猫のいる暮らし
猫の種類と伴侶として迎える際のポイントについて
2023.02.22 UP
愛らしい見た目と仕草で、私たちに癒しを与えてくれる猫。日本においてはここ30〜40年の間に、「ペット」以上に生涯を共にする「伴侶」として迎える風潮へと変化してきています。
これから猫と暮らしたいと思っている方には、生涯を共にしていくうえで、より相性の良いパートナーを迎えたいという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、赤坂動物病院で院長を務める柴内さんに猫と人とのつながりの歴史をはじめ、伴侶として迎える際のポイントについてお話を伺いました。
1.日本における猫の歴史
2.猫の種類と特徴チャート
ここでは、猫は毛の長さによって、どのような性格の傾向が見られるのかチャートと合わせてご紹介します。例えば、長毛猫は比較的穏やかな性格をした子が多くみられ、短毛猫は警戒心が強く、人に慣れるまで時間がかかるといわれています。
2.テキスト
――私たちの生活にも身近な日本猫について、柴内さんは以下のように教えてくれました。
『一般的に、「日本猫」と呼ばれている猫は、血統としては存在しません。奈良時代に輸入された古来の猫と最近交雑が進んだ洋猫の血の入った猫などさまざまです。地域によって尾の長さなども変化が見られます。』
――また、猫の性格について、柴内さんは以下のように言います。
『猫の性格は個体差が大きく雌雄での違いはあまり指標になりませんが、オスは単独行動の傾向が見られるのに対し、メスは子育てをすることもあって、共同作業ができるタイプといった傾向はあります。ただし、人と暮らす猫は、去勢や不妊治療を行っていることが多く、元の性別はあまり参考にならないでしょう。
ほかには、猫の顔の形や体型によって性格のタイプがある程度わかるということもいわれています。
Arden Moore氏(カルフォルニアの動物行動学の専門家で、「Fit Cat: Tips & Tricks to Give Your Pet a Longer, Healthier, Happier Life」の著者)による分類では、以下のような傾向が示されています。詳しくは、原著を参考にしてみてください。
●三角形の小顔でスリムな体型なら抱っこされたり、静かに過ごすより好奇心旺盛で活動的(シャム猫など)
●丸顔でややずんぐりな猫(ペルシャなど)は比較的大人しい性格
●四角い顔の猫(メインクーンなど)は、人なつこく愛情深い
猫の性格は、短毛長毛だけでは測りきれません。顔の形や体型を組み合わせて分類されることもあるのです。
どんな猫との暮らしにも共通して大切なのは、猫の福祉を考えた環境エンリッチメントに配慮し、スキンシップやさまざまな方法のコミュニケーションをとることで心を開いてもらい、猫との絆を作っていくことです。ただし、猫は非常に個体差が大きいので、一概には言えません。困ったことがあったら、動物行動学の専門家の意見を聞くことが重要です。』
3.猫を伴侶として迎える前に
押さえておきたいポイント
3.テキスト
――1.備えておくべき用品
■トイレ・・・猫の体長の1.5倍の大きさが好ましいです。猫砂にはさまざまな種類があります。猫ごとに好みも異なるので、どんなトイレが好きかいくつか試してみて決定するのも良いですね。
■食事と水の器・・・素材はプラスチックやステンレス、陶器などどれでも構いません。水はいつも新鮮なものを用意します。
■爪切り・ブラシ・・・伸び過ぎた爪は肉球に刺さり、化膿してしまうこともあるので、こまめにケアしてあげましょう。
■爪とぎや玩具・・・猫によっては、玩具を噛んで遊んでいる際に細かい繊維で誤飲を起こしたり、紐状のものを食べたりしてしまう傾向もあります。そのため、新しい玩具などを使う際は、専門家にも相談し十分吟味して選び、観察をしながら一緒に遊んだら、与えたままにせず必ず片付けましょう。猫の能力を伸ばす知育玩具も多くありますので、猫の福祉のためにも教育面も考慮したものを与えるとより良いQOLを高めます。
■安心できる場所・・・通院時にキャリーケースに入るのが大変ということを避けるためにも、普段からキャリーケースを出しておき、そこで食事を与えるなどして猫が安心できるスペースとして利用しましょう。中で何段か上下できる、台のついた大きめのケージやキャットツリーなども猫の生活環境を整える方法の一つです。
――2.食事は時間と場所を決める
『健康を守る上でも重要な食事は、早い時期から時間と場所を決めておくようにします。回数は1日に2〜3回、生活ペースに合わせて習慣化させましょう。その時間に食べきれない分は片付けることで、ダラダラ食べによる肥満を防ぐことができます。
また、おやつは1日の食事でとるカロリーの10%までが目安。知育玩具でトレーニングをした後などのご褒美としてあげることも家族とのコミュニケーションツールになります。』
――3.健康管理は最低1年に1回の健康診断と日頃のスキンシップが大切
『猫は人間に比べて年齢の進行が早く、猫の1歳は人間でいうと成人を迎える歳にあたります。1歳を超えたら1年に4〜5歳年をとるため、最低でも年に1回の健康診断を受けることがおすすめです。5〜7歳以上では悪性腫瘍なども発生する年代に入るので、半年に1回以上の健康診断が推奨されます。また、感染症対策としてのワクチン接種や、病気などに備えてペット保険の加入なども検討してみてください。
とはいえ、健康診断ですべての病気を発見することには限界があります。そこで大切になってくるのが、日頃のコミュニケーションやスキンシップ。ふれあいを通して健康な状態(表情、食事量、睡眠時間、尿や便の状態、鳴き声や体温、動き方)を知っておくことで、「いつもと違う」状態にいち早く気付けます。家族のこの感覚が病気の早期発見につながるのです。』
まとめ
人が一緒に暮らすパートナーを選ぶように、猫と人との間にも相性があるといえます。一緒にたくさん遊びたい、おとなしい性格でマイペースに過ごしたいなど、猫の気持ちも尊重しながら気持ちよく過ごせることが大切ですね。猫への理解度を深め、人と猫とが共に幸せに暮らせる社会となることを願っております。
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