おせち料理のえびの意味は?
種類は?レシピを有頭・頭なしなど別に紹介!
リード文
おせち料理にえびを入れる意味を知っていますか?今回は、お正月のおせち料理にえびを入れる〈意味・いわれ〉のほか、〈有頭・頭なし・ボイル〉別にうま煮の作り方・レシピ、茹で方や味付けの方法とともに紹介します。
おせち料理のえびの〈赤えび・ブラックタイガー〉などの種類や、〈塩焼き〉などのアレンジレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
日本のお正月ではおせち料理を食べる風習がありますが
@赤えび
Aブラックタイガー
B車えび
Cぼたんえび
D伊勢えび
ちなみにおせちのえびは有頭・頭なしの
どちらでもOK
下ごしらえ・茹で方のコツ
作り方・手順や味付け
えびのうま煮は自宅で簡単に作ることができ、作り方は以下のとおりです。
1.えびのひげと頭の先を切り揃え、尾も先端を少し切り落として形を整える
2.背ワタを取る
3.沸かしたお湯に塩と酒を入れ、弱火にして下ごしらえしたえびを茹でる
4.1分ほど茹でたらえびを取り出す
5.鍋にだし汁、淡口醤油、みりん、酒、砂糖を入れてひと煮立ちさせる
6.火を弱めて鍋にえびを入れる
7.落とし蓋をして5分煮る
8.火を止めてそのまま煮汁に浸けた状態で冷ます
9.えびと煮汁を保存容器にうつし、1晩冷蔵庫で寝かせる
えびを下茹でする時と同様に、味付けの際も強火で加熱しないよう注意してください。弱火でゆっくり火を通すと、プロが作ったようなふっくらとした弾力のある食感に仕上がります。また、好みで生姜を加えると、えびの臭み消しになるだけでなく、えびの甘みを引き立てます。
作ったおせちのえびのうま煮の
保存方法・日持ち期間
頭なしのえびを使う場合
【材料】
・殻つき無頭えび:5〜6尾
・銀杏:5〜6個
・酒:少々
・塩:少々
・水:200ml
・白だし:大さじ3
・酒:大さじ1
・みりん:大さじ1
・砂糖:大さじ1/2
【作り方・手順】
1.無頭えびは殻つきのまま爪楊枝で背ワタをとり、足の部分を手でもぎ取る 2.えびが「つ」の形になるように爪楊枝を刺して固定し、酒と塩をふる 3.鍋に湯を沸かし、えびを茹でる 4.えびの色が赤くなったらザルにあける 5.鍋に調味料を入れて煮立たせたら弱火にし、えびを入れ2分煮る 6.火を止めてあら熱が取れたら、銀杏と一緒に保存容器で自然に冷ます 7.えびの爪楊枝を抜いて殻を剥く
えびは殻つきのまま煮ると、身が小さくなるのを防ぐことができます。また、先に足の部分だけ取っておくことで、茹でた後に殻が剥きやすくなります。お好みで飾り爪楊枝などを使ってえびと銀杏と一緒にさすと、おせち料理の華やかさが増すでしょう。
ボイルえびを使う場合
【材料】
・ボイルむきえび(大きめ):10尾程度
・酒:大さじ2
・砂糖(あれば三温糖):大さじ1
・醤油:大さじ1
・塩(仕上げ用):少々
【作り方・手順】
1.えびに酒を振り軽く揉み洗いしてから、えびを水洗いする 2.小鍋にえびを入れ、えびがつかるくらいの水を入れ沸騰させる 3.中火にして2分ほど煮たら火を止め、茹で汁を少し残して捨てる 4.鍋にえびがつかる量よりやや少なめの水を入れて弱火にかける 5.砂糖、醤油を入れたら中火にして時々鍋を揺すりながらえびを煮る 6.水分が減ってきたら、塩を入れて全体に馴染ませる 7.水分が最初の7割くらいまでなくなったら、保存容器に移して冷ます
冷凍のボイルえびで作る場合は、水につけ解凍してから使います。また背ワタの処理がされていないものを使う場合は、背ワタを取ってから調理してください。煮るときに水分が減ってくるので、えびが焦げないよう鍋を揺すりながら混ぜてください。 最後に入れる塩が隠し味となり、全体の味を引き締めてくれますが、入れすぎると味に影響するため注意しましょう。 殻付きや有頭えびのように見た目の華やかさはないですが、殻を剥く手間がなく食べやすいので、子供やお年寄りなどが集まるお正月のおせち料理に向いています。
@えびの塩焼き
【材料】
・有頭えび:適量
・塩:適量
【作り方・手順】
1.冷凍のえびを流水で解凍する
2.えびの背中に爪楊枝をさして背ワタを取る
3.えびの尾から頭に向かって竹串をさす
4.えびに塩をふりかける
5.魚焼きグリルで両面を焼く
えびの背ワタを取るときは、えびの頭から3節目の背中から爪楊枝をさすと、上手く背ワタを取ることができます。竹串はえびのしっぽの殻のところから頭に向かって、背中に沿うようにさしましょう。味付けの際はえびをひっくり返しながら、両面にしっかりかけるとムラなく塩味がつきます。
下ごしらえが済んだら魚焼きグリルにえびを並べて、中火で両面を5分ずつ焼き焦げ目がついたら完成です。使用するグリルによって火力が異なるので、焼き加減を調節してみてください。
Aえびの養老煮
【材料】
・有頭えび:4尾
・だし汁:100cc
・しょうゆ:大さじ2
・みりん:大さじ1と1/2
・酒:大さじ1と1/2
【作り方・手順】
1.えびのひげと口先を切りそろえ、竹串で背ワタを取る 2.えびの腰を曲げ、爪楊枝でさしてとめる 3.鍋に調味料を入れ、中火で煮立たせる 4.鍋にえびを入れ、4〜5分間ほど煮る 5.えびが熱いうちに爪楊枝を抜き、煮汁につけたまま冷ます
お重に入れた時の見栄えを良くするために、えびのひげや口先はキッチンはさみで切り揃えます。えびの背中を曲げて、ひらがなの「つ」の形になるように整えてから爪楊枝で固定するのがポイントです。その背中を曲げた姿が老人に見えることが、養老煮という名前の由来になり、長寿の象徴の料理とされています。
鍋にえびを入れて中火で煮る時は、まんべんなく味が付くようにえびを時々ひっくり返すようにしましょう。煮汁につけたまま自然に冷ますことで、より味がしみ込んで美味しくなります。
Bえびの黄金焼き
【材料】
・有頭えび:4尾
・卵の黄身:2個
・ウニ:少々
・塩:少々
・酒:少々
【作り方・手順】
1.えびの頭と尻尾を残し、背中部分のみ包丁で切れ目を入れ、背ワタを取る 2.えびの背を開いて、切り目の両端(頭側と尻尾側)に爪楊枝をさして固定する(えびに対して直角にさす) 3.酒をふりかけて、塩をふり5分ほど置いておく 4.卵の黄身とウニを混ぜ合わせる 5.えびの背中に卵の黄身とウニを混ぜたものをのせる 6.オーブントースターで火が通るまで加熱する
えびの背中に包丁を入れて背開きにするときは、少し深めに包丁をいれるのがポイントです。しっかり開いたあとはえびが曲がるのを防ぐために、頭側と尻尾側の殻の2箇所に爪楊枝をさして固定しましょう。ウニがない場合は卵の黄身だけでも良いのですが、ウニを入れることにより海老にのせたときに液だれしにくくなるのでおすすめです。
このレシピはトースターのほか、魚焼きグリルなどでも作ることができます。焼き時間が足りない場合は、えびの上にアルミホイルをかぶせてさらに加熱して、焼き具合を調節してみてください。
おせちのえび料理はいろいろなものがありますが
おせちのえびは重箱の何段目に入れる?
おせち料理には長寿を表すえび以外にも
おせち料理には長寿を表すえび以外にも、いろいろな意味や願いが込められた食材がたくさんあります。例えば、黒豆はまめまめしく働けますようにという願いが込められていて、数の子はその卵の多さから子だくさんや子孫繁栄を願って入れるものです。カタクチイワシの小魚を干して飴炊きにした田作りは、イワシが畑の肥料となることから豊作という意味があります。
また酢レンコンは、将来の見通しが良くなるようにと願って入れる食材です。たたきごぼうには深く根付いて繁栄するという意味があり、栗きんとんには勝負運や金運上昇の願いが込められています。他にも不老長寿や子孫繁栄を願う昆布巻きや、家族円満を願う筑前煮など、おせち料理にはさまざまな願いを込めたものや縁起を担いだ食材がたくさん入れられています。
おせち料理の中身・具材は下記を参考にしてください。 おせち料理の中身・具材の一覧 定番のメニューや種類ごとの意味を紹介
おせちを種類で選ぶ