2019.10. 2 / ガーデングッズ使用レポート
早いもので、季節は10月に入り、めっきり涼しくなってきました。
今年の夏は暑くて、なかなか庭に出る気にはなりませんでしたが、
ようやく、心おきなく庭作業ができる季節になりました。
さて、今回の記事では、かねてよりディノスさんの取り扱い商品の中で、是非使ってみたいと思っていた商品を
実際に使わせていただいてのレポート記事をお届けします。
秋のガーデニングシーズンに持ってこいのおススメなガーデングッズをご紹介します。
今回使わせていただいたのが、こちら↑の商品。
イギリスのStrata社製の雨水貯水タンク(容量100L)です。
我が家は小高い丘の上に位置していることもあって、
眺望の良い2階にリビング・ダイニング・キッチンがあります。
そのダイニングに面して、小さなバルコニーガーデンがあるのですが、
以前は、このバルコニーでも鉢植えのバラを育てていました。
ただ、バルコニーに水栓がないこともあって、薬剤散布や水やりの手間が大変で、
今年は、無農薬で育てる花木やハーブ、野菜などを育てるハーブガーデンとして活用しています。
それでも、水栓がないため、キッチンから何度もジョウロに水を汲んで、
バルコニーとの間を行き来するのが大変でした。
そこで、屋根からの雨水排水を分岐して、水を貯める貯水タンクがあると便利だなと
かねがね思っていたのですが、なかなか良いデザインのものがなく、
今回、ディノスさん取り扱いのイギリス製の雨水貯水タンクを使わせていただけることになり、
とても楽しみにしていました。
もうひとつ、同じイギリスのStrata社製のジョウロ(10L)も使わせていただけることになり、
両方の使い勝手など、レポートしたいと思います。
特に、雨水貯水タンクの方は、簡単な施工(DIYレベルのものですが)を伴いますので、
なるべく詳細に、その段取りや手順が分かるように、写真多めでレポートしています。
導入をご検討されている方に、少しでも分かりやすくお伝えできればと思います。
まず、荷物が届いた状態から。
こちらの方がジョウロが梱包されている段ボール箱です。
段ボールを開けると、このような感じで、クッション材も同梱されており、安心な状態で届きました。
こちらは、雨水貯水タンク。
さすがに大きな段ボール箱です。
でも、重さはなく、とても軽いので、設置場所への持ち運びも苦になりません。
雨水貯水タンクの段ボール箱を開梱しました。
さすがに容量100Lもあるので、タンク自体はとても大きいです。
まずは、雨水貯水タンクをどこに設置するか、
タンク本体を仮置きしてみました。
我が家の2階バルコニーガーデンは、今年はこのような形で、
真ん中に道を作る形で、左右にアルミ製の踏み台(2段)を置いて
その上に、テラコッタ製の鉢を並べています。
DIYで合板をL字状組んでブルーグリーンに塗装した、
目隠しパネルをアルミの踏み台の前に設置しています。
その真ん中の通路部分に、この雨水貯水タンクがはまれば、
デザイン的にも作業動線的にもベストと思っていたのですが、
読み通り、測ったようにぴったりサイズでした。
雨水貯水タンクの中に、タンクを持ち上げる樹脂製のベース(脚)が4つ入っています。
これを取り出して組み立てます。
それぞれのベースには、ツメとツメ受けがあって、それを重ねるように組んでいくと、
タンクを支える円形のベース(脚)が出来上がります。
タンクを設置する前に、タンクの下部の穴の開いた部分に、
樹脂製の蛇口を取り付けます。
雨水貯水タンクをベース(脚)の上に載せてみました。
ベース部分も通路部分にぴったりと嵌ってくれました。
濃いグリーン(アーミーグリーン)が周囲の鉢植えの植物の緑を
引き立てるようで、なかなかいい感じです。
デザインもスリムな形状で、存在感を強調することなく
空間に納まっています。
これ以降の作業は、設置場所に周辺を空けてやる必要があるので、
できる限り、アルミの踏み台の上の鉢植えの植栽は、
一時的に撤去しました。
雨水貯水タンクはベース(脚)の上に載せても、バルコニーの
手すり高さとさほど変わらず、美観的にも邪魔になりません。
さて、ここからこの雨水タンクを機能させるために、工事を必要とするのですが、
少し準備するものがあります。
説明書に詳細が記載されていますが、Φ26ミリ穴用のホールソー(穴を開けるドリルの刃)と、
雨水排水管を切断するための金ノコ、あと写真には載せていませんが、
電動ドライバーに、マスキングテープ、カッターナイフ、紙やすり、プラスドライバーなどが必要になります。
あと、写真に載せている黒いジャバラホースは同梱されているのですが、
僕の場合、雨水貯水タンクを雨樋から少し離れたところに設置したかったので、
別に、ホース(約1.5m)を購入しました。
ちなみに、Φ26ミリ穴用のホールソーが500~600円程度、金ノコも家になかったので購入しましたが、
1000円以内、ホースも量り売りで、1500円程度でした。
DIY を良くされる方はお持ちの装備かもしれませんが、お持ちでない方も、そんなに大きな出費をせず、
手に入れることができるものばかりです。
早速、工事の準備に取り掛かります。
まずは、Φ26ミリ穴用のホールソーを電動ドライバーにセットします。
雨水貯水タンクの左右に、雨水を取り込むための場所があるのですが、
設置場所と雨水排水管(竪樋)の位置から、雨水貯水タンクのどちらの側に接続するのか検討し、
そちらにホールソーを使って穴を開けます。
最初から穴を開けておいてくれたら親切かな、とも思ったのですが、雨水貯水タンクの左右のどちらに
ホースを接続するか、個々の状況次第なので、致し方ないのかなと思います。
2~3分ほど、慎重にドライバーを回せば、簡単に穴が開きます。
穴が開いたら、雨水貯水タンクとホースを接続するためのコネクター等を取り付けます。
写真のような3つのパーツが同梱されています。
まずは、水が漏れないようにパッキンをかました上で、雨水貯水タンクの外側にコネクターを取り付けます。
タンクの内側から、樹脂パーツで固定します。
本来であれば、付属の黒いジャバラホースをこのような形で接続することになります。
我が家の場合、左側の壁面の裏側に、屋根から流れ落ちる雨水排水管(竪樋)があるのですが、
雨水貯水タンクを壁から少し離れた位置に設置したいので、
付属のジャバラホースでは長さが足りないのです。
なので、別に雨水排水管(竪樋)と雨水貯水タンクつなぐホースが必要になりました。
付属の黒いジャバラホースの長いものをホームセンターなどで探しましたが、適当なものがなかったので、
コネクターの口径に合うホースを使うことにしました。
ホースの接続には、同梱のこの金物のバンドを使います。
プラスのドライバーを使って締め込むようになっています。
僕が別に用意したのが、こちらのホース。
水遣り用のホースで、ホームセンターで量り売りをしているものです。
コネクターをホームセンターに持っていき、口径の合うホースを探して購入しました。
このあたりは、自己流にアレンジしています。
金物バンドを使って、ホースを雨水貯水タンク側のコネクターに取り付けました。
続いて、少し勇気のいる作業に移ります。
金ノコを使います。
雨水貯水タンクに雨水排水管(竪樋)の水を取り込むために、
雨樋の一部を切断して、「取水器」を取り付けます。
雨樋の一部を約60ミリ切断することになります。
これは、正直少し勇気がいる作業です。
途中でやめれませんので、気持ちを整えて作業を始めます。
雨樋にマスキングテープを貼る等して、切断位置を明確にします。
マスキングテープに沿って、金ノコできれば、水平に切断できるとのことです。
いざ、金ノコで雨樋を切断してみました。
バルコニーから身を乗り出すように作業をしますので、
なかなか真っすぐに切るのは難しかったです。
切断した直後の様子。
特に下の切断面は汚いですね~(汗)。
でも、多少のことは影響しませんので、大丈夫でした。
もう後戻りできませんので(笑)、次に作業に進みます。
切断した雨樋のバリを紙やすりで削って、奇麗に整えます。
切断した雨樋の口径をチェックします。
我が家の雨樋は、丸い形状で直径が60ミリでした。
各メーカー毎に雨樋の形状(断面)が丸だっがり、四角だったり、
また口径も60ミリやそれ以上、以下のもありますが、
多くのメーカー品に適合するように、取水器に仕掛けがあります。
パイプ(雨樋)の形状、口径に合わせて、取水器の上蓋のリブ部分を
ナイフでカットするようになっています。
リブ部分をカットした取水器の上蓋パーツを、
切断した雨樋の上部に通します。
続いて、取水器の下半分のパーツの加工を行います。
ホースを接する部分の一部を金ノコで切断するようになっています。
切断したパーツのバリを、紙やすりで削って、滑らかにします。
取水器の下半分のパーツにスカートリング(右側のパーツ)をはめ込みます。
取水器にストレーナーと呼ばれる、メッシュ状のパーツを取り付けます。
ストレーナーを取水器にはめ込んだ状態です。
このストレーナーは、雨水の中のごみなどをここで受け止めるものです。
メンテナンスができるように取り外しができるようになっています。
取水器の下半分の合体パーツを雨樋の下部にはめ込みます。
取水器の上下のパーツを雨樋に沿ってスライドさせて、ピタリと合わせます。
これで取水器の雨樋への取り付けが完了しました。
思っていたより簡単な作業です。
DIY初心者でも十分にできる作業内容かと思います。
雨水貯水タンクと雨樋に取り付けた取水器をつなぐホースの長さを
調整して、必要な長さに切断しています。
ホースを取水器のノズル部分に取り付けます。
こちらにも金物のバンドを使って、緊結します。
雨樋と雨水貯水タンクをホースで接続した状況です。
バルコニーの手すりの上に、ホースを転がすように接続しています。
本来であれば、取水器の取り付け高さは、雨水貯水タンクのコネクター部分と同じ高さにするように
マニュアルでは書かれています。
そうすることで、雨水貯水タンクが満杯になった時のオーバーフローに対応しているのですが、
僕の場合、雨貯水タンクの設置位置の方が重要だったので、自己責任で変更しています。
仮に雨水貯水タンクが満杯になったとしても、上部の蓋から水が溢れ出るだけなので、
特に気にしていません。
作業開始してから30分ほどで、雨水貯水タンクの設置、
接続工事が完了しました。
思っていたより、簡単な作業でした。
タンクの設置場所も、バルコニーのハーブガーデンの中央通路の奥に
ピタリと設置でき、デザイン的にも、また機能的にも
非常に良い感じでまとまりました。
テラコッタ鉢の並びも少し変えて、配置し直しました。
このような形で、左右に作った鉢置きスペースの真ん中奥に
雨水貯水タンクを設置し、その手前に同じStrata製のジョウロを
置いてみました。
これがまた、なかなか良い感じ。
さすが同じメーカーの商品だけあって、濃いグリーンの樹脂の色が
ピタリと一致して、調和しています。
背景に雨水貯水タンクの濃いグリーン、その手前に
赤と紫色の唐辛子の実と緑の葉っぱが浮かび上がるように見えます。
とてもシックな感じです。
こちらが、イギリスStrata社製のジョウロ。
ちょうど通路部分にピタリと納まっているところです。
このジョウロの優れている点は、ハンドルが3カ所付いていて、
メインのハンドルが前後に動かせるようになっている点です。
ハンドルを前に倒せば、雨水貯水タンクの蛇口の部分に当たらず、ジョウロの開口部に
蛇口を持っていくことができます。
雨水貯水タンクの蛇口をジョウロの給水口に当てたところです。
こちらっもピタリと符合します。
他社のジョウロだと、ハンドルが邪魔してうまく給水口に蛇口を持ってこれなかったりしますが、
同一メーカーの製品なので、そういうところもうまくデザインされていて感心します。
雨水貯水タンクの蛇口をひねって、ジョウロに水を注いでいるところです。
早すぎず、遅すぎず、適切なスピードで水がジョウロに注ぎ込まれます。
Strata社のジョウロの全景です。
流線形のとても美しいフォルムが特徴的です。
やはり、このジョウロの最大の特徴は、ハンドルが3カ所設置されている点です。
固定のハンドルは、上部と後方に設置され、可動するハンドルが上部を前後するような
仕組みになっています。
メインのハンドルを後方にずらした状態。
3カ所あるハンドルのおかげで、様々な持ち方ができますし、水の減り方で持ち手を変えることができ、
とてもバランスよく、水やりがとても楽にできます。
それでいて、容量は10Lという大容量。
なかなかのスグレモノです。
蓮口も大きく、水の流れも爽快で、とても使い勝手の良いジョウロだと思います。
如何だったでしょうか?
これまでの我が家のバルコニーガーデンでは、水栓がないことで、日々の水やりが大変でした。
それがこの雨水貯水タンクのおかげで、キッチンとバルコニーを行き来する回数が格段に減りました。
雨水を再利用することでエコにもつながりますし、水道代の軽減にもつながり、経済的です。
昨今の台風や地震などの災害時に、断水した際など、非常水としての活用もでき、安心です。
イギリス製の美しいデザインは、バルコニーガーデンをより美しく演出し、日々のガーデンライフを
楽しく彩ってくれること請け合いです。
雨水貯水タンクとジョウロ、美しいデザインのガーデングッズを是非試していただきたいと思います。
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