お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

「寄せ植えが好き①」のあらすじ

兼業農家に生まれた私は、ずっと農作業を手伝ってきました。小さな頃は楽しかった思い出もありますが、中学生になってからは徐々に農家の仕事が嫌いになっていきました。「農家じゃない仕事に就いて、お給料で花を買ってフラワーアレンジメントをする!」などど夢を描いていましたが、大人になって農家じゃない仕事に就いても、自分のための花は買うことはありませんでした。その後、結婚して子育てに忙しくなると、そんなことは、すっかりさっぱり忘れてしまいました。

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夫の何回目かの転勤の時、環境のとても良いマンションに住むことになりました。目の前に大きな公園があって、公園側から見ると、マンションのベランダのフェンスの間から花が溢れるように咲いていました。ここも、あそこも。たくさんの住人の方々が、プランターにゼラニウムや季節の花を植えていたのでした。私も、まず赤いゼラニウムを植えました。それからサフィニアやロベリア。

ベランダを飾ってくれる花が、元気に、溢れるように咲くのがとても嬉しかったのを覚えています。

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(開けずのドアのトレニア。溢れるように咲く花って素敵です。)

ベランダが花でいっぱいになると、次は寄せ植えに興味が湧いてきました。その頃の寄せ植えの主流は、コニファーの足元にパンジーを植えてヘデラを垂らしたようなものだったと思います。私もコニファーと花苗で何度か作って「寄せ植え~♪」と満足していました。

ところが、コニファーと花の寄せ植えでウキウキしていた私を、ビックリさせる本に出会いました。

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山根景子先生の「草もの盆栽 山草・野草で親しむ寄せ植え」(NHK出版・1996年発行) です。表紙のカライトソウの寄せ植えから、心を掴まれてしまいました。読み進めると、どのページも、まるで野にあるような自然な寄せ植えで。何度も何度も読み返し、付箋をたくさん貼りました。

いつも行っている園芸店で売っている苗で、山根先生のような自然な寄せ植えを作りたい。

その後、園芸店に勤めるようになり、たくさんの寄せ植えを作ってきました。山根先生のような寄せ植えは、まだまだ作ることができませんが、寄せ植えを生徒さんに教える立場にもなりました。

農家じゃない仕事に就いて、お給料で花苗を買って、フラワーアレンジメントのような寄せ植え、作っています。

「寄せ植えが好き②」終わり。

※「Everything has a story 庭がなくてもガーデニング初心者でも!花を存分に楽しむ『寄せ植え』という″沼"」もどうぞ。寄せ植えのことをお話ししています。動画もあります。