前回から、4回連続の企画でスタートした、我が家の2022年のバラの中から、
僕のお気に入りのバラ紹介ですが、第2回目はイングリッシュローズ編。
イングリッシュローズの中でも、まずはつるバラ以外の、木立性、シュラブ樹形の
イングリッシュローズで、我が家で実際に育てている品種を紹介します。
全部は紹介しきれないので、今年、特に美しかったバラをセレクトしました。
■ERガートルード・ジェキル
イングリッシュローズと言えば、まず頭に浮かぶのがこちらのバラ、ERガートルード・ジェキル。
著名なガーデンデザイナーの名前を関するこの美しいバラは、
イングリッシュローズの中でも特に人気の品種で、毎年最新品種が出る中にあっても
このバラをベスト・オブ・イングリッシュローズに推す人も多いのではないでしょうか?
とても清楚な佇まい、そして濃厚なダマスク香り。
特に咲き始めの頃の美しさは、息をのむほどです。
花色は混じり気のない澄んだローズピンクで、咲き進んでも花型が乱れることなく
美しさを保ちます。
本当に名花中の名花と呼べるバラだと思います。
■ERシスター・エリザベス
こちらも、ピンク色の花色のイングリッシュローズで、シスター・エリザベス。
ひとつ前のガートルード・ジェキルに近いピンク色の花ですが、少し青みを帯びたピンク色です。
このバラは、イングリッシュローズにあって、非常にコンパクトな仕立てができるバラです。
我が家では、前庭の道路側花壇に、修景バラのようにして配置し、周囲に植えたブルー系のビオラやパンジーと
合わせています。
■ERウィンチェスター・キャシードラル
このバラも清楚なイメージを醸し出すイングリッシュローズで、ウィンチェスター・キャシードラル。
イングリッシュローズの名花のひとつ、メアリー・ローズの枝代わり品種です。
メアリーローズは、ピンク色の花を咲かせますが、このウィンチェスター・キャシードラルは、
その名(礼拝堂の名前)の通り、清楚な白い花を咲かせます。
■ERサー・エドワード・エルガー
こちらは、もう手に入れることが困難な廃盤品種のひとつ、
サー・エドワード・エルガーというイングリッシュローズ。
このバラの花色のピンクは、マットピンクといった色合いで、
なかなか写真でも表現が難しい色調です。
実際の花は、とてもインパクトがあり、目立ちます。
咲き方もゴージャスで美しいイングリッシュローズです。
■ERレディ・エマ・ハミルトン
こちらは、シャーベットオレンジ色と表現するのが良いのか、
本によってはカッパー(銅)オレンジとも評される花色を持つイングリッシュローズで、
レディ・エマ・ハミルトン。
親しい友人から譲り受けたバラです。
我が家では、これまでにこのようなオレンジ色の花色を持つバラは、
とても少なかったのですが、ここ数年、増えてきました。
イングリッシュローズの中でも、とてもコンパクトに納まるサイズで、
こんもりと丸い樹形を保つことが出来ます。
また、透明感のあるオレンジ色は、テラコッタ鉢との相性もとても良いです。
■ERグレイス
こちらも、オレンジ色のイングリッシュローズでグレイス。
このバラも木立性で、コンパクトに仕立てられるバラです。
咲き始めは、一般的なイングリッシュローズの顔をしています。
咲き進むと、花弁が反り返り、ダリアのような花形になるのが特徴です。
■ERジュード・ジ・オブスキュア
数あるイングリッシュローズの中でも、香りという点では、
このバラが一番という人も多いのではないでしょうか?
それほど強いフルーツ香を持った品種です。
ジュードの花型は、写真のようにコロンとした丸い花形ですが、
花色はもっとマスタード色の印象なのですが、
咲き始めの頃は、この写真のようなかなり濃いイエローの花を咲かせます。
■ERシャーロット・オースチン
こちらも黄色い花を咲かせるイングリッシュローズで、シャーロット・オースチン。
オースチン一族の名前を冠する美しいバラです。
外側の花弁が白く、内側に鮮やかなイエローという対比が鮮烈です。
■ERゴールデン・セレブレーション
黄色いイングリッシュローズと言えば、このバラを挙げる人も多いでしょう。
ゴールデンセレブレーションは、その名の通り、ゴールドのような華やかな黄色い花を咲かせる名花です。
シュラブでも半つるとしても仕立てることができます。
今年は、半つる的に仕立ててみました。
背景に見える、白いフェンスに誘引したつるバラ、ピンクカクテルとの対比を
意識して配置しています。
■ERタモラ
こちらも、今では手に入りにくいイングリッシュローズの一つで、タモラ。
「タモラー」と呼ばれるファンも多い品種で、美しいアプリコット色の
グラデーションがとても魅力的です。
我が家では、前庭の隣地境界側の白いフェンスに沿って作った、「キャンディゾーン」と称している花壇に、
このタモラ他、黄色~アプリコット色のイングリッシュローズを集中的に植栽しています。
■ERカーディング・ミル
こちらも、珍しいイングリッシュローズで、カーディング・ミルという品種。
北米向けの品種らしく、日本ではなかなか流通していないイングリッシュローズのようです。
先ほどのタモラより、一層オレンジが濃い印象です。
キャンディゾーンで咲くカーディング・ミルです。
背景の白い木製フェンスに誘引したブルーのクレマチス・天塩とのコントラストがとても気に入っています。
■ERトロワラス
こちらも、キャンディゾーンに植栽しているイングリッシュローズで、トロワラス。
派手好みの僕にとっては、このトロワラスのような優しい色合いのバラは、我が家ではほとんどないのですが、
このキャンディゾーンと呼んでいる鮮やかなバラを植えているエリアでは、
このトロワラスのような控えめな色合いのバラが入ることで、他の鮮やかなバラを一層引き立てる役割を
果たしてくれています。
咲き始めの頃は、優しいハチミツ色をしています。
■ERクィーン・オブ・スゥエーデン
こちらは、前庭のシンボルツリーのアオダモの足元花壇に植えているイングリッシュローズで、
クィーン・オブ・スゥエーデン。
コロンとした花形がとても可愛らしいバラです。
このバラの最大の特徴は、花首が細く花がしな垂れて咲くイングリッシュローズが
多い中で、この品種は花首が強く、まっすぐ上を向いて咲いてくれることです。
ガーデンローズとして、とても優秀な品種と思います。
■ERジョン・クレア
こちらも、同じくシンボルツリーのアオダモの足元花壇に植えているイングリッシュローズで、ジョン・クレア。
以前、イギリスに行った際、超早咲きで咲いていたイングリッシュローズという印象が強いバラです。
花首が細くてしな垂れてしまうのがネックですが、房咲きして、修景バラのような使い方ができます。
写真は前庭のシンボルツリーのアオダモの足元花壇です。
一番手前(左側)が、ジョンクレア、その隣がクィーン・オブ・スゥエーデン、
そして、この次に紹介するトラディスカントという順に並びます。
■ERトラディスカント
ピンク系のイングリッシュローズが多い、前庭のシンボルツリーのアオダモの足元花壇の中に、
濃い赤紫色のバラを混ぜています。
それがこのバラ、トラディスカント。
少しシックな、大人の雰囲気をまとったイングリッシュローズです。
■ERプリンセス・アレクサンドラ・オブ・ケント
最後に紹介するのが、こちらのイングリッシュローズ、プリンセス・オブ・アレクサンドラ・オブ・ケント。
長い名前なので、略して「アレク」と呼んでいます。
中庭のランウェイ花壇と呼んでいるエリアに地植えしています。
木立性品種のイングリッシュローズで、とても大輪の花を咲かせます。
濃いピンクにオレンジ色が少し混じったような、複雑な色合いで咲きます。
一輪が大きいので、花が咲くと庭でとても存在感があります。
我が家ではなかなか大きくならないのですが、大きく育ててたわわに花を咲かせてみたい品種です。
いかがでしたでしょうか?
我が家のイングリッシュローズのコレクション。
全部を紹介することはできませんでしたが、今年美しい花を咲かせて品種をセレクトして紹介してみました。
次回は、「イングリッシュローズのつるバラ編」と題してご紹介したいと思います。
乞うご期待ください。
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