おせち料理に昆布巻きを入れる意味や由来は?
中身のおすすめや
作り方もご紹介!
リード文
おせち料理に昆布巻きを入れる意味や由来を知っていますか?今回は、お正月のおせち料理に昆布巻きを入れる〈意味・由来〉、〈地域ごとに異なる昆布巻きの中身について〉のほか、〈にしんを使った簡単人気レシピ・作り方〉などを紹介します。昆布巻きの〈ごぼう・鶏肉〉などを使ったアレンジレシピや、おせち料理の他の具材の意味も紹介するので参考にしてみてくださいね。
昆布巻きとは、ニシンなどを昆布で巻いて甘辛く煮た
おせち料理の昆布巻きの意味・願いは
「不老長寿・子孫繁栄」
【下ごしらえの方法・コツ】
【作り方・手順】
昆布巻きの作り方は以下のとおりです。
1. 身欠きにしんのカマを切り落とし、中骨を取り除く 2.にしんを縦半分に切り、さらに横に向けて半分に切る 3.切ったにしんを湯にくぐらせ、冷水に取ってから水気を拭きとる 4.にしんの長さに合わせて昆布を切る 5.昆布ににしんをのせてきつく巻き、かんぴょうで結ぶ 6.昆布巻きを鍋に並べ、全体がつかるように昆布の戻し汁を注ぎ、酒を加えて火にかける 7.沸騰したら落とし蓋をして、弱火で10分ほど煮る 8.落とし蓋を取り調味料を加える 9.煮汁がなくなるまで煮込み、1晩冷ます
昆布巻きに使用する昆布は、20cm程度の長さの昆布を使うときれいににしんを巻くことができます。巻く際は、にしんが抜けないようにきつく巻くようにしましょう。時間がない時は、圧力鍋や炊飯器を使用すると、煮込み時間を短縮できます。
ここでは、おせち
昆布巻きは縁起物としておせち
おせちの昆布巻きは何段目に入れる?
盛り付け方・詰め方は?
地域や風習によって異なりますが、おせちの昆布巻きは五段重の場合、二段目に入れることが一般的です。おせちの二段目は「二の重」と呼ばれ、口取り(くちとり)や酢の物が入れられます。昆布巻きは酒の肴である口取りの一つです。
昆布巻きを詰める位置に決まりはありませんが、似た色が隣合わないように彩り良く並べるように心がけましょう。また、おせち料理をお重に盛り付けるときは、数が奇数になるように詰めるのが基本です。偶数では2で割り切れてしまうことから、ふたつに割れると捉えられ、縁起が悪いとされています。おせち料理では食材を3つずつ詰めるなど、奇数を意識すると良いでしょう。
おせちの詰め方、盛り付けの例は下記を参考にしてください。 おせち料理のおしゃれな盛り付け方 由来を知って縁起よく!伝統の重箱・人気のプレート盛り
おせちの昆布巻きの日持ち・賞味期限は?いつ作るべき?
おせち料理の昆布巻きの歴史・発祥は?
おせち料理の昆布巻きは、北海道の松前が発祥といわれています。古くから漁業の盛んだった北海道では、昆布の生産量も豊富でした。鎌倉時代には昆布の乾燥方法が確立され、北海道から本州に昆布が広まったそうです。
昆布は北海道から本州へ商人の手によって、海路で運ばれていました。江戸時代から明治にかけて、北海道の産品の輸送量は最盛期を迎えます。長い船旅で輸送するため、日持ちのする乾物が北海道の産品として重宝されました。そのため、乾燥した昆布と身欠きニシンで作る昆布巻きが、日本全国に広まったと言われています。
おせち料理の歴史については下記を参考にしてください。 おせち料理の歴史や起源・由来は?昔と今の違いやいつからかを年表で紹介!
お正月のおせち料理で、昆布巻き以外に入れる具材の意味を紹介します。
お正月のおせち料理で、昆布巻き以外に入れる具材の意味を紹介します。
・えび
・かまぼこ
・くわい
・ごぼう
・こんにゃく
・たまご
・ちょろぎ
・なます
・蓮根
・伊達巻き
・黒豆
・数の子
・栗きんとん
・筑前煮
独特の食感が魅力のニシンの卵である数の子は、たくさんの卵が並ぶ様子から、「子孫繁栄」を意味する縁起物です。祝い肴(いわいざかな)三種のひとつでもあり、おせちには欠かせません。黒豆には「まめに元気に働けるように」という願いが込められており、古くから「無病息災」を願う縁起物として知られています。また、黒は「邪気を払う」と言われ、おせちに必ず入る料理のひとつです。
彩りが美しい紅白かまぼこは、包丁で切り分けた形が半円に見えることに由来して「日の出」を意味します。赤い部分は「魔除け、白は清浄」を意味し、新年にふさわしい縁起物です。
おせち料理の中身・具材は下記を参考にしてください。 おせち料理の中身・具材の一覧 定番のメニューや種類ごとの意味を紹介
おせちを種類で選ぶ