2016.4. 6 / ベランダをガーデンにかえる4つのステップ
ファーストステップでベランダの床を整えた後は、セカンドステップ「壁」をみていきましょう。
ベランダに直置きの鉢を増やしてしまうと足の踏み場がなくなる上、散漫な印象になってしまいます。
植物を置くスペースが限られる空間では、壁面の使い方を工夫したいところですよね。
トレリスやフックなどの資材やグッズを使えば、縦の空間を有効活用できる上、植物に日照を確保することができます。背の高い樹木や高さのあるコンテナを使用したり、棚や鉢台を使ってもよいでしょう。
高いものと低いものを組み合わせることでメリハリが生まれ、立体的な空間に仕立てることができます。
格子状のラティスにハンギングを掛けて。
大きな鉢が置けない場合も、高低差をつけて配置することで変化が生まれます。
■オススメ資材
●フック
手すりやトレリスにフックを掛ければ、デッドスペースに鉢やツールを飾ることができます。
おなじみのS字フック。引っ掛けたい資材に合わせて大きさを選んで。
手すりに掛けるタイプ。手すりの幅に合わないと安定しないので注意。
資材に直接ネジで止めて使用。重量に注意してハンギングしましょう。
●壁掛けプランター
ハンギング専用のプランターがいくつも市販されていて、素材もさまざまです。多用すると空間が狭くなるのでポイント使いで使用して。
壁掛けできるプランター。
ペイントできるので、演出したい雰囲気や植えたい品種に合わせて色をかえても◎。
ハンギングバスケット専用の樹脂製のプランター。
正面から見て絵になるように、溝に入れるように苗を植えるタイプ。
四方から眺めて楽しめる、吊り下げタイプ。
樹脂やワイヤーなど、軽い素材で作られている。植物が乾燥しやすいので注意。
●トレリス
ベランダでは、間仕切りというよりは背景づくりに活躍。素材やデザインが多様なので空間の雰囲気に合わせて選びましょう。
格子状のトレリスはすっきりとした印象を与える。
斜めラインの木製トレリスを使うと、ナチュラルな仕上がりに。
アイアンの華奢なラインは、ツル植物を絡ませても絵になります。
●棚・鉢台
サイズやデザインは空間に合わせて選びましょう。インテリア用に販売されているものを防水加工しても活用できます。
ガーデン用に市販されている木製の物置は、防水加工済のものが多いです。
サイズに合わせて、手作りしてもよいでしょう。
室内に置いても違和感がないデザインのアイアンシェルフなどを使えば、ディスプレイもより引き立ちます。
■トレリスの設置方法
ここでは、木製のトレリスを例に基本的な取り付け方を紹介します。
自分のベランダの棚や壁のデザイン、大きさに合った方法で、建物へのダメージも考慮して取りつけましょう。
ヒモやワイヤーで固定する
トレリスの素材によってワイヤーや麻ひもなど目立ちにくい素材のもので固定します。
左右と上下を固定するなど、何カ所かをしっかりと留めることが大切です。
工具などが不要なので手軽。
ベランダの柵が縦格子状のフェンスだったり、パンチ穴が開いていたりなど、固定するものを通せる場所が必要。
金具を使用する
トレリスを設置するための専用の金具が市販されています。
手すりに引っ掛けるタイプの金具が主流。手すりのタイプによって選ぶことができますが、サイズなども限られることがあるので、事前にサイズを測っておくこと。
手すりが壁タイプ
手すりに引っ掛ける金具に、トレリスを固定するための金具を合わせて使用する。下部は高さを調整できる。
手すりが柵タイプ
金具を柵に通して固定し、トレリスと金具をネジで留める。強風時も安心の安定感。
■壁面資材バリエーション
無機質な素材のベランダの手すりや壁面を隠すのに、最適なラティスなどの資材。植物のためにも風通しは確保できるものを選んで。
雑貨を飾って楽しげに演出
ルーバー状ラティスに、小さな棚をフックで引っ掛けることで、白いペイントにディスプレイしたジャンクな雑貨が映える。
白い資材で明るく広く見せる
白のフェンスで囲いをすると、空間が明るくなり広く見える効果が。
スペースに限りのあるベランダでは圧迫感も出ないのでおすすめ。
インテリアと統一感を出して
床材と同様に、濃茶で揃えた壁面を覆う木製のフェンス。
リビングの床材を意識したセレクトで、部屋を広く感じられる効果が。
ご自宅のベランダの壁面に合わせて最適な資材を手に入れましょう。
床面と壁面を整えた後は、いよいよ草花の設置!
次回のサードステップでは「植栽」についてご紹介していきます。
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step1 床材~植物も自分も居心地よくなるためのファーストステップ~
step2 壁~素材、デザイン、色が空間の印象を決定づける~
step3 植栽~狭くても、地植えでなくてもここまでできる!~