2016.12.12
誘引が美しく見える英国ナッツシーン社の「カラー麻ひも」 by ひで
■今回使用したアイテム
美しい発色のイギリス・ナッツシーン社の「カラー麻ひも」です。
前回、前々回のレビュー記事で、つるバラをオベリスクやローズバルーンに誘引した記事を書かせていただきましたが、その際に使わせてもらったのが、イギリス・ナッツシーン社製のカラーの麻ひもです。
今回は、そのナッツシーン社の「カラー麻ひも」のレポートを書いてみます。
以前は、つるバラの誘引には、普通にホームセンターで売っている茶色(段ボール色)の麻ひもを使っていました。
もちろん、それで機能的には全く問題ないのですが、冬に誘引したつるバラが3月頃、芽吹きを迎えるまでの間は、5月に花が咲いている期間より圧倒的に長く、その休眠期間もなるべく美しい風景を作れないかと思うようになりました。
そこで、美しい色に染色された麻ひもを、つるバラの誘引に使ってみました。
それがこちら↓の写真です。
大きな壁面をカバーする大型のつるバラの場合、壁面に這わしたワイヤーにたくさんの結び目が出来ます。
また、我が家の場合、この大型のつるバラを誘引している壁面が、白い大理石タイルということもあって、背景の白色に映えるビビットな赤い麻ひもを使ったところ、とても印象的な風景が出現したのです。
それ以降、つるバラの誘引には、カラーの麻ひもを使うようになりました。
「ガーデニングにもちょっとしたオシャレ」、まさにそんな演出方法です。
その中でも、イギリス・ナッツシーン社の麻ひもはそのクオリティが高いことで有名で、多くの園芸愛好家が使用されているそうです。
今回、このナッツシーン社のカラーの麻ひもを何種類か使わせていただくことができました。
送られて来た時は、こんな↓感じでした。
ひとつひとがきちんとラッピンクされていました。ラッピングを外して並べてみました。
今回、赤、グリーン、白、ブラックの4色のカラーの麻ひもを使わせていただけることになりました。
誘引するつるバラの場所(壁面、フェンス、オベリスクなど)とその背景になる色を考慮して、この4色をセレクトさせていただきました。
アップで写真を撮ってみました。
ひとつひとつ丁寧に紡がれていて、ユニオンジャック(英国国旗)が描かれたオシャレなラベルが巻かれています。
見ているだけでうっとりしてしまいます。
特に、この赤い麻ひもの発色はすばらしいですね。
これまで他社製品のカラーの麻ひもを使ってきましたが、全然クオリティが違います。
本当に美しい品です。使うのがもったいないくらいです(汗)。
ここからは、実際にこのカラーの麻ひもを使っての誘引作業についてレポートします。
まずは、オベリスクにつるバラを誘引した時の様子を書いてみます。
ここでは、グリーンの麻ひもを使ってみました。
つるバラの枝の色に近いグリーン色なので、同化させるという使い方です。
こちらは、我が家の2階のバルコニー・ガーデンです。
誘引するバラは、シャンタル・メリュという品種です。小型のオベリスクに誘引します。
オベリスクの黒い支柱部分にグリーンの麻ひもでつるバラを留めている部分のアップです。
ツルの色に同化してほとんど分からないですね。このような使い方も出来るのです。
株元から四方八方に伸びたシュート(枝)をオベリスクに、らせん状に巻き付けていきます。
それぞれの枝を下の方から上に向かって順番に支柱に留めていきます。
支柱にツルを留めている部分のアップ。
オベリスクの場合、近い場所でたくさん留めることになるので、目立つ色のひもだと少しうるさくなるかな〜という配慮から、枝と同系色のグリーンを選んでいます。
オベリスクに誘引完了しました。
オベリスクの先端付近から見下ろすように写真を撮ってみました。
結構な箇所数の結び目がありますが、同系色の麻ひもなので、あまり気になりませんね。
続いて、黒い麻ひもを使って、木製フェンスにつるバラを誘引するところを見ていただきましょう。
使う麻ひもはこちら↓
質感の高い黒い麻ひもです。
誘引する場所とつるバラはこちら↓
我が家の中庭、シェードガーデンの隣地境界部分に設置した、高さ1.8メートルの黒い木製フェンスです。
このフェンスに誘引するつるバラは、赤いシベが特徴的な白いバラで、ジャクリーヌ・ドュ・プレ。
不要な枝を整理し、花を咲かせる枝だけを残しました。
写真は、誘引中のボクです(汗)。
ちょうどこの黒いフェンスの中で咲くように枝を間配っていきます。
まずは、主幹から誘引していきます。
なるべくフェンスにぴったりと沿うように、麻ひもを使って固定します。
順次、枝を固定していきます。
最後の枝を誘引しているところです。
ここでのポイントは、背景となる黒い木製フェンスに同化するように、
黒い麻ひもを選んでいることです。
すべての枝の誘引が完了しました。
全景を見ていただくと分かる通り、フェンスに固定するための麻ひもは、ほとんど目立たないですよね?
ジャクリーヌ・ドュ・プレの緑の枝だけが浮き上がるように見えていると思います。
これが、普通の茶色い麻ひもだとこうは行きません。
多数の麻ひものラインが目立って、せっかく苦労して誘引したつるバラが目立ちません。
美しい誘引姿を引き立てるためにも、ここでは麻ひもは脇役に回ってほしいのです。
次は、お気に入りの赤い麻ひもを使った誘引作業です。
ナッツシーンのこの赤い麻ひもは色が濃くてとても質感が高くて気に入っています。
赤色の麻ひもは他社メーカーのも何度か使いましたが、ここまで美しい赤の発色の
麻ひもは見たことがありません。
この赤い麻ひもを使って誘引するのは、こちら。
我が家の中庭、玄関ドア横の小さな壁面。
ここに白いメッシュフェンスを設置しています。
この場所に誘引するつるバラは、イングリッシュローズのテス・オブ・ダーバービルズ。
誘引部分のアップです。
白い左官仕上げの壁に、白いメッシュフェンス。
白い背景に映えるように、ここではアクセントとして赤い麻ひもを使って誘引しました。ところどころに見える新芽の赤とも共通する色合いで、とても気に入っています。
今回、いろいろな部分の誘引にこのナッツシーン社のカラーの麻ひもを使わせていただきました。
改めて、使用前の写真を載せてみますね。
美術工芸品のような美しい製品です。
こんな美しい製品を使って庭作業を行うと、自ずとテンションが上がります。
寒空の中でのつるバラの誘引作業は、つらいものですが、その辛さも忘れてしまうほどです。
春の訪れとともに、バラが芽吹いてしまえば、この美しい麻ひもの存在は、バラの葉の中に隠れてしまいますが、それでもそれまでの間、十分楽しめますよ。
美しい麻ひもを使って、美しい誘引ができれば、満足感や達成感に満ちあふれること請け合いです。
ちょっと贅沢をして、至福の時を。
是非、皆さんにもおススメしたいです。