり、
このフェンスにもつるバラを誘引する前提でのセレクトです。
まず、荷物か届いた状態から。
一枚のフェンスの大きさは、幅が約1m、高さが1.5mという、かなり大きなものですが、
梱包は至ってコンパクトでした。
ただ、1つの梱包が約13kgあり、ずっしりとした重さですが、女性の方でも十分持ち運びができるかと思います。
梱包を開けたところ。
フェンス本体の木目の板が何枚も入っています。
ちょうど中庭のウッドデッキの上で広げたのですが、この木目模様の人工木の板は、
色合いや質感など、ウッドデッキで使っている南洋材(ウリン材)と見た目ほとんど変わらないクオリティです。
ウッドデッキ材は、施工した当初はもう少し光沢のある表情でしたが、風雨や紫外線による経年変化で
現在のような味わいのある表情に至っていますが、この人工木の板は、それとほぼ変わらない風合いです。
中身を全て取り出したところ。
ひとつの梱包につき、木目の板が7枚、金属製の支柱と枠、取り付け金具(ビス類)と、
地面固定用の台座金具(2個)とペグ(4個)が入っています。
早速、組み立て作業を開始しました。
ひとつのフェンスが、幅約1m、高さが1.5mありますので、少し広い場所で確保して作業をする必要があります。
まずは、金属製の2本支柱と、それを繋ぐ横架材を組んでフレームをつくります。
支柱(写真上)と横架材(写真右下)の接続部分のアップです。
支柱に予めL字型の受け金物が設置されているので、それに横架材を差し込み、ビスで留めていきます。
同梱されているビスです。
組み立て作業には、プラスドライバーが必要になります。
支柱部分の木目の板を取り付けて行きます。
裏側から見たところ。
予め支柱にはビス穴が開けられていますので、そこにビスを通し、ワッシャーをかまして
ドライバーで締め付けるだけの簡単な作業です。
コの字型に組んだ金属製のフレーム(2本の支柱とそれらを繋ぐ横架材)に、板材を取り付けて行きます。
一枚の板につき、4カ所ビス留めをしますので、結構時間が掛かります。
難しくない単純な作業が続きますが、辛抱してひたすらビス留めを行って行きます。
この際、一番上の板と一番下の板を先に留め、ビスも完全に締め付けず、仮留めにしておき、
全ての板のビス留めを完了してから、本締めを行うと作業がスムーズです。
ようやく1台分のボーダーフェンスの組み立てが完了しました。
もう1台組み立てるのに、少し広いスペースに場所を移しました。
前庭の駐車場を作業場としました。
ここに組み立てたばかりのボーダーフェンスを地面に置いてみました。
この商品の最大の特徴は、この美しい木目の表情にあると思います。
商品説明を読むと、木の粉と樹脂を混ぜ合わせた素材で出来ていて、焼き付け加工された木目模様も実にリアル。
しかも1台分の7枚の板、どれも同じ模様がありません。
なので、人工的に創り出されたものでありながら、自然の風合いを感じることができるのだと思います。
更にアップで、木目の表情を見てみましょう。
表面にはササクレもなく、丁寧な仕上げがされていることが分かります。
金属製の支柱に板を留めるビスも、同系色のブロンズ色のため、目立ちにくくなっています。
今回、この人工木ボーダーフェンスを設置する場所は、もともとこのようになっていました。
ホームセンターなどで売っている、幅約1.8m、高さ約90㎝ほどの木製のトレリスフェンスを設置していました。
斜めから見たところです。
お隣さんとの目隠しも兼ねつつ、このフェンスにつるバラを誘引するために、
誘引用の麻ひもが通しやすいようにルーバー形状のトレリスフェンスを使っていました。
これから、このトレリスフェンスを撤去するために、手前に植えているつるバラやシュラブ樹形のバラは
一旦、麻ひもで縛って作業動線を確保することにしました。
こちらが取り出した木製のトレリスフェンスです。
両サイドに長い支柱を取り付けているのは、このフェンスを設置するのに、隣の住宅の境界ブロックと
我が家のブロック塀とのわずかな隙間に支柱を差し込むように設置するために、自分で加工したものです。
この木製トレリスフェンスも、もともとホームセンターで購入した際には、
皆さんも良く目にされるようなもう少しオレンジ色のものでした。
ただ、屋外使用で風雨による腐食の心配があることから、防腐塗料を全面に塗り込んでから設置していました。
それでも、設置してから数年が経過すると、このように朽ちて来ます。
また、ルーバーのデザインは見た目、軽快で格好良いのですが、すぐにルーバー部分が外れてしまうという
欠点もあり、数年で取り替えることが前提になってしまいます。
特に、フェンスの上部は、常に水が溜まったりするので劣化が激しく、防腐塗料も剥げて来ています。
ただ、なるべく庭にはナチュラルな風合いのものが風景に馴染みやすく、
例えばアルミ製のルーバーフェンスなどは、メンテナンス製は抜群ですが、それ自体が主張してしまうので、
使用するにはためらいがありました。
そこで、今回使わせていただいた人工木ボーダーフェンスなら、見た目は自然な木の風合いを保ちながら、
メンテナンス製にも優れている点がとても良いと思ったのです。
こちらが、我が家の前庭、玄関アプローチ脇の花壇で、
先ほどまで設置していた木製トレリスフェンスを撤去した状態です。
お隣とは敷地の高低差が約80㎝ほどあり、お隣の境界ブロック塀は少し下がったところにあります。
以前は、我が家の敷地側に高木のヤマモモを植栽していたのですが、昨年そのヤマモモを抜いて、
つるバラのアーチを設置することにしたのですが、常緑樹のヤマモモがなくなったせいで、
お隣の玄関が見えてしまうようになったので、目隠しも兼ねて、ここにフェンスを設置していました。
斜めから見たところです。
お隣との目隠しとともに、つるバラのアーチの背景として、
ここに庭の雰囲気に合うナチュラルなテイストのフェンスを設置できればと思っていましたので、
今回使わせていただけることになった人工木ボーダーフェンスはまさにぴったりだと思いました。
先ほど組み立てたボーダーフェンスともう一台、全部で2台、今回設置します。
両方とも裏返してみたところです。
裏側も、もちろんちゃんと仕上げがされていますので、お隣さん側から見ても失礼にならない仕上げです。
設置にあたり、よりキレイに見せるために、この2台のフェンスをビスで緊結します。
金属製の支柱には、横穴が予め3カ所開けられているので、この穴にビスを通して、2つのフェンスを固定します。
附属のビスをプラスドライバーで締め付けるだけの簡単作業です。
これで、ぴたりと一体化しました。
次に、このフェンス本体をどのように地面に固定するか、という問題です。
こちらは、商品に付属している専用の台座金物です。
説明書では、この台座金物に同梱されているV字型のペグを打ち込んで固定するようになっています。
試しにやってみました。
金槌を使って、V字のペグを台座金具の穴に押し込むように地面に叩き込みました。
思っていた以上にしっかりと固定できるようです。
ただ、我が家の場合、ちょうど、敷地境界のブロック塀の上に設置したいと思っていまして、
V字型のペグを打ち込むことができませんでした。
なので、コンクリートブロックに、振動ドリルを使って(ホームセンターなどでレンタルできます。)、
穴を開け、そこにコンクリート用のアンカーを打ち込もうと考えました。
こちらが、その様子。
やればできないことはない作業でしたが、つるバラなど多くの植栽が既に植え込まれた狭い場所で、
何カ所も振動ドリルを使って穴を開けるのが難しそうだったので、途中で方針転換しました(汗)。
以前の木製トレリスフェンスの設置方法と同様に、お隣さん家のブロック塀と我が家のブロック塀の間に
約10㎝ほどの隙間(我が家の敷地内)がありますので、その間に支柱を差し込むような形で、設置を試みました。
何とか上手く納めることができました。
風で倒れないように、ディテール(細部)に工夫をして固定することができました。
(この辺りは、自己責任でやっています。)
うまく、向かって右側の白い割肌調の大理石タイルを張ったブロック塀と高さもピタリと合いました。
これで、お隣さんの玄関も見えなくなり、プライバシーにも配慮することができました。
また、つるバラのアーチの背景としても、シックなダークブラウンの壁面ができ、
手前で鮮やかなバラの花が咲けば、その花がより引き立つようになるのではないかと思います。
比較のために、これまでの木製ルーバーフェンス(トレリスフェンス)の様子を再度載せてみます。
木の質感もこの木製ルーバーフェンスよりぐっと高まり、落ち着いた雰囲気になった気がします。
斜めから見た様子です。
庭の背景が以前よりスッキリして、とても良くなったような気がします。
隙間があるので、つるバラの誘引のための麻ひもを通す作業も可能です。
そして、何よりも以前のように、数年に一度、防腐塗料を塗り直したりする
メンテナンス作業が不要になり、手間と時間が節約できます。
せっかく、新しくフェンスをやリ直したので、まだつるバラの誘引作業には
少し早いのですが、このフェンスにつるバラの誘引をしてみました。
板と板の隙間も大きく、麻ひもを通したりする作業も楽にできます。
ついでに、手前のアーチの両サイドのつるバラの誘引まで早くも済ませてしまいました。
なんともスッキリして、いい気分です。
如何でしたでしょうか?
我が家の庭のように、都市部の住宅地にある庭は、お隣の住宅と近接していて、
敷地境界部分には、フェンス等を設置することが当たり前になっています。
そのフェンスを庭の一部として取り込み、借景として、庭を一段と引き立たせる、
そんな演出のひとつとして、この人工木ボーダーフェンスはとても役に立ちます。
僕のオススメのガーデングッズとして、是非、皆さんにも試していただけたらと思います。
■おすすめ特集