おせち料理の歴史や起源・由来は?
昔と今の違いやいつからかを
年表で紹介!
リード文
おせち料理の歴史や起源・由来を知っていますか?いつから始まったのでしょうか?今回は、おせち料理の<歴史・文化、起源・由来>を、歴史年表とともに紹介します。おせち料理の<昔と今の違い、重箱の歴史>も紹介するので参考にしてみてくださいね。
テキスト
「御節供(おせちく)」が「おせち」へと変化した
おせち料理は弥生時代から始まり、
A口取り【二の重】
口取り(くちとり)として二の重に入れられる料理は以下のとおりです。
・栗きんとん
・伊達巻き
・かまぼこ
・錦卵
「二の重」は上から二段目のおせちのことです。口取り(くちとり)は甘い物が中心で、箸休めの役割があります。甘い味付けは日持ちしやすいため、おせちの具として昔から重宝されています。口取りは見た目や色が鮮やかなものが多いのも特徴です。「口取り肴」とも呼ばれています。
栗きんとんは、鮮やかな色が金塊に似ているため、「金運の上昇」を願って詰められます。また、「勝ち栗」とも言われるように、武家社会では戦の正気を高める縁起物として重宝されたという由来もあります。伊達巻きは、長崎のカステラ巻きと呼ばれる料理が由来です。巻いた形状が書物や掛け軸を連想させるため、「知性や文化の発展」「学業成就」の願いが込められています。
かまぼこは形状が日の出に見えるため、「正月にふさわしい」と古くからおせち料理に欠かせない食材です。紅白のかまぼこは「紅が魔除けや慶び、白が清浄や神聖」を表す縁起物とされています。錦卵は二段重ねや市松模様など、様々な形状で作られることがある卵料理です。金銀の糸で錦の布が織られることから、「財宝」や「豪華」の意味が込められています。
B酒のつまみ・酢の物【二の重】
「二の重」に入れられる酢の物は以下のとおりです。
・紅白なます
・菊花かぶ
・酢れんこん
「酢の物」は口取りと同様に日持ちがしやすく、おせち料理に重宝されます。紅白なますは、大根とにんじんを千切りにして和えた酢の物です。見た目から縁起物の水引が連想され、「平和」や「平安」の意味が込められています。また、大根とにんじんは土の中に根を張る様子に由来して、「家族の土台を築く」ことを願う意味もあります。
かぶを菊の花のように仕立てた菊花かぶは、おせち料理の定番です。日本の国花である菊は、昔から「祝い事」によく用いられています。菊花かぶには「繁栄」や「健康」のほか、「邪気払い」や「不老長寿」を願う意味もあります。
れんこんを甘酢に漬けた酢れんこんもおせちに欠かせません。れんこんには複数の穴があり、向こう側が見通せることから、「将来の見通しが良くなりますように」と縁起を担いでいます。また、れんこんの花である蓮の花は、仏教では極楽浄土にふさわしい花とされており、神聖な植物です。その地下茎であるれんこんも清浄な食物とされ、神様への供え物であったおせちに最適とされました。
D煮物【与の重】
「与の重」に入れられる煮物は以下のとおりです。
・筑前煮
・手綱こんにゃく
・くわい
・里芋
・たけのこ
上から四段目の「与の重」には、「家族が仲良く結ばれる」という意味をこめて、煮物を詰めます。本来なら「四の重」とするものですが、「四」は「死」を連想させる忌み語のため、「与の重」と表記されるようになりました。
筑前煮は根菜類と鶏肉を炒めてから煮ます。たくさんの具材を同じ鍋で調理するため、「家族が仲良く暮らす」という願いが込められています。手綱こんにゃくは、こんにゃくの中央に切れ目を入れてねじったものです。手綱が結び目に見えるため、「良縁」や「縁結び」を願って入れられます。
くわいは茎の先に芽が見えることから、「芽出たい」としておせち料理に用いられる縁起物です。くわいは子株がたくさんつく様子から、「子孫繁栄」を祈願します。里芋は親芋の下に、子いもや孫いもが連なるように育つため、くわいと同様に「子孫繁栄」を祈願する食材です。たけのこは生育が早いため、「子どもの成長」や「立身出世」を祈願しておせち料理に使われます。
A和洋折衷さまざまなおせちが
食べられるようになった
Bネットで購入する人が増えた
おせちを種類で選ぶ