BKFチェア マリポサ フラインググース ブラック

「バタフライ」と称される20世紀の名作チェア

蝶が羽を広げたような形にも見えることから「バタフライチェア」の愛称でも知られるBKFチェア。3人のアルゼンチンデザイナー（アントニオ・ボネット、フアン・クルチャン、ホルヘ・フェラーリ＝ハードイ）によってデザインされ、それぞれの頭文字をとって名づけられました。
そのチェアに合わせて使う足置きの「フラインググース」が加わりました。1938年の誕生から人気を博し、20世紀を代表する名作チェアのひとつに。デザインの美しさもさることながら、シートに惜しげもなく使われた『革』には、名作にふさわしいストーリーがあります。

一流職人によるなめし技法ベジタブルタンニング

BKFフラインググースに使用されているのは、大自然の中、放牧で育てられた牛の皮をベジタブルタンニングでなめしたレザー。ベジタブルタンニングとは、植物から抽出された天然のタンニン（渋）を使う、通常より何倍もの時間と手間のかかる伝統的な手法であり、一流職人の卓越した技術が必要とされます。
職人たちからは、革から手に伝わる質感、肌で感じる感覚、さらに、その日の温度や湿度までもを手仕事に反映。研ぎ澄まされた感性を持って、見惚れるほど美しい光沢を湛えた最高品質のレザーへと仕上げていきます。

フラインググースを相棒として育む贅沢な愉しみを暮らしへ

100％ベジタブルタンニングで仕上げられたレザーは、使い込むほどに育まれていくエイジング・経年劣化が最大の魅力と言っても過言ではありません。色、ツヤ、風合い、肌触り、そのすべてが、使う人個人の生き方を反映するように、味わいと深みを増していきます。
フライングチェアという相棒を愛し、慈しみながら、じっくりと唯一無二の一脚へ育てていく―。
そんな、本物を知る大人だけに許されたこのうえなく贅沢で豊かな愉しみを、日々の暮らしに招き入れてくれることでしょう。