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看板

静かな炎が揺れるストーブ、テーブルの下に敷かれた暖色系のラグ、
温もりのあるムートンシート、木製のトレーに並べられたキャンドル―――
2024年秋冬号(P2〜3)でご紹介した温かでコージーなコーディネートの印象を決定づけているのは、
まるでインテリア・アイテムとコーディネートしたかのような色彩のマーク・ロスコ* のアートフレーム。

部屋にひとつ加えるだけで空間の雰囲気を劇的に変える。
そんなアートを、気軽に暮らしに取り入れてみませんか。

Photo: Tetsuo Kashiwada Styling: Misaki Ito Edit&Text: Toshie Fujino
* マーク・ロスコ
アメリカに移住したユダヤ系ロシア人のアーティスト。キャンバス全体を少ない色数の大きな色彩の面で埋め尽くす「カラーフィールド・ペインティング」と呼ばれる独自の抽象表現主義スタイルの作品で知られる。

気軽に楽しむならアートポスター
シルクスクリーンやリトグラフは
コレクション・アイテム

画像

テキスト

  • 休日に美術館でアートを楽しむように好きなアートを自宅で鑑賞できたなら、日常がより豊かで彩りのあるものになります。時間をかけてギャラリーで一点一点コレクションする楽しみもありますが、最初の一歩はアートポスターを選んでみるのもおすすめ。空間の雰囲気を一変させる名画や好きな アーティストの作品を、手軽に部屋に飾れるのは大きな魅力です。
    高い再現性を誇る印刷技術に加え、精密に色を調整するなどの工程を経たアートポスターは、紫外線にも強く保存性に優れています。また、孔版印刷* の一種で鮮やかな発色と豊かなインクの質感が魅力のシルクスクリーンや、石版印刷* の一種で繊細なラインやグラデーションを表現できる細 かい描写が可能なリトグラフは、アート・コレクターも選ぶ価値あるコレクション・アイテムです。

    * 孔版印刷
    シルクスクリーンの技法。スクリーン(メッシュ)を使ってインクを転写し、色ごとに異なるスクリーンを使用してレイヤーごとに印刷する。
    * 石版印刷
    リトグラフの呼称。油と水が反発する性質を利用して版に描かれた絵を紙に転写する技法。石版や金属板に油性のインクを載せ、圧力をかけて印刷する。

心惹かれる「好き」の感覚で自由に選ぶ
フレーム選びにもこだわりたい

  • 肖像画、風景画、静物画、抽象画などアート作品のテーマやモチーフは多様ですが、部屋に飾るアー トの選び方は、服や食器、家具や雑貨を選ぶのと同様。自分が「好き」という心惹かれる感覚で選 べば、自ずとインテリアにも溶け込み、空間にあなたの個性やストーリーが浮かび上がってきます。
    フレーム選びは空間の印象を左右する大切なポイント。モダンでミニマルなインテリアであればメタルや細めのウッドフレーム、ナチュラルな北欧スタイルであればオークやウォルナットなどの木の質感を持つもの、クラシックなエレガントスタイルならゴールドやシルバー、あるいは彫刻が施された木製フレーム、というようにインテリアのイメージにより相応しいフレームはさまざま。フレーム選びに迷ったら、細めのシンプルな天然木フレームを。アート作品の魅力を際立たせ、どんなインテリアにも溶け込みやすい万能フレームです。

アートを飾る場所は家の至る所に。
家具との配置や視線を考えながら
最適なバランスを探る

  • リビングルームはもちろん、ダイニングルーム、玄関、寝室、バスルームなどアートを飾る場所は至るところにあります。各部屋の用途や広さに考慮してイメージに合うアートを視線の集まる場所に配すると、効果的に空間が引き立ちます。家族が集まるリビングでは、ソファの後ろやテレビボードの上に大きなアートを飾ることで部屋の焦点ができます。ギャラリーのように複数のアートをまとめて配置すれば、個性的な空間を演出することも。ダイニングにはオレンジ、赤、黄色など暖色系の色彩のアートを取り入れて食事の時間を楽しく盛り上げましょう。家の第一印象を握る玄関にはシン プルでインパクトのあるアートがおすすめ。鏡とアートを組み合わせれば、空間を広く明るく見せる効果も期待できます。
    共通するポイントは家具や他のインテリアとのバランスを考えること。アート作品が目の高さから少し上くらいになるように配置し、作品を照らすライティングまで工夫すれば、アートがより印象的になります。

キャビネットの上の空間は現代の床の間。
季節の変化とともに
花やアートも変える楽しみも

  • かつて日本住宅の和室には季節に合わせた掛け軸などの書画や花、工芸品を飾ることで来客をもてなす美の空間、床の間がありました。しかし、床の間がなくても工夫次第で季節感を楽しむアート空間を創造することができます。
    例えばリビングルームにあるキャビネットやシェルフの上。小さなアートフレームをオブジェや花器などと合わせて飾ることで立体的なアート空間が生まれます。アートを季節ごとに入れ替える、季節の花や木の実を飾る、さらにキャンドルやライトで照明効果や、お香などの香りのアイテムをプラスするなど、自然や季節を感じさせる自分だけのアート空間づくりを楽しみましょう。

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