お中元を贈る相手や時期やお返しって?
気を付けたいマナー9ヶ条
お中元の時期は…?
今さら聞けないお中元の基礎知識
お中元を贈るなら知っておきたいマナー9ヶ条!
お中元は、1年が始まって上半期が区切られる時期に、お世話になった方にご挨拶の意味を込めて贈るものとされています。お中元は、こちらがお世話になったと思う相手に贈りますし、同様の意味で私たちが贈られる可能性もあるのです。
そのため、お中元の時期や贈る物選び、表書きの方法……といった贈る側のマナーに加え、贈られる側のマナーについても知っておきましょう。
まずは、お中元の時期、贈る物、金額など、贈り主が意識しておくべきマナーを確認します。
Q1.お中元は時期でいうといつ贈るべきなの?
A1.関東で7月上旬〜15日着、関西では7月中旬〜8月15日着を目安にしましょう。
お中元の時期は地域によって異なります。関東在住の方が「お中元が来ないな?」と考えていたら、関西在住の知り合いから思っていたよりも遅くお中元が届いた、ということもあり得ます。
表書きについて別途書いているように、多少お中元時期を外しても表書き次第で相手に失礼なく贈れますので、ご安心ください。
Q2.お中元として何を贈ればベストなのだろう?
A2.贈る相手の好みや状況がわかるならそれに合わせて。困ったら定番ものを!
お中元の時期に悩むのは、何を贈るか、ということですね。
何より大切なのは「相手に喜んでもらえるかどうか」ですが、お肉やフルーツゼリーは贈る相手を選ばないオススメの品です。相手の好みがわかっていればビールなど酒類もよいと思います。季節感のある素材を意識するのもポイントですね。
ちなみに、ご家庭向けでも取引先向けでも、受け取り手が複数人いると予想される場合は、小分けに出来るものを選択するのが気遣いです。数もどれくらいがベストか検討しましょう。
Q3.正直なところ、お中元の予算はどれくらいがいいの?
A3.3千円〜5千円が相場です。相手との関係性によって変わってきます。
お中元は何よりも「気持ち」が大切です。それはわかっているけれど、気になってしまうのが、いくらくらいの商品なら失礼でないのか、という点ですね。
親戚に贈るなら3千円程度で予算としては十分かと思います。その他でお世話になっている人に向けては、5千円程度で品を準備するとよいでしょう。
あくまで上記は相場ですので、金額は目安として考えましょう。あまりに高すぎる(2〜3万円程度)ものや安すぎる(千円程度)ものは失礼にあたるかもしれませんので、一応常識としての相場は理解しておきましょう。
Q4.お中元の表書きはどのように書けばいいの?
A4.基本は「御中元」です。お中元時期が遅れそうなら書き方を変えましょう。
表書きは、基本的にはその名の通り「御中元」でオッケー。
基本は「御中元」ですが、お中元時期が7月中旬を過ぎて立秋(8月初旬)までくらいになるようなら、「暑中御伺」「暑中御見舞」とします。それ以降は8月末まで「残暑御伺」「残暑御見舞」として贈ることができます。特に押さえておきたいのは2点。
@関西は8月中旬まで表書きは「御中元」で、それ以降に「残暑御伺」とする!
→関西圏では、立秋前後でも「暑中御伺」と書く必要はない、ということです。
A贈る相手が目上の方であれば、「暑中・残暑御伺」!
→使い分けられると「きちんとしているな」と思われるポイント。
かけ紙に関しては、のし付きの赤白蝶結びで贈りましょう。デパートで依頼すればスタッフが気を利かせてくれるかもしれません。ただし、自分で用意することもあるかもしれませんので、知識として必ず知っておきましょう。
Q5.贈り先が喪中の場合はお中元を贈らないほうがいい?
A5.お中元はお祝いではないので、贈っても失礼ではありません。
日ごろの感謝やご挨拶の意味合いをもつお中元。これはお祝いの品ではありませんので、贈る側が喪中でも贈り先が喪中でも、お中元の時期に品物を贈ることに問題はありません。
忌明けの後に贈るのも気遣いだとは思います。ただし、時期がお中元時期を外れてしまって結局贈れなかった!となって困るようであれば、喪中でもお贈りしておくのがよいかもしれませんね。
Q6.そもそも、基本的には誰にどうやって贈ればいいの?
A6.誰に贈っても構いませんが、「目下の方から目上の方に」が基本です。
お中元は、目下の方から目上の方に向けて贈るのがふつうです。上司や取引先、親戚などが贈り先として一般的ですが、あくまでご挨拶として贈るものなので、誰に贈っても構いません。
贈り方は、正式には手渡しするのがよいとされています。ただし、配送するのも失礼にはあたりません。宅配で贈り、直接ご挨拶ができない場合は、ご挨拶の手紙を送るようにしましょう。
お中元は一度贈ったら毎年贈るものですので、その点は注意しておきましょう。お中元時期に何の連絡もなく今年は贈らない、というのはマナーに反してしまいます。
お中元を贈られる側のマナー
続けて、主にお中元を贈られた時に知っておきたいマナーについて確認します。
Q7.お中元にはお返しが必要ですか?
A7.必要ありません。ただし、お礼は必ず伝えましょう。
お中元を贈られたからといって、お返しをしなくてはならないわけではありません。お返しを贈ってはいけない、というわけでもないので、友人などお返しをしたい相手には贈りましょう。
お返しは必要ないとはいえ、「お礼の言葉」は必須です。
まず、お中元の品が届いた時点で贈り主に到着の連絡とお礼を伝えます。その上で近日中にお礼状を発送しましょう。「お礼状を書くし到着連絡はまあいいか」、と考えて数日経ってしまうと、贈り主はちゃんと届いたのか心配してしまいますので、ご注意を。
Q8.お中元を発送したと連絡をもらったが届かない場合、伝えるべき?
A8.失礼のないように伝えれば大丈夫です。
いただきもの、ということもあって、お中元を発送したと言われたのに到着していない!などのトラブルがあっても、贈り主に伝えにくいものですよね。
ただ、贈り主が間違って別の宛先に発送してしまっている可能性もありますので、状況を尋ねてみるのがいいでしょう。トラブルを防ぐために、届かなかった旨を教えてあげるほうが互いにとってよいと思います。
Q9.お中元のやり取りをやめるときはどうすればいい?
A9.角の立たないように、相手へのお礼状内で伝えましょう。
お中元のやり取りが増えてきて負担が出てきたり、贈りあう必要がないかもしれないと(互いに)考えたりしている場合、お中元をやめるという事態も起こりえます。
あくまで、お中元についての問題であって相手を避けたいわけでもない場合、失礼のないように伝える必要があります。そのため、何も連絡せず品物を返送するのはもちろんNGです。
お中元を贈られたタイミングで、お礼状に、今後はお気遣いいただかなくても差支えないという旨、お礼とともに丁寧に書きましょう。いただいた品物と同じくらいの金額で品物を選び、相手に贈るというのもありでしょう。
お中元は社会人のマナー力が試される
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