沖縄はおせち料理を食べない?
代わりの正月料理や重箱の意味を
紹介!
リード文
沖縄ではおせち料理を「食べない・そもそも慣習がない」ことを知っていますか?正月に何を食べているのかが気になりますね。今回は、沖縄でおせち料理の代わりに食べられている<正月・年末年始の料理、重箱の意味>とともに紹介します。沖縄の重箱料理の具体例も紹介するので参考にしてみて下さいね。
沖縄はおせち料理ではなく「御三味
(うさんみ)」を食べる
御三味(うさんみ)はお祝い用と法事用で具材が異なる
沖縄で食べる御三味は様々な行事で食べられています。
【お祝い行事】
・旧正月
・旧暦3月の清明祭(シーミー)
・旧盆
・十七年忌(回忌)以降の法要
【法事行事】
・法事(四十九日まで一週間毎に行う法要など)
・旧暦1月16日の十六日祭
・十三年忌(回忌)までの法要
御三味(うさんみ)には以下のような具材が詰められています。御三味は「おかず重」と「もち重」で構成されます。
「おかず重:基本の9品」と「もち重」
お祝い用 | 法事用 | |
---|---|---|
1 | 赤かまぼこ | 白かまぼこ |
2 | 結び昆布 | 返し昆布 |
3 | 揚げ豆腐 | 揚げ豆腐 |
4 | ごぼう | ごぼう |
5 | 豚肉 | 豚肉 |
6 | こんにゃく | こんにゃく |
7 | 魚の天ぷら | 魚の天ぷら |
8 | カステラかまぼこ | カステラかまぼこ |
9 | 田芋のから揚げ | 田芋のから揚げ |
10 | きなこ餅、よもぎ餅など色つきの餅 | 白もち |
御三味(うさんみ)は、先祖供養の清明祭(シーミー)などの旧暦行事の時、旧正月の墓参りなどで食べられます。御三味は「お祝い」と「法事用」でかまぼこの色や昆布の形が違うようです。かまぼこの「赤はもてなし」を表現し、「白は仏事用」で使用されています。またお祝い用の昆布は縁を結ぶ「結び昆布」にし、法事用は切れ込みが入った「返し昆布」で亡くなった人に連れていかれないようにとの意味があります。
@かまぼこ
御三味(うさんみ)に使用するかまぼこには
A昆布
昆布の煮しめは、重箱料理である御三味(うさんみ)の定番
B揚げ豆腐
揚げ豆腐もお祝い用や法事用の御三味(うさんみ)で使われる食材です。
Cごぼう
御三味(うさんみ)には、かつお出汁で煮付けたごぼうが入ります。
D豚肉
Eこんにゃく
F魚の天ぷら
御三味(うさんみ)に詰める魚の天ぷらは
Iお餅
御三味(うさんみ)の重箱は、豚肉やかまぼこなどを入れる「おかず重」
@中身汁(なかみじる)
豚肉文化のある沖縄では、大腸・小腸・胃などの豚モツを使った汁物である中身汁が、
Aイナムルチ
イナムルチも中身汁と同じように豚肉の汁物ですが
Bクーブイリチー
クーブイリチーは沖縄の家庭料理の一つで
C田芋(ターンム)でんがく
田芋でんがくは、お正月やお盆などのお祝い時に並ぶ料理の一つです。
D昆布巻
Fミミガー刺身
沖縄の郷土料理でもあるミミガーの刺身は、豚の耳を使った和え物のことを指します。
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