インナーで差をつけろ!夏のスーツ着こなし術
2016.3.17
オフィスファッションの鉄板アイテムといえばスーツ。初夏にかけての年度変わりのシーズンは、ミーティングやあいさつ回りなど外回りのお仕事が増える方も多いと思います。こうした場面では、きちんと感の出るスーツスタイルがやはりお約束。ただ毎回同じスーツスタイルでは、ちょっと物足りない印象です。スーツがサマになるのは、大人の女性の証。いつものスーツをワンランクおしゃれに着こなすために、インナー使いにこだわってみてはいかがでしょう?
ハリ感のあるマニッシュシャツ or やわらかフェミニンブラウス
スーツインナーの定番といえばシャツやブラウスです。ジャケットのボタンを閉じても開けてもバランスの良いものをチョイスしたいところです。色は断然「白」がおすすめ。どんな色のスーツとも相性が良く、白の凜とした雰囲気がビジネスシーンでは好印象を与えてくれます。
シャツやブラウス選びでこだわりたいのは、シルエットと素材です。基本のシルエットはジャストサイズのものがベター。女性らしく品のある印象にまとまります。オーバーサイズのシャツはスーツとのバランスがとりにくくカジュアルに傾きやすいので、ビジネスシーンには不向きです。多少ゆとりがある場合も、肩と胸はジャストサイズか少し小さめサイズをチョイスしましょう。
ハリ感を生かしたコットンシャツなら、キリリとマニッシュにキメるのがおすすめです。襟の形はレギュラーカラーやスタンドカラーが着まわしがききます。硬めの印象ですが、ボタンのはずし加減を調整すれば女性らしい着こなしに。ストレッチ入りの素材ならボディラインに程よくフィットして、マニッシュさのなかにも女性のやわらかさを装えます。
シルクやシフォンなどのブラウスなら、襟やフロントのデザインにこだわりたいところ。ノーカラーやボウタイタイプ、フロントにフリルをあしらったタ イプなど、やわらか素材を生かしフェミニンに。デザイン性の高い主役級のシャツやブラウスも、白ならスーツとのバランスをキープしやすいので、それぞれ1 枚あると重宝します。
カットソーはデコルテラインの美しさで勝負
初夏の蒸し暑いシーズンのスーツインナーとして大活躍するのが、カットソーです。コットンや機能性素材など、お手入れがしやすくカラーも豊富にそろうのがうれしいですね。
スーツインナーのカットソー選びでポイントにしたいのはデコルテラインです。ラウンドネックやU&Vネック、スクエアネック、ボートネックなどの形に加えて、開き具合もチェックしたいところです。ジャケットのボタンを閉めたときに襟元から見える分量のバランスや、スーツを脱いだときの胸元から首にかけてのラインが美しく出ることが条件です。ダウンスタイルのロングヘアの場合は、ラウンドネックやUネックなどデコルテが少し広めのタイプの方がバランスがとりやすくなります。一方、ショートカットやアップスタイルがメインならポートネックなどの開きが浅めのタイプでも、首周りがスッキリするのでおすすめです。
カットソーはボディラインが強調されやすいので、あまり胸元が開いたデザインはNG。せっかくのスーツの品を損ないかねません。ジャケットを脱いだときオンスタイルを保てることも、ビジネスシーンでのカットソー選びには大切な条件です。
シンプルアクセサリーで大人セクシーさをプラス
スーツスタイルはどうしても堅めの印象になりやすいので、アクセサリーで女性らしさをプラスすることも大切です。首周りにアクセサリーをつけることで、スーツが華やいだ印象になります。
ゴールドやプラチナ、パールなどの上質なネックレスや、小ぶりの宝石をあしらったペンダントならスーツを選ばないので便利です。スーツスタイルのときは、あえて遊び心は封印してシンプルで上質なネックレスやペンダントをチョイスするのが正解です。あくまでも主役はスーツということを忘れずに、上品にまとめることを意識しましょう。
またブローチもぜひ取り入れたいアイテムです。ブローチ使いは難易度が高いので若い頃は敬遠しがちですが、年齢を重ねたからこそ活用の幅が広がります。スーツの襟はもちろん、ブラウスのフロントやスカーフのポイントに使うのもおしゃれです。ビジネスシーンからパーティーへ出席する際にも、ブローチをつけるだけで華やかさが増すのでバッグに常備しておくと便利です。
大人のビジネススタイルはブレないことがポイント
暑さが増すこれからの季節、スーツスタイルはインナー次第で快適性が変わります。ジャケットを脱ぐことも多くなるので、ボトムスとのバランスが好相性かどうかは重要です。またビジネスシーンではスタイルのあるファッションで、相手に安心感を与えることも大切。快適な素材や自分のボディラインに合うデザインを知り、ブレないスタイル作りを目指しましょう。
文:平理以子Riiko Taira