2020.9.15 / 花の名所、花のイベント
台風が過ぎ、日に日に秋の兆しを感じる今日この頃です。
暑かった夏も過ぎ、間もなくお彼岸を迎え、ようやく過ごしやすい季節になってきました。
さて、今回はそんな秋の気配を先取りする風景をご紹介します。
僕の住む町、古都・奈良で、秋の花、コスモスが咲き乱れる古刹・盤若寺です。
盤若寺は飛鳥時代に創建され、その後、天平時代、聖武天皇の時、平城京の鬼門(北東方向)を鎮護するため
堂塔を造営されたと伝えられています。
以後、般若経の学問寺として栄え、数々の文化財を今に伝えています。
また、盤若寺は、秋桜(コスモス)、水仙、山吹、紫陽花など、四季折々に咲く花が有名で、
花の寺として、別名、コスモス寺とも呼ばれています。
今年も間もなくコスモスが咲く季節です。
僕が盤若寺を訪れたのは数年前ですが、その時の写真を使って、花の寺・盤若寺の魅力をご紹介します。
コスモスが満開になるのは、10月中旬。
そんなに大きくない境内には、コスモスの花を見に、多くの方がお見えになります。
写真を撮るとどうしても人が写り込んでしまうので、人が写らないように低くしゃがんで撮影した一枚です。
こうしてみると、コスモス畑の中にお寺があるように見えます。
超広角のレンズ(10mm)を使って撮影してみました。
秋晴れの青い空を背景に、境内には赤やピンク、白のコスモスが咲き乱れています。
手前の大きな岩の上には、不動明王が置かれています。
コスモスのお花畑の中に立つ不動明王。
何ともフォトジェニック!
盤若寺には、庭の中に仏像や石仏などが多く配置され、
それが撮影スポットになっていて、たくさんのアマチュアカメラマンさんが
撮影に来られていました。
庭の十三重石塔(重要文化財)付近から、本堂を見たところ。
小さな本堂ですが、風情のある佇まいです。
本堂に近づいてみます。
本堂には、般若経を説いた知恵の菩薩、「本尊八字文殊菩薩像」(鎌倉時代・重要文化財)が安置されています。
元は経堂の秘仏であったそうですが、現在の本堂が再建されて以降、御開帳されています。
本堂からコスモスの庭を振り返って撮影してみました。
逆光の中で、コスモスの花弁を光が通して、キラキラ光っていました。
とても美しい風景です。
こちらが、庭の中央にある重要文化財の十三重石塔。
高さが12.6mもある、日本の代表的な石塔のひとつとされています。
色とりどりのコスモスの花と、本堂の屋根、そして五色幕。
白、赤、黄、緑、青の五色は、インド哲学の五大や中国の五行思想に
基づくとされていて、仏教の寺院であることを表しているとのこと。
境内には、西国三十三所観音石仏などが立ち並び、コスモスの花と
美しいコラボレーションが見られます。
多くのカメラマンを引き付ける魅力があるお寺です。
レンズをマクロレンズに変えて、コスモスの花を撮影してみました。
ピンクに白、エンジ色の一重咲きのコスモスです。
少しブルーがかったピンク紫色のコスモスの花です。
とても哀愁を帯びた花です。
こちらは、珍しい花形のコスモスです。
とても美しいです。
こちらは境内で見かけた百日紅(サルスベリ)の大木。
花はもう終わっていましたが、とても美しい樹形です。
是非、咲いたところを見てみたいものです。
最後に、本堂前のコスモスの庭をもう一枚。
コスモスは背丈が高いので、境内を散策している人の姿も半分ほど隠れてしまいます。
コスモスの迷宮に迷い込んだかのような風景です。
如何でしたでしょうか、古都・奈良にある秋の盤若寺。
是非、いつか訪れていただきたい花の名所、おススメの風景です。
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【 古都・奈良 法性山・盤若寺 ~コスモス寺~ について 】
住所:奈良市般若寺町221
TEL:0742-22-6287
※ 詳しくは、以下↓の盤若寺のHPをご覧ください。
http://hannyaji.com/index.html
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