『おすすめはスティック型です。理由は、現在どのメーカーもスティック型の掃除機を中心に、新しい試みや技術を搭載させているからです。かつてはセカンド掃除機のイメージがありましたが、近年バッテリーの性能も進化していることから、使用時間も長く、軽量化が進み、今やメインの掃除機へと変化を遂げました。
キャニスター型は、コードがあることで使用時間に制限がなく、使用中の手にかかる重さはホース分だけなので、使用感は軽く感じるという利点があります。ただし、収納場所の確保と、掃除の際に取り出す手間が必要なことは考慮しておきましょう。その点、部屋や廊下に置いたままにできるスティック型は、掃除に取り掛かるまでのひと手間が省けるという点でも高ポイントです。部屋に置いても生活感が出ないよう、スタイリッシュなデザインもたくさんあります』。

『より軽さを求める場合はバッテリーが小さくなるため、それに伴い連続使用時間も短くなります。ただし、使用時間についてはこまめに充電できる環境であれば問題ありません。また、予備バッテリーが付いた機種なら、長時間使用したいシーンにはバッテリーを取り換えれば対応できます。そのため、お部屋の数が多く、長時間掃除をする人などは、予備バッテリーが備わっているか確認しておくと安心ですね。 また、掃除機のヘッドの種類もさまざまです。髪の毛が絡みにくい設計のものや、モーターブラシでパワフルにゴミを吸引するタイプなどがあります。住まいの環境や床の素材に合わせて選ぶようにしましょう』。

『ロボット掃除機の最大の利点は、人の手から離れて掃除をしてくれることです。上位機種になると、搭載されたカメラやレーダーが床に置いた洗濯物や絡まりやすいコード、テーブルの脚などの物体を検知して、それらを避けながら動いてくれます。
部屋の広さやゴミの溜まりやすいところまで学習するタイプは、外出時に掃除を任せたい方にはおすすめです。水拭き機能が搭載されているタイプもあるので、赤ちゃんやペットがいて常に床をきれいにしておきたいなど、水拭きの必要性があるご家庭でも重宝するでしょう』。

『まずは、吸ったゴミを本体に溜めたままにしないこと。ゴミが溜まると風の循環が悪くなり、吸引力が落ちる原因にもなります。そして、ヘッドをきれいにしておくことです。せっかく高性能な掃除機を持っていても、掃除機本体が汚れていたら能力を十分に発揮できません』。

『掃除機には、布団用のヘッドや電化製品を傷つけないためのブラシなど、さまざまなアクセサリーが備わっています。それらを活用することで、より快適に掃除ができます。また、ほとんどのスティック型はハンディクリーナーにもなるので、持ち運びしやすく、高いところや車内の掃除にも便利です』。

『一番大切なことは、吸ったゴミはこまめに捨てること。スティック型で毎回ゴミを捨てるのが手間に感じる方は、充電台にダストボックスが備わっているタイプがおすすめです。充電台に設置すると、自動でゴミを吸い上げてくれて、ゴミ捨ても1カ月に1度程度で済みます。ほかにも紙パック式は、溜まったらそのまま捨てられるのでゴミも舞いませんし、新しいものに取り換えるだけでOKです。』。

『ヘッドをきれいにしておくことは、そこを通過した後のフィルターや、キャスター型であればホースの汚れを事前に防ぐことにつながります。ヘッドのお手入れ方法は各メーカーによって異なるので、取り扱い説明書に沿って、水洗いやピンセット・ハサミなどを使って掃除をしましょう』。